BlackviewがAndroidタブレット「Tab 16」を発売します。ディスプレイサイズが11インチと少し大きめでWidevine L1に対応し、動画視聴などのエンターテイメント用途に向くだけでなく、独自UIのDoke OS_P 3.0により、PCライクな使い方もできる、とても魅力的なタブレットです。
1.Blackview Tab 16 スペック
スペック表
Blackview Tab 16 | |
OS | Doke OS_P 3.0(Android 12ベース) |
CPU | UNISOC T616 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 11インチIPS(2,000 x 1,200) |
LTEバンド | FDD:B1/3/7/8/20、TDD:B40 |
SIM | nanoSIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン8MP/アウト13MP |
バッテリー | 7,680 mAh |
サイズ | 260.11 × 164.71 × 7.95 mm |
重量 | 533 g |
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OSはAndroid 12ベースの独自UI、Doke OS_P 3.0です。Doke OS_Pはタブレット用のUIで、様々な独自機能を搭載しており、中でもPCモード(Windows PCのように、画面下にタスクバーが現れ、複数のアプリをウインドウ表示できる)は「AndroidタブレットをPCのように使える」便利な機能です。ただし、この製品のPCモードはSamsungのDeXなどのように「外部ディスプレイで表示すると本体の画面表示と全く別物になる」ようなものではなく、あくまで本体のディスプレイ上でウインドウ表示ができる、というものです。
CPUはUNISOC T616です。前身の型番であるT618と同様、中華タブの上位モデルに搭載される例が増えており、メーカーによればAntutuスコアは「260,445」とのことなので、もっぱらゲーム用として使うのでなければほとんどの操作は快適にこなせると思います。
RAMは8GBですが、RAM拡張機能によりストレージ領域から最大で6GBをRAMとして使えますので、合計で最大14GBとなります。また、ストレージは256GBと、比較的手頃な価格のAndroidタブレットとしては大容量です。
ディスプレイは11インチと、一般的なAndroidタブレット(10.1インチ、一部に10.4インチというサイズもあります)よりも若干大きく、解像度も2,000 × 1,200と横方向に少し長い形状です。また、冒頭記載の通りWidevine L1なので、動画サブスクリプションサービスをHD以上の画質で視聴できます(ただし、Widevine L1だからといってすべての動画サブスクリプションサービスでHD画質視聴ができるとは限りませんのでご注意ください)。
そして、この製品はペン入力が可能で、なんとペンも同梱されます。残念ながら筆圧に対応するのかどうかは不明ですが、ペンがついていて画面に直接メモ書きができるのはうれしいですね。
カメラは従来モデルTab 15から画素数は変わっていないものの、画質が改善されたようです。この画像にあるように「色精度向上」「さらなる高画質化」が実現できていればいいのですが…。ちなみにTab 15はライターのかのあゆさんが実機レビューしており、全体的に高評価だったのですが、カメラ品質については低い評価となっています。
2.Blackview Tab 16 筐体
すみません、正面からの画像が入手できませんでした。とりあえず、同じ11インチのTeclast T50、Xiaomi Pad 5とサイズ比較してみましょう。
Blackview Tab 16:260.11 × 164.71 × 7.95 mm / 533 g
Teclast T50:260 × 165 × 7.5 mm / 510 g
Xiaomi Pad 5:254.69 × 166.25 × 6.85 mm / 511 g
Teclastとは全体的にサイズ差は小さいです(タテ・ヨコ・厚さともコンマ数ミリの違い)。一方、Xiaomi Pad 5とはディスプレイのアスペクト比が異なりますので一概に比較はできません。ただ、ベゼル幅が非常に広いとか狭い、ということはないでしょうね。
筐体は金属製で、エッジ部分が角張った形状です(従来モデルのTab 15に似ています)。筐体色は「トワイライトブルー」「メテオライトグレー」「ミントグリーン」の3色です。
スピーカーは4つ。Widevine L1であることもあいまって、動画視聴がはかどりそうです。
あと、上でご説明したペンのほかに保護ケースも同梱されます。これもうれしいプレゼントですよね。
別売りとなりますが、キーボードも用意されます(3月7日現在、価格は不明です)。Doke OS_PのPCモードもありますので、Android版のMicrosoft 365アプリ(旧Officeアプリ)で仕事用としても使えそうな感じです。また、この製品にはWPS Officeもプリインストールされています。
3.Blackview Tab 16 価格など
Blackview Tab 16はAliExpress内のBlackview Global Storeに製品ページがあり、3月20日から発売記念セールが開催される予定です。セール価格は189.99ドル(約26,500円)です。
最近のBlackview製品にはほぼすべて技適マークがついていますし、AliExpressの製品ページを見ても(やや暑苦しいとは感じますが)しっかり日本語化されています。XiaomiやOPPOなどの世界的大手メーカーを別とすれば、中国メーカーの姿勢には濃淡がある、というか、「最近どうも元気がない」と感じられるところもあれば「日本での販売に精力的に取り組んでいる」ところもあります。Blackviewは後者ですね。
また、製品開発でも「かなり頑張っている」印象があります。この傾向はタフネススマホを手掛けている中国メーカーについて強く感じられ、製品サイクルが早く、矢継ぎ早にニューモデルを繰り出しています。あくまで私の想像なのですが、今や中国の大手メーカーが日本市場での正規販売をスタートさせており、価格も中国通販で買うよりも安くなっていたりしますよね。でも、タフネススマホだけはまだ大手メーカーにあまり侵食されていないと感じられ、そんなこともあってBlackviewやOukitel、Ulefone、DOOGEEなどのタフネススマホメーカーが元気なのかもしれません。…まあ、今回はタフネススマホではなくタブレットの紹介記事なんですけどね…。
Teclast T50(11インチ)は日本のAmazonで購入できますが、価格は26,000円くらいです。Blackview Tab 16はT50よりもストレージ容量が大きいですし、PCモードが使え、さらにペンや保護ケースも付属し、別売りになりますがキーボードも用意されますので、タブレットを仕事用としても使ってみたいと思っている人には「面白い」製品でしょうね。
4.関連リンク
Blackview Tab 16:Blackview Global Store
コメント
これandroidのノートアプリ次第ではいいジェネリックipadになりそう、goodnotesっぽいのがあれば
でもセール期間が終わると普通の価格になっちゃうんですよね
たぶんこれを一番必要とする勉強にタブを使うお金のない学生が、セール価格時のこれになかなかリーチできないのが歯がゆい