Blackviewがタブレット「LINK 8」を発売しました。少し前にBlackview公式サイトに製品紹介ページができていましたが、つい先日AliExpress内のBlackview Official Storeで販売が開始されました。アスペクト比が「およそ4:3」という、iPadシリーズに近い形状のディスプレイを搭載しているのが特徴です。
1. スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | DokeOS_P 4.2 Based on Android 15 |
SoC | MediaTek Helio G100 |
RAM | 6GB / 12GB (仮想RAMによる拡張に対応) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 12.7インチ (2160×1600) 90Hz |
バンド | 5G/LTE非対応 |
無線通信 | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
ポート類 | USB Type-C microSDカードリーダー |
カメラ | 前面 13MP/背面 16MP+2MP |
バッテリー | 8,400 mAh |
サイズ | 282.98×214.2×8.4mm |
重量 | 710 g |
2. OS/SoC
OSはAndroid 15ベースの独自UI「Doke OS_P 4.2」です。Doke AIと称する、様々なAI機能(アプリ)を搭載しているほか、「PCモード」も使えるのが大きな特徴です。なお、Doke OS_Pについてはウインタブで搭載タブレットを何度かレビューしています。直近では「Blackview MEGA 3」でDoke OS_P4.1について説明していますので、詳しくはこちらのレビュー記事をご覧ください。
Blackview MEGA 3 レビュー - 高精細12インチ&PCモード搭載!3万円強で買える実力派タブレット。ケースとペンも付属!
SoCはHelio G100です。中国タブレットではおなじみのHelio G99の改善版ですね。上にリンクしたMEGA 3もHelio G99搭載でAntutuスコアは約42万点でした。性能に関しては「Helio G99から若干向上した」という程度です。
3. RAM/ストレージ
RAMは6GBと12GBを選べます。中国タブによくあるRAM拡張機能(ストレージの一部を仮想RAMとして使用)にも対応しており、12GBモデルの場合は24GBの拡張、合計で最大36GBとして使えます(6GBモデルの拡張容量は不明)。
ストレージは全モデル256GBで、microSDカードによるストレージ拡張もできます。
4. ディスプレイ
特徴的なのがディスプレイです。12.7インチと大きめで解像度は2160×1600と高く、アスペクト比はおよそ4:3と、一般的なAndroidタブレットよりも正方形に近い形状です。iPadとほぼ同じですね。リフレッシュレートは最大90Hzです。
WidevineはL1と明記されています。そのためAmazonプライムビデオなどの動画サブスクリプションサービスでHD以上の画質で視聴ができます。ウインタブではこの製品のレビュー予定はありませんが、直近でレビューしたBlackviewのタブレット(10インチ以上のもの。タフネス系タブレットは除く)ではNetflixとAmazonプライムビデオでFHD(1080p)での視聴が可能でした。
5. 筐体
ディスプレイの形状が4:3なので、ちょっとiPadっぽく見えますね。Androidタブレットとしては割と珍しい形状ですが、高品質なペン入力ができる「お絵描き系タブレット(HUION Kamvas Slate 13やTeclast ArtPad Pro)」でこのような形状の製品が増え始めています(個人的には、今後お絵描き系が増えてくるように思います)。
ただし、LINK 8はペンが付属しますが、その品質は高くはなく「お絵描き系」とは言えません。
筐体色はStarry Grey、Dawn Blue、Cloudy Purpleの3色があります。ただし、9月18日現在、AliExpressのBlackview Official StoreではStarry Greyのみが販売されています。
筐体の厚さは8.4 mm、重さは710 gです。特に薄型とは言えず、12.7インチと大きめサイズなこともあり、重量も軽いほうではありません。
カメラは前面13MP、背面16MP (メイン)+2MP(深度)です。
スピーカーは横持ち時の左右側面に2つずつ、4スピーカーです。先日レビューしたBlackview MEGA 3も4スピーカー搭載でしたが、「音質は高水準」と高く評価しています。
LINK 8には「液晶保護フィルム、タブレットカバー、スタイラスペン」が付属します。Blackviewのタブレットは日本のAmazonや楽天でも販売されていますが、多くの場合、保護フィルムとカバー(ケース)が付属します。そのぶん価格が競合製品よりも若干高めなのですが、フィルムやケースはタブレットには必須のアイテムと言えますので、Blackviewの企業姿勢は好ましいと思っています。
なお、LINK 8もAmazonで販売されていますが、Blackview公式の出品ではなく、販売代理店の出品のようです。また、注意していただきたいのは「上の画像にあるキーボードは付属品ではない。あくまでカバーが付属品である」ということです。
6. 価格など
Blackview LINK 8はAliExpress内のBlackview Official Storeで販売中で、9月18日現在の価格はRAM6GBモデルが29,846円、RAM12GBモデルが31,338円です(製品ページにある1,500円OFFクーポンを使用した価格です)。また、Amazonでも販売されていて、公式ではない、しかし評価の高い出品者ではあるものの、価格が43,999円(12GBモデル)と高いです。
7. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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