こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。体調を崩していて記事にするのが遅れてしまいました。Googleが9月30日のイベントで新しい2 in 1「Pixcel C」を発表しました。先日のApple iPad Proといい、Pixcel Cといい、モバイルOSを搭載した2 in 1のリリースが相次いでいます。ウインタブはもっぱらWindowsマシンを紹介しているので、iOS機やAndroid機についてあまりいい書き方をしないということを反省していますが、ともかくPixcel Cについては好感を持ちました。その理由はおいおい書きます。
1.スペック
OS: Android 6.0(Marshmallow)
CPU: NVIDIA Tegra X1
GPU: Maxwell
RAM: 3GB
ディスプレイ: 10.2インチ(2560 × 1800)
キーボード: マグネット接続のBluetoothキーボード(別売)
現状わかっているのはこれだけです。一番印象的なのは「Chrome OSではなくAndroidをOSにしたこと」ですね。そして、Googleはこのことについてこんなことを言ってます。
Tablets “often force you back to a laptop when you want to write a document or respond to a long email,” said Bowers
ドキュメントを書くときとか、長文のEメールに返信したいと思うときにはタブレットからノートPCに戻りたくなる。
つまり、Pixcel Cの位置づけはあくまでもタブレットなんです。タブレットを使っていて、キー入力をしたくなる時があるから、そのためにキーボードを用意しました、ということです。なので、PCを不要にするのが目的(結果的にそうなる人も多いと思いますけど)とか、そういう話じゃないんですね。
このようにPixcel Cは製品としての位置づけが非常にはっきりしているので、ユーザーも迷いはないんじゃないでしょうか?また、AndroidタブレットとしてもCPUやGPUのスペックはハイエンドに属するものですし、ディスプレイ解像度も非常に高性能です。なので、Pixcel Cは「外付けキーボードを接続できる、大型で高性能なAndroidタブレット」ということになります。
2.パッケージング
サイズ感はこんな感じです。Androidタブレットなので10インチのWindowsタブレットよりもかなり軽量だとは思いますが、タテ・ヨコのサイズはそんなに大きく違わないでしょう。よく出来ているなあ、と感心してしまうのはキーボードの接続方法です。
マグネットのところでタブレットとキーボードをくっつけて
タブレットを起こすと接続完了です。
これが背面画像です。タブレットとキーボードの接続に留め具はないし、キックスタンドもついてません。Windowsでもacer Aspire Switch 10とかASUS TransBookシリーズとか、接続方法が優れた2 in 1がありますが、Pixcel Cもなかなか使い勝手が良さそうです。
これがキーボードレイアウトです。背面に薄く表示されているのは13.3インチサイズでキーピッチ19mmの標準的なキーボードです。左右の端にあるキーはさすがに小さいですが、中央部分のキーは窮屈なところがありません。Googleいわく「これまでのキーボードアクセサリは窮屈なレイアウトだったり、入力をするのにデスクが必要だったりして、使いたいものがなかった」ということで、タブレット向けのキーボードについてかなり研究してきたようです。また、タブレットなのでタッチ操作ができるということを忘れずに、タッチ操作とキーボード入力を補完(complement)関係に置く、という考え方をとっています。
3.価格など
Google Pixcel Cはタブレット本体とキーボードは別売りです。米国での価格はタブレット本体はストレージ32GBのものが499ドル(約59,900円)、64GBのものが599ドル(約71,900円)、キーボードは149ドル(約17,900円)となっていて、本体とキーボードを一緒に購入する場合は648ドル(約77,800円)と748ドル(約89,800円)となります。米国での発売時期はホリデーシーズン(11月末から年末まで)ということです。Google製なので日本でも米国とあまり変わらないタイミングで、あまり変わらない価格で発売されるんじゃないでしょうか。
AndroidとかiOSというのは、アプリの種類(特にゲーム)が非常に豊富にありますし、アプリの起動速度がWindows OSに比べて速いので、ちょっとゲーム、とかちょっと調べ物、という場合はWindowsタブレットよりも使い勝手がよくなります。特にPixcel Cは明確に軸足を「タブレット」に置いていて、その割り切りが逆にWindowsタブレットには脅威になるかもしれません。Windowsタブレットを持っていて、Pixcel Cも買ってみたんだけど、Androidのアプリとキーボードでだいたいのことはできちゃうので、しばらくしてWindowsタブレットを使う頻度がダダ下がりしたことに気づく、みたいな感じですね。
Windows陣営も、iOSやAndroidに対抗し、手軽さを強調するために、8インチとか10インチのWindows 10 Mobileを搭載したタブレットが必要になってくるかもしれませんね。
4.関連リンク
Introducing Pixel C:Google(英語)
Google Announces Pixel C Android Tablet With Magnetic Keyboard Add-on:TechCrunch(英語)
コメント
7,8インチならともかく10インチのWindows 10 Mobileって需要あるか?
Windows RTみたいに劣化Windowsって言われるだけだと思う。
トシさん、こんにちは、コメントありがとうございます。確かにWindows RTの二の舞いになりかねませんね。でも今度はWindowsPhoneも巻き込んでの話になりますし、iOSとかAndroidみたいにスマホユーザーの取り込み可能性みたいなのもありませんかね?
2015年8月末にNexus8のベンチマークが出たという情報がありましたが、10インチのタブレットを出すという事は、Nexus8は偽情報だったのでしょうか?・・・
Nexus8 が出るならと、今使用している故障だらけのタブレットを騙し騙し使っています。
Nexus8は夢のまた夢なのか?はたまた年末年始に掛けて発表されるのか?
ドキドキしながら毎日を過ごしています。
YOHKOさん、こんにちは、コメントありがとうございます。Android気については条件反射的に情報を得て記事にしているだけ、感を自分でも持ってまして、あまり追跡で調べたりしていないんです。でも、Pixcel 10で要件満たしてません?
スペックの詳細が公式HPで公開されましたね。
スペックは十分魅力的ですね。
ただ、XperiaやGALAXYの最新機種が超軽量なので比較するとちょっと重いかな。
がんすけさん、こんにちは、コメントありがとうございます。Windowsじゃないですけど、読者の方の関心が高いと思いますので、記事化したいと思います。情報ありがとうございました。
PicxelではなくPixelです…全体的に間違っていたので…
HPLlusさん、こんにちは、コメントありがとうございます。笑っちゃいますよねー。私も数ヶ月前に気づいたんですけど、放置してました。でもご指摘を受けたんで直そうかな、と。