Blackview BV8900 －サーマルカメラ搭載で価格を低めに抑えたタフネススマホ

Bkackviewがタフネススマホ「BV8900」を発売します。パフォーマンスはあまり高くないかわりにサーマルカメラを搭載し、できるだけ価格を抑えた、という感じになっていて、ニーズのあるなしがはっきりしそうな製品です。

OSはBlackviewの独自UI、Doke OS 3.1です。先日実機レビューをしたBV9300、OSCAL C70と同じバージョンですが、ベースOSがAndroid 12から13になっています。

CPUはHelio P90と、やや古い型番になっています。BV9300が搭載するHelio G99よりもパフォーマンスは低く、Blackviewの公称値だとAntutuスコアは201,260点とのことなので、今どきだと「エントリークラスの上のほう」くらいでしょうか。

RAMは8GBで、拡張機能により最大16GBとして使えます。Bleckviewの最近のモデルはほとんどが拡張機能を備えていますね。でも、この製品のCPU性能だと標準の8GBで十分な気もします。ストレージは256GBと大きく、microSDカードによるストレージ拡張も可能です。

ディスプレイは6.5インチのFHD+（2,408 × 1,080）解像度ですが、BV9300のようにリフレッシュレートは120Hzではありません（おそらく60Hzだと思います）。

BV8900はカメラに特徴があります。イン側16MPでアウト側は64MPのメインカメラとサーマルカメラを搭載しています。なお、アウト側の構成は64MP+5MP+サーマルセンサーとなっており、5MPカメラについては「サーマル・イメージングのアシスト」という説明になっていました。

BV8900のサーマルカメラにはFLIR leptonという超小型のモジュールが搭載されており、4倍ズームも可能とのこと。画質がどのくらい改善されているのかは何とも言えませんが、このモジュールによってコストダウンが可能になったものと思われます。

また、最近のBlackview製品の流れに沿って、カメラはArcSoft社のアルゴリズムを採用しています。

前面ノッチはパンチホール型です。BV9300もそうでしたが、タフネススマホでもパンチホールが主流になっていくのでしょうか。

背面はタフネススマホらしいゴツいものになっていますが、Blackview製品としては突出した個性があるという感じではありません。

BV8900はバッテリー容量が10,380 mAhと大きく、そのせいもあって厚さが19.8 mm、重さも398 gと、「普通のスマホ2台分くらい」です…。

なお、このバッテリーは33Wの急速充電に対応し、リバースチャージ（この製品をモバイルバッテリー代わりにして他のデバイスを充電できる）も可能です。

筐体色は上に画像を掲載したオレンジのほかにブラックとグリーンが用意されています。いずれも筐体の基調色はブラックで、アクセントカラーが異なります。

Blackview BV8900はAliExpress内のBlackview Official Storeに製品ページがあり、6月12日からワールドプレミア（セール）が開催されます。セール価格は「2?9.99ドル」と表記されていて、「10の位がわからない」ようになっています…。

サーマルカメラ、それもFLIRのものを搭載するスマホはほかにもありますが、どうしても価格が高くなってしまい、BV8900の200ドル台という価格はとても魅力的です（できれば209.99ドルであってほしい…）。

CPU性能は低めですが、RAM、ストレージ、ディスプレイはタフネススマホとして高い水準にあると思います。ただ、サーマルカメラにニーズのない人にはあまり向かないでしょうね。

Blackview BV8900：Blackview Official Store（AliExpress）