こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。11月20日に発表されたASUSの「ROG Phone II」は、製品名にASUSの誇るゲーミングブランド「ROG(Republic of Gamers)」が冠されているように、快適なゲームプレイ、迫力あるゲームプレイに徹底的にこだわったハイエンドなスマートフォンです。正真正銘「最高性能のスマホ」と言っていいでしょう。ウインタブは日本での正式発表に先立ち、実機をお借りすることが出来ましたので、(日頃低価格な中華スマホのレビューばかり、ということもあり)力不足ではありますが、実機レビューをさせていただきます。
1.スペック
OSはAndroid 9で、「高度に」カスタマイズがなされています。設定メニュー等はAndroidの面影が残っていますが、ゲームに関連する項目についてはASUS独自のものが使われています。このへんはまた後ほど…。CPUはSnapdragon 855 Plusで、既存のSnapdragon 855との比較ではCPUのクロックスピードが2.84GHzから2.96GHzに(4%UP)、GPUのAdreno 640が585MHzから675MHzに(約15%UP)になっていて、もともと最高水準のCPUがさらに高速化しています。
RAMは12GB、ストレージは512GB/1TBと、「パソコンかよ!」と突っ込みたくなるレベル。スマホ用のゲームは高性能化、大容量化しているとは言え、PC用のゲームと比較すると格段に軽量ですから、相当数のゲームアプリを入れてもへっちゃらでしょう。またRAMに関しては「さすがにそこまで要らんだろうに…」と言いたくなります。
後述しますが、CPU性能、RAM・ストレージ容量ともはっきり言って2019年の水準だとオーバースペックだと思います。これだけのスペックなら2年後くらいまでは第一級のパフォーマンスを維持できるんじゃないでしょうか。
ディスプレイもすごいです。6.59インチの有機ELで、リフレッシュレートはなんと120Hz!ヌルヌルの画面遷移が楽しめますが、ここも「対応するアプリが限定的」というのがあります。これはASUSのせいではなく、スマホのスペックを十分に生かせるほどGoogle Playのアプリが対応してくれていない、ということですね。このほか、応答速度は1ms、HDR10、SDR2HDRにも対応する、まさにゲーミング・ディスプレイという仕様になっています。
SIMは2枚挿し(DSDV)に対応しますが、microSDカードには対応していません。さすがに512GBあればmicroSDは使わんだろうと思いますけどね。
入出力ポートはUSB Type-Cが「なぜか2つ」あります。そして、規格が違ってまして、側面にある方がUSB 3.1 Gen2規格で4Kのディスプレイ出力に対応するほか、QC4.0(3.0にも対応)/ PD3.0の高速充電が可能です。一方で底面にあるほうはUSB 2.0規格でディスプレイ出力はできず、OC3.0 / PD3.0の高速充電に対応します。それと、この製品はウインタブが大好きな「リバースチャージ(この製品をモバイルバッテリー代わりにして、他のデバイスを充電できる)機能」がついています。容量も6,000 mAhと、スマホとしては十分に大容量です。
カメラはイン側が24MP、アウト側が48MP+13MP(広角レンズ)と高画素数で、Zenfone譲りの高品質な写真撮影が可能です。
サイズはさすがに大型です。また、これも後述しますが、この製品には「いろんなもん」が付属してまして、さらに別売のアクセサリーが非常に充実していますので、単にでかいとか重いとか言うのとはちょっと事情が異なります。ただし、スマホ単体ということでは薄くて、そんなに重さを意識しませんね。
2.筐体
同梱物です。左側のビニール袋3つについては後ほど説明します。それ以外の同梱物として、取扱説明書、保証書、IMEIやシリアルの記載されたシールなどのペーパー類とACアダプター、そしてSIMピンがついていました。この他に「AeroActive Cooler Ⅱ」と「Aero Case」があるのですが、この2つについても後述します。
正面から見たところです。ベゼルの様子がわかりやすいように、画像右側は白背景を表示させています。この製品は流行のノッチレスでもないし、水滴型ノッチでもありません。しいていてば「ノッチがあります」。メーカーからの説明はありませんが、ゲーム中にノッチで一部の画面が見えなくなったり、パンチホールカメラのせいで死んだりしてもシャレにならないということでしょう。前面ガラスはゴリラガラス6で、有機ELらしい、発色のよいものになっています。
前面上部をアップで。カメラ位置は前面のやや右寄りにあります。また、細長い孔がスピーカーなのですが、この製品は通話口(マイク)と受話口(スピーカー)の両方がスピーカーになっています。つまり、横持ち時にステレオサウンドが楽しめる、という構造です。
背面です。ゲーミングスマホらしく、やや立体的な造形です。
アウトカメラはデュアルです。右側が48MP、左側が13MP(広角)レンズとなっています。レンズ数は2つで、中華スマホのようにトリプルとかクアッドじゃありませんが、画質は素晴らしいものになっています。
通気口です。デザインアクセントにもなっていますね。ここに書いている文字は「ROG AERODYNAMIC SYSTEM」です。
上面です。こちらにはマイク穴のようなものが見えますが、それ以外は何もありません。
ちょっとアングルを変えてみました。美しい曲面に仕上がっています。
右側面です。オーソドックスに電源ボタンと音量ボタンがあります。いや、それだけじゃないんですよね、この製品の場合…。
右側面の左右にちょっとした突起がありまして、これがAir Triggerです。センサーボタンですね。非常に単純に言うと、左右のAir Triggerはゲームプレイ時のタップ操作のかわりに使えます。「、携帯ゲーム機のL/Rボタンと同じような感覚」ですね。
左側面です。画像の右側にSIMスロットが見えますが、それよりも中央に何やらパッキンで覆われているものが見えます。
パッキンを外すとこんな感じ。端子が2つあります。左側がUSB 3.1 Type-C、右側がAeroActive Cooler Ⅱ接続用のコネクターです。
すみません、写真撮影に失敗して下面の画像がありませんので、これでご容赦ください。下面にはUSB 2.0 Type-Cポートとイヤホンジャックがあります。この製品はハイレゾ対応していますので、高品質なイヤホンあるいはヘッドホンを接続すると、素晴らしい音質を楽しめます。メーカーによれば「あえてイヤホンジャックを残しました」とのこと。
こちらがAero Caseです。筐体全部を覆うのではなく、要所をしっかりカバーするタイプ。「覆面レスラー」を思い出してしまいました。
装着すると見えなくなる部分にもしっかり遊び心があります。日本語で「ゲーマーズ」って書いてあるのが見えますか?
装着するとこんな感じです。四隅がきちんと覆われていますし、筐体保護には十分役立ちそうです。しかし、やっぱり「覆面レスラー」ですね、これ。
ROG Phone IIには非常に多くのオプション品(外付けパーツ)が用意されていますが、この「AeroActive Cooler Ⅱ」は標準付属品です。その名の通り、筐体を冷やすためのファンが内蔵されています。
このように伸縮する構造になっているので、ROG Phone II本体との接続も容易です。
裏返してみました。画像の右側にコネクターがついていますが、このコネクターを左側面の「パッキンで覆われている部分」に差し込みます。
装着したところです。このように、装着後でもUSB Type-Cポートとイヤホンジャックが使える構造です。それと、画像の左側に取り外したパッキンが見えます。これね、「とてもなくしやすい」です。同梱物の説明のところにビニール袋が3つありましたが、この中の1つには「予備のパッキン×2」が入っています。私がROG Phone IIを試用していて一番緊張したのが「パッキンをなくしたらどうしよう」ということだったので、予備があるのは安心ではありますが、油断すると「3つともなくす」かもしれません。しっかり管理しましょう。
それと、ビニール袋の「残りの2つ」には、ここに装着する小さな部品が入っています(同じものが2つ、それぞれ別のビニール袋に入っていた)。これ、AeroActive Cooler Ⅱの、USBポートとイヤホンジャックがある面にくっつける「スタンド用の足」になります。粘着剤で取り付けるタイプだったので、レビュー機では装着を試していませんが、おそらくROG Phone IIの利用シーンを考えると使用しないものかな、と思います。だって、手で持って使うか、それとも別売りのスタンド(Mobile Desktop Dock)などにセットして使う場面がほとんどだと思いますから。
あと、この位置にUSBポートがある、というのはゲームプレイ時にはとても重宝します。この画像のように、充電しながらでもゲームプレイができますから、というかケーブルがじゃまになりません。ROG Phone IIのバッテリーは強力で、非ゲーミングの場面では終日充電不要ですが、長時間ゲームプレイをし続けるとさすがに厳しいというのはありますので、これは非常に親切な設計だと思います。
背面です。AeroActive Cooler ⅡについているROGのロゴマークはイルミネーションで、後述するArmoury Crateでライティングをコントロールすることができます。
アングルを変えてみました。外付けのパーツとしてはゴツいですが、横持ちでゲームをプレイする際にはじゃまにならないように配慮されています。
従来モデルのROG Phoneと同様、ROG Phone IIにもたくさんのオプションパーツが用意されています。この画像のうち、左上の2つは標準付属品、それ以外は別売りとなります。全部揃えるとかなりの金額になってしまいますが、一つ一つ、とっても魅力的なので、ROG Phone IIを手にしたら、非常に悩んでしまうことになりますね。
3.システム
これがデフォルトのテーマです。
プリインストールアプリは少し多めですが、キャリア端末とは異なり、「うっとおしいもの」はありません。面白いところではAsphalt 9がプリインストールされていました。
システム情報です。OSはAndroid 9.0、RAMは12GB、ストレージは512GBと、当たり前ですがスペック表と同じです。
こちらはプリインストールされているテーマです。デフォルトのダークテーマと対になるライトテーマに加え、一般的なZen UIライクな、「普通の」デザインも選べます。
壁紙もゲーミングマシンらしいものがいくつか入っていました。
この製品のセールスポイントのひとつに「リフレッシュレート120 Hz」というのがあります。ディスプレイ設定のところでリフレッシュレートを切り替えることができます。ここで注意したいのは、Google Playにあるすべてのゲームアプリが120 Hzでの表示に対応しているわけではなく、対応しているアプリはむしろ少数である、ということです。アプリ側が対応していない場合、いかなROG Phone IIでも120 Hz表示はできません。
また、右側の画像はGame Genieという、ゲーム用の設定を行うものですが、実際は後述するArmoury Crateのほうで操作することになりますので、細かい設定をここでする、というわけではありません。しかし、「配信」についてもしっかり考えられているところがスゴイ!と思いました。
これもROG Phone IIのセールスポイントのひとつ「Air Trigger」の設定です。Air TriggerについてもArmoury Crateのほうが細かい設定がしやすいのですが、Air Triggerは必ずしもゲーム専用というわけではなく、一部のスマホにも採用されている「握る」操作が可能であるという点は見逃せません。具体的にはAir Triggerの両方のセンサーではなく、縦持ちした際の下側のセンサーを使っていると思われますが、要は「握る」事によってGoogleアシスタントを呼び出したり、スクリーンショットを撮影したりといった操作が可能で、「短く握る」「長く握る」という2種類の握り方にそれぞれ操作を割り当てることができます。
では、ROG Phone IIのシステム面の「要」と言えるArmoury Crateについて説明します。
先ほどの画像を再掲します。ここで、画面下にある5つのアイコンのうち、真ん中がArmoury Crateです。これを押すと起動します。
起動すると「ゲームライブラリ」が表示されます。基本的にゲームアプリをインストールすると自動的にライブラリ登録されますが、AntutuとかGeekBenchは登録がされませんでした。この場合、手動で登録できますが、すべてのゲームアプリが自動・手動で登録できるのかは定かではありません。この画面の右側に「シナリオ詳細」というのがありますよね?これがすごい…。
「タッチ」「ディスプレイ」「パフォーマンス」「オーディオ」「ネットワーク」「Air Triggers」「キーマッピング」「マクロ」の項目があり、それぞれ非常に細かく設定ができます。上の画像は「タッチ」と「ディスプレイ」の設定画面です。
また、「パフォーマンス」の項目ではハードウェアのチューニングまで可能です。「Xモード」をオンにすると調整可能になるのですが…、
多岐にわたる項目調整が可能なものの、項目名がわかりやすい日本語であるはずもなく、正直ちょっと見たくらいでは手の打ちようがありません。PC用のオンラインゲームでもコマンド入力を使うことがありますが、これ、スマホ用のゲームなんで、フォルダ名なんかを表示されてもすぐにピンとくる人は少ないだろうと思います。ただし、メーカー純正のツールなんで「ええい、全部最強設定!」とかにしても壊れたりはしないでしょうね。
ただ、ここまでする必要があるのか?というのは疑問です。この製品はただでさえSnapdragon 855 Plusを搭載していて、チューニングなしでも最高水準の性能があります。なので、「チューニングしないと快適に動作しない」アプリがあるというのは考えにくいです。この機能を使うとすれば、2年後くらいに、より高性能なCPU、よりシステム負荷の高いゲームが出てきたとき、と考えていいんじゃないでしょうか?
次に「コンソール」の画面です。左側にシステムモニター機能があり、右側で各種設定(個別ゲームではなく、システム管理)を行うことになります。例えばゲーム中のバックグラウンドアプリの挙動であるとかAir Triggerのボタンタップの強さレベルとか、背面のロゴのライティングなどですね。
すみません、まだ話が続きます…。この画面は「Game Genie」を開いたところです。ゲームアプリを起動した状態で画面を左から右にスワイプすると、このように「Game Genie」と呼ばれる設定メニューが表示されます。しかも、非常に細かいところまで設定が可能なので、実際にゲームをプレイしながら少しずつ各種の調整をすることができます。
これはAir Triggerの設定をしているところです。こんなふうに、ゲームを起動しながら多岐にわたる設定ができる、というのが素晴らしいですよね。
レビューしていて、一つだけ残念なことがありました。私はROG Phone IIをお借りした際「キーボードとマウスを接続してCall Of Duty Mobileをプレイするのだ!」と張り切っていました。実際、ROG Phone IIでは外部ディスプレイ出力やキーボード接続をサポートしているのですが、個別ゲームのキーマッピングなどを設定するためには別売りの「「Mobile Desktop Dock」もしくは「Professional Dock」が必要とのことで、貸与品にそれらが含まれていなかったため、「スマホのFPSをキーボードで」というのができなかったんです。
プリインストールアプリでもあったAsphalt 9だけはROG Phone II単体での外部ディスプレイ出力をサポート(スマホの画面と外部ディスプレイの画面が異なる。ディスプレイ側にゲーム画面が、スマホ側に設定メニューなどが表示される「拡張表示」になる)し、キーボードでのプレイもサポートしていました。上の画像はAsphalt 9の設定画面です。
その意味では、ROG Phone IIを買うならドックは必須!かもしれないですね。
製品の特性上、ゲームプレイのための初設定を中心に説明しましたが、私が使っていて、「実は非ゲーミングのスマホとしても超一級」の配慮がなされていると感じました。上の画像はその一例です。左側は「ツインアプリ」というもので、ASUS以外でもHUAWEIやGALAXYなどに実装されているとのことですが、要は一つの端末で複数のFacebookなどのSNSアカウントを使い分けられるという機能です。
また、右側にあるバッテリーケア機能ですが、過充電の防止にフォーカスした様々な機能が搭載されていますので、バッテリーを長持ちさせることができます。すみません、本当にわずかな例ではあるのですが、「かゆいところに手が届く」という感じで、非ゲーマーの人がROG Phone IIを手にしても、非常に使い勝手のいいものと感じられると思います。
4.カメラ
ASUSのZenfoneシリーズはカメラ品質に強いこだわりが感じられます。一方で私はカメラにはあまりこだわりがありません。…すみません、冗談です。結論から言うとROG Phone IIのカメラは私のようにほとんど設定を弄らず、そのままパチパチ撮影するだけの人間にしてみれば素晴らしい品質だと言えます。カメラアプリは一見非常にシンプルに見えますが、メニューの階層が深いものもあり、設定を細かく調整することができます。また、もちろん「Proモード」も搭載されていますので、マニュアル(手動)に近い状態での撮影もできそうです。
上から順に12MP、48MP、12MP、48MPの画像です。どれも横幅が1,200pxになるように縮小しています(でないとページが非常に重くなってしまいますので…)。ズボラな私のことですから、基本的に設定は全然いじっておらず、ただパチパチと撮影したのみです。
私は私物でUMIDIGI S3 Proという48MPカメラを搭載する中華スマホを使っているのですが、48MPで撮影すると非常に手ブレがしやすくて、撮影した写真のサイズ(容量)もかなり大きくなってしまいますので、48MPで撮影することはまずありません。
ROG Phone IIでは拍子抜けするくらいに48MPでの撮影が容易です。シャッターが落ちる速度が少し遅いかな、と感じるくらいで、私でも手ブレなしで撮影することができます。非常にレベルの低い話で恐縮ですが、実際、カメラにあまりこだわりがない人には有益な情報かと思います。
では48MPでバシバシ撮影したいか、と言われれば「いいえ」ですね。だってROG Phone IIの場合、12MPでも全然遜色のない画質だと思いますから。また、広角レンズのほうも13MPという画素数になっていて、こちらも非常に簡単に、きれいな写真を撮影することができました。ウインタブではいつも低価格な中華スマホばかりレビューしているせいもあり、ROG Phone IIのカメラ品質は「感動的」だと思いました。なんか写真を撮るのが楽しいぞ!という感じです。さすがASUSだと思います。
5.性能テスト
参考:
Samsung Galaxy S10e SM-G9700(Snapdragon 855) : 410,899
Sony Xperia XZ2 Compact SO-02K(Snapdragon 845) : 289,484
Samsung Galaxy S8 SC-02J(Snapdragon 835) : 237,841
Apple iPhone SE(Apple A9) : 193,246
UMIDIGI S3 Pro(Helio P70):179,103
Smartisan U3 Pro(Snapdragon 660) : 167,968
Teclast M30(Helio X27) : 116,771
Xiaomi Redmi 6(Helio P22) : 83,181
KYOSERA Android One S4(Snapdragon 430): 68,802
まずはAntutu(Ver.8)のスコアから。Ver.8についてはウインタブで実績値がほとんどなく、私の手持ちスマホ、それとライターのかのあゆさんの手持ちスマホで参考データを作りました。やはりSnapdragon 855 Plusのスコアは素晴らしいですね。特にコメントすることもありません。ただし、Armoury Crateであちこち設定をいじってみても、これ以上にスコアが上がることはありませんでした。原因は不明ですが、Antutuでは以前メーカーが不正行為を働き、スコアが水増しされるような調整が行われていた、というスキャンダルもありましたし、そのへんも関係しているのかもしれないですね。
ウインタブでは普段測定していないGeekBenchのスコアも掲載しておきます。これについてはコメントは控えますが、興味のある人は参考にしてみてください。
6.まとめ
ASUS ROG Phone IIは11月22日の発売で、ASUS Storeでの価格はストレージ512GB版が105,500円(税込み116,050円)、1TB版が125,500円(税込み138,050円)です。今回、発売に先立って実機を1週間ほどお借りしたのですが、正直なところ不完全燃焼といいますか、この製品の隅々までチェックする、ということはかないませんでした。もちろん、一日中この製品を使い倒せるわけもありませんが、それよりも、ゲームに関する諸設定であるとか、ゲーム以外の初設定であるとか、見どころが非常に多く、全部をチェックしきれなかった、というのがあります。奥深いですよねえ…。
実際にプリインストールアプリのAsphalt 9に加え、鉄拳、Call Of Duty Mobile、World of Warships Blitzなんかをプレイしてみましたが、Aromoury CrateでCPUをブーストする必要性が全く感じられず、素のままプレイしてもなんの問題もないというか、最高品質でプレイが楽しめました。記事中にも触れましたが、この製品であちこち設定をいじらないとうまくプレイできない、という事態は、少なくとも2019年中には起きないと思います。2020年とか2021年位になってようやくCPUをブーストしてやるような必要が出てくるのかもしれません。
そういった余地を残し、高額な外付けパーツにお金を使い、2年とか3年といった比較的長期間エンジョイできる、というのがこの製品のゲーミングスマホとしての大きなメリットだと思います。それと、声を大にして言いたいのが、非ゲーマーの人にもぜひ使っていただきたい、ということですね。端末を守るための機能とか、SNSをより楽しむための機能、そして「私でもきれいな写真が撮れる」カメラとか、非ゲーミング要素でも非常に大きな魅力があります。
高価な製品ではありますが、他のハイエンドスマホよりも確実に長期間楽しめると思いますので、決して悪くない買い物と言えるのではないでしょうか。