Blackviewのスマートフォン「BL8000」を発売します。BL8000は同時発売となる「BL9000」と同じく5G通信に対応するタフネススマホで、2024年1月17日から発売記念セールが予定されています。型番が示す通り、BL9000の下位に位置づけられる製品ですが、タフネススマホとしてはスペックが高いと思いますし、価格も低めです。
BL8000について、先日紹介記事を掲載しましたが、その後詳細情報が開示されましたので大幅に記事を修正・加筆しました。
1.スペック
スペック表
Blackview BL8000 | |
OS | Doke OS 4.0(Android 13ベース) |
SoC | MediaTek Dimensity 7050 |
RAM | 12GB(拡張機能により最大24GB) |
ストレージ | 512GB |
ディスプレイ | メイン:6.78インチ(2,460 × 1,080)120Hz サブ:1.32インチ(240 × 240)60Hz |
LTEバンド | 5G:n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/77/78/79 FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18 19/20/25/26/28A/28B/30/66 TDD: B34/38/39/40/41 |
SIM | nanoSIM x 2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | イン16MP/アウト50MP+8MP+2MP |
バッテリー | 8,800 mAh |
サイズ | 179.5 × 82.6 × 17 mm |
重量 | 385 g |
コメント
OSはAndroid 13ベースのカスタムUI、Doke OSで、最新バージョンの4.0が搭載されています。Doke OSはウインタブで過去に何度も搭載機のレビューをしていますが、独自の機能を多数搭載し、ユーザーによるカスタマイズ余地の大きなUIです。
SoCはDimensity 7050です。この型番はDimensity 1080のリネーム版とされ、Antutuスコアが約55万点(出所:Nanoreview)なので、5G対応SoCとしてはあまり性能が高いほうではありません。ただし、現在中華タフネススマホ用で主流と言えるHelio G99(5G非対応)のAntutuスコアが40万点前後ですから、それよりはずっと高性能です。ちなみにBL9000のほうはDimensity 8020(Antutuスコア約75万点)とワンランク上の性能です。
RAMは12GB、拡張機能により最大24GBとして使え、ストレージは512GBと大容量です。
ディスプレイは6.78インチで解像度は2,460 × 1,080、リフレッシュレート120Hzです。また、前面ガラスはゴリラガラス 5が使われています。
ここまでのところ、SoCの型番が異なる以外、OSのバージョン、RAM、ストレージ、ディスプレイの仕様はBL9000と同じです。また、通信バンドもBL9000と共通です。
BL9000と同様(ただし形状は異なります)に、背面にサブディスプレイを搭載しています。「なんでも表示ができる、ゲームもできる」ようなディスプレイではありませんが、下記のように割と多くの機能を備えています。
個人的には3番めの画像にある「アウトカメラ用のモニター」が特に面白いと思いますね。これで「アウトカメラで自撮り」ができます。
カメラはイン側16MP、アウト側50MP(メイン)+ 8MP(超広角)+ 2MP(深度)です。ここはBL9000(イン50MP/アウト50MP+13MP+2MP)よりもスペックダウンしていますが、タフネススマホ用としては高い画素数になっています。あとは「画質」ですが、Blackview製品には「ArcSoft」という技術(詳細は不明ですが、以前は別会社だったArcSoftをBlackviewが取り込んだようです)が使われ、そのArcSoftもバージョンが「8.0」に上がったということなので、撮影品質にも期待が持てそうです。
バッテリー容量はBL9000と同じ8,800 mAhです。この容量はタフネススマホとしては「たいしたことない」ですw ここ最近のタフネススマホは10,000 mAh越えのバッテリーを搭載しているものが珍しくありませんから。とはいえ、一般的なスマホの2倍くらいの容量になっていますし、筐体サイズもいくぶん薄く、軽くなっていますので、アウトドア以外の用途ではむしろ使いやすいんじゃないかと思います。なお、BL9000は最大120Wの急速充電に対応していますが、BL8000は最大33Wの急速充電対応です。
2.筐体
前面ノッチはパンチホールでベゼル幅は太いですがタフネススマホとしては悪くないというか、割とスッキリしています。背面はカメラバンプ部分に特徴があるものの、タフネススマホらしからぬシンプルなデザインです。
左側面にはタフネススマホによく見られるカスタムキー(ユーザーが任意の操作を割り当てられるボタン)がついています。
Blackviewのタフネススマホなので筐体の堅牢性には心配がありません。このように筐体がしっかり補強され、IP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)の耐久性を備えています。
3.価格など
Blackview BL8000はAliExpress内のBlackview Official Storeに製品ページがあり、1月17日から発売記念セールが予定されています。セール価格は299.99ドル(1ドル145円として約43,500円)になるようです。なお、セール価格については今後変更される可能性があります。
メインスマホの買い替えをされる場合、やはり5G対応機が候補になると思います。先日のBL9000にせよ、このBL8000にせよ、5Gに対応しつつも価格は比較的低めになると思いますので、アウトドアでのレジャーを楽しまれている方には魅力的な製品なのではないでしょうか。
4.関連リンク
Blackview BL8000:Blackview Official Store(AliExpress)