Blackviewがタブレット「Active 5」を発売しました。BlackviewのActiveシリーズはタフネスタブレットです。このActive 5は8.68インチとコンパクトなサイズながらIP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性を備え、他のActiveシリーズと同様にゴツい筐体です。
1. スペック表
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | DokeOS_P4.2(Android 15) |
SoC | UNISOC T615 |
RAM | 8GB(拡張機能により最大24GB) |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 8.68インチ(1,340 × 800)90Hz |
バンド | FDD:B1/3/7/8/19/20/28A/28B TDD:B40/41 |
無線通信 | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.2 |
ポート類 | USB Type-C 、microSDカードリーダー |
カメラ | 前面:13MP/背面:16MP |
バッテリー | 6,600 mAh |
サイズ | 218.5 × 131.7 × 12.3 mm |
重量 | 510 g |
2. OS
OSはAndroid 15ベースの独自UI「Doke OS_P4.2」です。Doke OSはBlackviewのAndroidスマホやタブレットに広く使われており、様々な独自機能を搭載しています。
Blackviewに限らず、最近のPCやタブレットは「なにかといえばAI」ですが、Active 5もHi Doki、ImageX、VidGen、SoundleといったAIアプリをプリインストールしています。ただし、つい先日Blackview MEGA 3の実機レビューで確認したところ、これらのアプリは無料では限定的にしか使えず、フルに使う場合は有料となりますので、Active 5を手に入れればAI機能が使い放題、というわけではありません。
また、Doke OS_Pの目玉機能「PCモード」ですが、製品ページにその説明がなく、おそらく8インチタブなので実装されていないと思われます。
3. SoC・RAM・ストレージ
SoCはUNISOC T615です。T615は中国タブに広く使われているUNISOC T606のリフレッシュ版で、性能はT606とほぼ同じです。ウインタブでは直近でTabwee T90というT616搭載タブを実機レビューしており、その際のAntutuスコアは約24万点でした。ゲーム向きの性能ではありませんが、OSの基本操作や動画視聴、Web閲覧では問題なく動作します。
RAMは8GBで拡張機能により最大24GBとして使え、ストレージは128GB、microSDカードによるストレージ拡張にも対応します。
4. ディスプレイ
ディスプレイは8.68インチで解像度はHD+(1,340×800)です。できればWUXGA(1,920×1,200)が良かった、と思いますが、サイズが小さめのタフネスタブレットということで、この解像度でも悪くはないでしょう。リフレッシュレートは90Hzとやや高速です。
WidevineはL1なので、AmazonプライムビデオやNetflixなどの動画サブスクリプションサービスでもHD画質視聴ができます。
5. 筐体
筐体は他のActiveシリーズと同様、背面がゴツいタフネス系の外観です。タテ・ヨコサイズは8インチ級のタブレットとしては若干(タテ・ヨコそれぞれ数mm~1cm程度)大きく、厚さは12.3 mmと「結構厚い(一般的な8インチタブは8mm前後)」です。また、重量510 gというのは10インチタブレットに近く、一般的な8インチタブレットよりも200 gくらい重いです。
筐体はIP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性を備えています。またグローブモード(手袋をしたままでディスプレイをタッチ操作できる)も搭載しています。
カメラは前面13MP、背面16MPと、特に前面カメラが高画素数です。
バッテリーは6,600 mAh。この画像に「メガバッテリー」とありますが、実際はそれほどでもありません。一般的な8インチ中国タブレットのバッテリー容量は5,000~6,000 mAhくらいなので、「ちょっと大きめ」くらいでしょうか。
6. 価格など
Blackview Active 5はAliExpress内のBlackview Official Storeで販売中で、7月20日現在の価格は158.99ドル(24,049円、製品ページにある1ドルOFFクーポンを使用した価格)です。なお、この製品については発売記念セールの情報がありません。ウインタブはBlackview Official Storeの製品情報を頻繁にチェックしていますが、この製品に関しては「突然販売が開始された」印象があります。おそらく近日中に発売記念セールがあるのでは?とは思いますが、確証はありません。
SoC性能で勝負する製品とは言えませんが、キャンプなどのアウトドアレジャーのお供として、また、デザインとかタフネス性能に惹かれる人の普段使い用として悪くない選択肢かと思います。
7. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
▶ サイト紹介・ウインタブについて
コメント