中国メーカーのCHUWIが10.1インチサイズのAndroidタブレット「HiPad X」を発表しました。前身機の「HiPad」はゲーミングタブレット的な味付けになっていましたが、HiPad Xのほうは「キーボード接続ができる2 in 1」という色彩が濃く、ビジネスやイラスト制作なども意識したものになっています。
1.スペック
CHUWI HiPad X | |
OS | Android 10 |
CPU | MediaTek MT6771V(Helio P60) |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB(UFS 2.1) |
ディスプレイ | 10.1インチIPS(1,920 × 1,200) |
LTEバンド |
B1/2/3/4/5/7/12/14/17/20 25/26/30/66/71/38/41 |
SIM | Nano SIM × 2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、イヤホンジャック |
カメラ | イン5MP/アウト8MP |
バッテリー | 3.8v/7000mAh |
サイズ | 252.54 × 162.94 × 9.5 mm |
重量 | 550 g |
OSは最新のAndroid 10、CPUはMT6771Vという表記で、CHUWIに確認したところ「Helio P60」とのことでした。Helio P60はAntutu Ver.8のスコアが17万~18万点くらいになりますので、スマホとの比較では「大したことない」ですが、タブレットとしては高性能です。私はHelio P70(P60より若干高性能ですが、大差ありません)を搭載するスマホをメインに使っていて、ゲームを含め、使用感に不満を感じることはほとんどありません。おそらく最新の重量級ゲームだとグラフィック品質を落とす必要があると思いますが、ゲームが主目的ということでなければ問題ないでしょう。
RAMは6GB、ストレージは128GBと、こちらもタブレットとしては大容量です。ディスプレイは10.1インチのWUXGA(1,920 × 1,200)解像度なので、動画視聴などでも美しい画面が楽しめると思います。まあ、中華のAndroidタブレットとしては標準的な解像度ではあります。
また、この製品はLTE対応します。CHUWI製品は一部技適を取得しているものがありますが、この製品に関しては技適の取得があるのか不明です。少なくとも現状の対応通信バンドを見る限り、日本市場はあまり考慮されていないように思われますね。
サイズは前身機のHiPadとほぼ同じです。10.1インチサイズのタブレットとしては標準的くらいでしょう。重量は「もうひと頑張り」してほしかったかな。
2.筐体
タブレットの正面画像です。たぶんベゼル幅は実際よりも細くなっているようです。
こちらは前身機HiPadの画像です。HiPad Xとほぼ同寸で、そもそも横幅252 mmというのは「10.1インチタブとして特に小さいわけではない」ので、ひとつ上の画像のようにナローベゼルにはならないはずです。なので、ベゼル幅に関してはHiPadの画像のほうが妥当でしょう。
背面は「CNC加工のメタル」製です。デザインは前身機とほぼ同じのようですが、前身機が赤のアクセントカラーを使っていたのに対し、HiPad Xではおとなしめの単色デザインとなっています。
HiPad Xには別売りでキーボードが用意されています。世の中的にはChromebookですが、Android OSでもOffice(Google PlayにあるAndroidアプリ)は使えますし、キーボード入力もしやすくなっていますので、ビジネス利用も視野に入ります。ただ、ビジネス専用ならChromeOSのほうが使いやすいので、HiPad Xは「ビジネスにも使えるが、ほとんどのAndroidアプリも快適に使える」というのがメリットになると思います。
筆圧1,024段階に対応するペン入力も可能です。CHUWIのペンと言えば、最近Windows用では4,096段階の筆圧対応のHiPen H6というのが登場しましたが、この製品は4,096段階には対応しません。
3.価格など
CHUWI HiPad XはAliexpress内のCHUWI Official Storeに製品ページがあり、通常価格はタブレット本体のみが333.32ドル(約35,500円)、タブレット+ペンが366.65ドル(約39,000円)、タブレット+キーボードが391.65ドル(約41,700円)、そしてタブレット+キーボード+ペンが416.65ドル(44,400円)です。ただし、9月15日からセールがスタートする予定になっていて、セール時にはタブレット本体の価格が199.99ドル(約21,300円)に値下げされます(さらに先着1,000台までは20ドルOFF)。キーボード込みの価格は不明ですが、本体の割引率が約40%と大きいため、キーボード込みでも250ドル以下で購入できるのではないか、と思います。
長らく「Helio X27がトップクラス」だった中華Androidタブレットも、ここに来てスペックが上がってきました。HiPad Xはタブレットとしてゲームや動画視聴に使ったり、キーボードを接続して文書作成をしたり、筆圧対応のペンでイラストやマンガを描いたりと、一台でいろいろな用途に使えるのが魅力です。
4.関連リンク
CHUWI HiPad X:CHUWI公式サイト
CHUWI キャンペーンページ(9月15日セール開始):CHUWI公式サイト
コメント
送料が別途かかりますが、ebayにセール価格での出品が既にありますね。
(リンクは貼りません)
こんにちは。情報ありがとうございます。この記事はCHUWIから情報を提供されたので、まあCHUWIの公式サイトにリンクしたらいいかなあ、と思いました(セールも安いですし)。またebayのセール情報は知りませんでした。ebayもチェックしたほうがいいのかなあ。
今回のペン、HiPen H3と同じに見えます
やはり中華独自系なんですかね
Chromebookで採用され始めてるUSI方式ペンだとさらに面白くなりそうですけど
こんにちは。おそらく独自系かと思われます。
このタブレットの性能が非常に魅力的ですね!Helio P60の搭載に加えて、周辺機器も充実しているのは嬉しいポイントです。特にキーボードやスタイラスペンがあれば、仕事やクリエイティブな作業がさらに快適になりそうです。レビューを読んでとても興味が湧きました!