DOOGEEがAndroidタブレット「T20 Ultra」を発売します。12インチサイズのディスプレイを搭載する、Androidタブレットとしてはやや大型の製品でSoCにはHelio G99を搭載し、WidevineもL1と動画視聴にも向きます。
1.スペック表
DOOGEE T20 Ultra | |
OS | Android 13 |
SoC | MediaTek Helio G99 |
RAM | 12GB(拡張機能により最大32GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 12インチIPS(2,000 × 1,200) |
バンド | FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28A/28B/66 TDD:B34/38/39/40/41 |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン8MP/アウト16MP |
バッテリー | 10,800mAh |
サイズ | 278.8 × 174.3 × 7.6 mm |
重量 | 568 g |
OSはAndroid 13、SoCはHelio G99です。中国メーカーの比較的安価なタブレット製品が搭載するSoCとしては高い性能で、Antutu Ver.10のスコアは40万点をオーバーします(ウインタブ実績値。Antutu Ver.10ライトバージョンのスコアです)。
RAMは12GB、拡張機能によりストレージ領域から最大20GBをRAMとして使えますので、数値上は最大32GBとなります(ただし、物理RAM32GBほど高速には動作しません)。ストレージは256GBです。
DOOGEEの比較的新しい製品(スマホやタブレット)には技適マークがついており、おそらくT20 Ultraにも技適マークがついているものと思われます。その上で通信バンドは日本の主要なものをカバーしています。
2.ディスプレイ
ディスプレイは12インチのIPS液晶で解像度は2,000 × 1,200です。解像度自体はTeclastやBlackviewの上位モデルと同じですが、一回り大きなサイズになっていますね。
また、このディスプレイは1,024段階の筆圧に対応するペン入力が可能です(デジタイザ形式は不明、ペンも別売りです)。筆圧の数字だけだとはっきりしたことは言えませんが、イラストやマンガの制作にも使えそうですね。
そして、メーカー資料によればWidevineはL1です(よって、動画サブスクリプションサービスでHD画質視聴ができます。ただしNetflixはHD画質視聴ができない可能性が高いです)。ウインタブがこれまでにご紹介してきた中国タブレットで「Helio G99搭載でWidevine L1」というのはこの製品が初めてじゃないでしょうか?これまでの中国メーカーの上位クラスのタブレットは「Helio G99でWidevine L3かUNISOC T616でWidevine L1か」という、ちょっと厳しい選択肢しかなかったのですが、これでパフォーマンスと動画サブスクの画質を両立できます。
3.カメラとバッテリー
カメラはイン側8MP、アウト側16MPと、他の中国メーカーのタブレット(上位モデル)と大差ありません。スマホとは比べるべくもない数値ですが、インカメラを使ってのWebミーティングには十分すぎる画素数ですし、そもそも12インチと大型の製品なので、アウトカメラでバンバン写真を撮るという感じではないでしょうから、この画素数でも問題ないと思います。
すみません、この画像は「製作中」ですねw 駆動時間が全部ゼロになっています。まあ、それはともかくT20 Ultraは10,800 mAhという大容量バッテリーを搭載しています。タフネス系のタブレットを別とすれば、12インチという画面サイズであることを踏まえてもかなりの大容量です。
また、リバースチャージにも対応しますので、お手持ちのスマホ、またお友達のスマホをレスキューすることもできますよ。
4.筐体
筐体は「航空素材のアルミ」です(メーカー説明)。また、表面にはサンドブラスト加工も施されているということなので、質感も期待できそうです。
厚さも7.6 mmと薄型です。さすがに重量は568 gありますけどね。一応Galaxy Tab S9+(12.4インチ)とサイズ比較してみましょう。ただし、製品の格というか、製品価格が全然違いますので、DOOGEE T20 Ultraにとっては圧倒的に不利な戦いではあります。
T20 Ultra:278.8×174.3×7.6mm/568g
Galaxy Tab S9+:285.4×185.4×5.7mm/586g
T20 Ultraの12インチに対し、Galaxy Tab S9+は12.4インチなので単純比較はできませんが、それを踏まえても「かなり健闘している」と思います。さすがに厚さはかないませんが、タテ・ヨコサイズと重量はいい勝負になっていますよね?
スピーカーはクアッド(4スピーカー)でイヤホンジャックも装備しています。また、ハイレゾ対応みたいなことが書かれていますが、この部分は無視しておくほうが購入後にがっかりしなくて済むと思います。
筐体色はブラック、グレー、ブルーの3色から選べます。
5.価格など(限定クーポンあり)
DOOGEE T20 UltraはAliExpress内のDOOGEE Official Storeに製品ページがあり、10月16日午後4時から発売記念セールが開催されます。製品ページ記載のセール価格は189.99ドル(1ドル151円として28,688円)となっていますが、これは製品ページに掲載されるであろう割引クーポンを使用した価格と思われます。DOOGEEの割引クーポンは数量が非常に少ないことが多く、すぐに予定数終了となりそうなので、購入を検討している人はお早めに。
また、ウインタブ限定かどうかはわからないのですが(AliExpressの中の人によれば「独占クーポン」とのことでしたが、コードを見るとどう考えても「独占」じゃない…)、5ドルOFFクーポン「T20ULTRA」も使えます(16日から18日まで有効)。
なので、ベストコンディション(w)だと製品ページのクーポンと限定クーポンを併用し、184.99ドル(約27,900円)で購入できる、ということになります。すみませんがこの記事執筆時点だといずれもクーポンもスタートしていませんので、ウインタブでも割引価格を確認できていません。
Helio G99でWidevine L1という点は歓迎できますし、大きめのタブレットを好む人も多いと思います。この製品内容で3万円弱、ということであればお買い得と言えるんじゃないでしょうか。
6.関連リンク
DOOGEE T20 Ultra:DOOGEE Official Store(AliExpress)
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