こんにちは、natsukiです。近頃はめっきり行く機会が少なくなりましたが、これでも学生時代は、よく無人島でキャンプしたり山岳地帯を縦走したりしたもんです。なもんで、タフネススマホというジャンルは、いつも興味を持って注目しています。それも、頑丈さというよりは、多様なシチュエーションに耐えうるかって観点ですね。そんな中で、お、これは! という製品が発売されたので、紹介してみたいと思います。セール価格2万円ちょいで、充実の機能。本格的なアウトドアのお供として、かなり魅力的なんじゃないでしょうか。
目次
1.スペック
DOOGEE S96 Pro | |
OS | Android 10.0 |
CPU | Helio G90 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 6.22インチ(720 × 1,520 ピクセル) |
LTEバンド | FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/66 TDD:B38/40 |
SIM形式 | 不明(Nano SIM?) |
ネットワーク | 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 5.0、NFC |
入出力 | USB Type-C、microSDカードスロット、3.5mmオーディオジャック |
カメラ |
フロント:16MP リア:48MP + 8MP(超広角) + 2MP(マクロ) + 20MP(暗視) |
バッテリー | 6,350 mAh(ワイヤレス充電) |
サイズ | 167 × 81.4 × 15.5 mm |
重量 | 310g |
OSは、順当にAndroid 10.0。CPUはHelio G90。Antutuスコア20万点台はいくようです。RAMは8GB、ストレージは128GB。これだけのシステム構成があれば、アウトドア用のスマホとして、不満が出ることはまずないでしょう。なお、microSDカードによるストレージ追加も可能です。
ディスプレイは6.22インチで、解像度は720×1,520ピクセルと、HD+にとどまります。中華スマホは、タフネススマホも含めて、1万円台後半からFHD+解像度が当たり前なので、ここはこの製品唯一の不満点かなと思います。あとは、アウトドア用途に解像度を求めるかですね。
カメラは、クアッドカメラ。後述しますが、赤外線暗視カメラ搭載というのが注目です。ここも含めて、アウトドア用としての注目部分は、後でまとめてみます。
2.筐体
デザインは、当然ながらガッチガチ。カラーは「Fire Orange」「Army Green」「Mineral Black」の3色。いずれも、カラー部分はアクセント程度で、実にシブいカッコ良さがあります。一般的なタフネススマホのイメージだと、エマージェンシー感のあるオレンジがよさそうですが、スタイリッシュなグリーンや、あえて主張を抑えたブラックも捨てがたいですね。重量310gは、タフネススマホなんで、こんなもんかと。
当然のごとく、防塵防水対ショック完備。このあたりは、DOOGEEもかなりタフネススマホを作り慣れているメーカーなので、それなりの信頼は置けるでしょう。
左側面には、SIMカード、microSDカードスロットと、マルチボタンを装備。一般に、中華タフネススマホのマルチボタンは、設定の自由度が非常に高くて有用なので、それはこのDOOGEE S96 Proでも期待していいんじゃないでしょうか。水中カメラモードでは、シャッターボタンとしても機能します。
右側面には、音量ボタン、電源ボタン、そして指紋センサーが配置されています。
フロントカメラは、しずく型のノッチとなっています。
3.アウトドア向けとしてのみどころ
このスマホ、はじめに触れたように、「アウトドア向け」として欲しい機能がきっちりそろっています。注目点をピックアップしてみます。
広範な通信バンド
バンド19を含む、広範な通信バンドに対応しています。アウトドアということは、当然、電波状態の悪い僻地での使用が想定されるので、ここは重要です。安価なタフネススマホは、バンド1,3,8くらいしか対応していないものも多いですからね。
ワイヤレス充電対応&水中カメラモードあり
水中カメラモードは、最近のタフネススマホなら、標準装備でしょう。防水性能は、公式には、水深5mまでOKとのことです。
重要なのはワイヤレス充電。防水性能に穴があるとすれば、充電のたびに開閉するUSBポートのパッキンだからです。本気で水中で使う気なら、ワイヤレス充電は重要な機能です。もちろん、ワイヤレス充電対応のモバイルバッテリーもあわせて揃えたいところ。
赤外線暗視カメラ
本機の最大のウリ機能です。赤外線による暗視カメラ搭載。20MPと、解像度もけっこう高い。言うまでもなく、夜間の撮影に活躍が見込めます。タイムラプス(わざとコマ落ちでビデオ撮影を行って早送りのような映像を撮る機能)機能のあるカメラアプリと組み合わせて、昆虫や野生動物の定点観測なんかも面白そう。これは、そそられますね。
基本的なカメラ性能も、ポイントは抑えてある
どうしても、いくらいい部品を積んでいても、ソフトや各種調整で大手メーカーには劣る感のある中小メーカースマホのカメラですが、基礎的な水準は着実に向上しています。アウトドアで活躍するのは、超広角とマクロだと思いますが、両方ともスペック上は備えています。
いちおう、通常のカメラとしても、暗所性能をアピールしてはいますが、これは実際のところ撮ってみないとどの程度かは分かりません。
Banggoodなら「スリング」同梱?
アウトドアでの使用において、「ひもで繋いでおける」ことの有用性は、ことのほか大きいものです。で、本体にストラップホールがあるのが一番いいんですが、製品画像を見る限り、どれもおそらくCGで、下部中央にそれっぽいのがあるようにも見えるんですが、よく分かりません。ところで、Bnaggoodの商品ページには、同梱品に「スリング」との記述があります。これがどんなものか具体的には分からないんですが、期待が高まってしまいます。まあ、これは、使えるのが付いてきたらラッキー程度の話です。
こんな感じの、汎用スリングを自分で買えばいいだけの話ではあるんですが、カメラ形状とうまく合うのを探すのは案外大変なんですよね……。
まとめ
以上に挙げた機能は、個別では他のタフネススマホによく見られるものもあるものの、これら全部入りってなかなかないんですよね。2万円ちょいクラスで、これだけそろっているのはかなり嬉しいんじゃないでしょうか。
4.価格など
この製品はまだプレオーダー中で、現在の販路としては、メーカーの公式サイトからリンクしているものとして、Aliexpressの直営店とBanggoodがあります(記事執筆現在、メーカーサイトのBanggoodマークからはAliexpressに飛んでしまいますが、多分単なるリンクミスです)。
Aliexpress直営店では、記事執筆現在、299.99ドル(32,021円)で、11/11からのセール価格で239.99ドル(25,617円)が予告されています。送料は無料。また、クーポンでおそらく1,000円以上は引けるはずです。Banggoodでは、現在プレオーダー受付中で、例によって早い者勝ちで値段が上がっていく方式ですが、記事執筆現在199.99ドル(21,286円)となっています(Version:Other Areaとした場合です)。送料は4ドル(426円)で、いくつかの数ドル程度の汎用クーポンが利用可能であることを確認しています。これなら、11/11でまたセール対象になりそうなことを考えても、Banggoodがお得ですね。Banggoodで注文する際には、EU在住の人以外は、Version項目で「Other Area」を選択するのを忘れずに。
とりあえず、赤外線暗視カメラだけでもそそられるものがあるし、さらにこれだけ実用的な機能がそろっているとなると、アウトドアで使えるタフネススマホとして、かなり魅力的だと思うのですがいかがでしょうか?
5.関連リンク
DOOGEE S96 Pro:メーカー公式サイト
DOOGEE S96 Pro:Aliexpressメーカー直営店
DOOGEE S96 Pro:Banggood
コメント
これ何気にカメラ部の保護が他より破損しにくそう
それに赤外線カメラモデルとしてはかなり安いですね
特殊用途なんで普段何に役立てていくのか思いつかないですけど・・・
PCの発熱箇所を発見してヒートシンク追加するとか便利かも?
コメントありがとうございます。
レンズ面より周りがちょい出っ張っているので、接触面が平面なら守れそうです。というか、円形配置の周辺にLED配置のこのデザインはカッコイイですよね!
赤外線カメラは、暗視が目的なので、サーモグラフィー的な使い方ができるかは不明です。一口に赤外線カメラと言っても、捉える波長はいろいろあるらしく、理屈はともかく、実際どんなもんなのか気になります。