8月にレビューしたBlackview N6000ですが、その後サブ端末として運用を継続しています。「タフネスかつコンパクトサイズ」のニッチな端末で、競合機が少ないこともあり、X(旧Twitter)を見ていると日本国内でも購入された方をちらほらと見かけます。もちろん個人的にもとても気に入っています。
初回の実機レビュー記事はこちらです。
Blackview N6000 レビュー - 4.3インチサイズのコンパクト・タフネススマホ、性能も本物!
1.タフネス性能は本物(実証済み)
レビュー終了後も裸の状態でシャツの胸ポケットに入れて持ち出すことが多かったのですが、ある日胸ポケットから落としてしまい、コンクリートに直撃させてしまいました。
以前も何台か落としたり、自転車で転んでしまったりして端末を破損させてしまったことがあるので心配だったのですが、N6000は右側面ラバーに若干キズがついたものの、それ以外は無事でした。もちろん液晶保護フィルム(PDA工房の9H高硬度タイプ)を装着していたのもありますが、予想していたよりも軽いダメージで済みました。
傷が付いてしまったことは残念でしたが、結果としてN6000のタフネス性能は本物であることがわかり、安心できました。
数年前に中華タフネススマホ(Blackview製品ではありません)で防水性能を試した際、ゴムパッキンの精度が良くなかったのか、水に沈めた直後は問題なかったものの、数時間後経過したら本体内部に浸水していて起動不可になってしまったことがあったため今回も少し不安でしたが、思い切ってN6000を水洗いしたところ、問題ありませんでした。これならキャンプなどでガンガン使っていけそうですね。Blackviewは他にもタフネススマホを販売していますが、ビルドクオリティは年々向上しているので堅牢性は信頼してもいいと思います。
2.Helio G99で十分
近年ハイエンド端末に搭載されているCPUの性能は向上しており、Snapdragon 8 Gen 2に至ってはAnTuTu Benchmark v10の総合スコアが150万点に達しますが、正直なところ「オーバースペック」気味の印象があり、こういう数値を見てもそこまでワクワクしなくなってきています。
また、Snapdragon 8 Gen 2を搭載するハイエンドスマートフォンはほぼ全て端末価格が10万円から20万円と高価になってしまったため、以前ほど気軽に購入できるとは言えなくなってしまいました。
N6000ではMediaTekのHelio G99が採用されています。Blackviewを含む中国メーカーのスマートフォン・タブレットでは比較的よく見かけるCPUで、性能としてはSnapdragon 695 5Gとほぼ同等です。
N6000はディスプレイサイズが小さいためにゲームをほとんどプレイしていないというのもありますが、WEBブラウジング、SNSの利用、メールのチェックといったタスクはSnapdragon 888+を搭載するメイン端末のROG Phone 5sと体感的な差は感じません。5Gネットワークはサポートされていませんが、現在使用している回線がMVNOのOCNモバイルONEのデータSIMなので、気になることもありません。ガチのゲーマーやどうしても最新のハイエンドCPUを搭載していないと許せないという方でもない限り、Helio G99くらいで十分な性能ではないかなと思っています。
3.Doke OSは使いやすいが、OTAアップデートは心配
DOOGEEやOUKITELなど中国メーカーのスマートフォン・タブレットではAOSP(いわゆる素のAndroid)が搭載されていますが、Blackviewでは2021年ごろからカスタムUIのDoke OSを採用しています。
初めて触れたのは2022年2月に実機レビューをした「Blackview A85」に導入されていたDoke OS 2.1でしたが、当時はまだ日本語へのローカライズも不完全で、機能面でも作り込みの甘さを感じられました。しかし、1年半後に発売されたN6000が搭載するDoke OS 3.1では、強いクセもなくなり、使いやすくなった印象を受けます。N6000ではディスプレイサイズや解像度が低いため搭載されていませんが、画面をスワイプすることで呼び出すことができるサイドバーもあり、タブレット機ではPCと同じ感覚で使用することができるPCモードを備えるなど、便利な機能も追加されています。
ただし、OSアップデート、セキュリティアップデートの点については、大手メーカーの製品と比べて遅れている印象です。Blackviewでは特にOSやセキュリティアップデートの提供期間は明言されていませんが、今まで販売された端末はOSアップデートが行われず、セキュリティアップデートの頻度も少ないです。
N6000ではAndroid 13が搭載されており、先日正式版がリリースされたAndroid 14と比較すると機能差はそれほど大きくないので、今のところ特に不満は感じていません。ただし、セキュリティアップデートについては、毎月は無理でもせめて2〜3ヶ月に1回程度の頻度で配信してほしいと思っています。特にタフネススマホの場合、その特殊性から長期的に使うユーザーは多いと思うので、この点の改善を期待しています。ちなみに、この記事を執筆している2023年10月19日時点では、まだN6000向けアップデートは一度も配信されていません。
4.まとめ – 手放したら二度と会えなさそう
2017年以降、何台かのBlackview端末をレビューしていますが、特に2023年に入ってからは急激に製品の品質が向上しており、日本のAmazonでも販売されているので、初心者にも普通におすすめできます。
N6000の場合、おそらく後継機が存在するかどうかも不明ですし、サイズ感、性能含め全てかのあゆの理想通りの端末なので、長く使っていきたいと思っています。また、近日中にキャンプに行く予定もありますので、その際は傷や水濡れを気にせずガッツリ使ってあげたいと思っています。
5.関連リンク
Blackview N6000:Amazon
Blackview N6000:Blackview Official Store(AliExpress)
Blackview N6000 レビュー - 4.3インチサイズのコンパクト・タフネススマホ、性能も本物!
コメント
質問です。
BLACK VIEW N6000
この端末を立ち上げ設定を終えるとホーム画面になりその画面にGoogleの検索バーがありますが、その検索バーは画面から削除することは可能ですか?
購入を検討しているのでお答えいただけますと助かります。
それではすみませんがよろしくお願い致します。
>>蟲屋さん
デフォルトで配置されてるGoogle検索ボックスでしたらただのウィジェットなので削除することができますよ!