こんにちは、かのあゆです。Googleが8月16日にAndroid 13を正式リリースしました。Pixelシリーズ(Pixel 4以降)に向けて正式版の配信が順次開始されるほか、オープンソースコードも公開開始されています。
前バージョンのAndroid 12では「Material You」と呼ばれるデザインを採用するなど見た目にも大きな変化がありましたが、今年は細かいUIの調整などが行われています。
目次
1.カスタムアイコンがサードパーティアプリでも適用可能に
Android 12では「Material You」と呼ばれる新デザインがUIに取り入れられ、設定されているテーマに対応したアイコンが設定できるようになりましたが、Androidシステム標準アプリとGoogle純正アプリのみ変更可能となっていました。
Android 13ではMaterial Youデザインのカスタムアイコンに対応するサードパーティ製アプリでも反映されるようになりました。ただしSamsungのOne UI 4.xなどのカスタムUIではそもそもMaterial You対応テーマをサポートしていない場合もあったため、今回も端末メーカーによっては「素の」Androidで対応しているカスタムアイコンを利用できないかもしれません。
2.アプリ個別で表示言語を設定可能に
Android 12以前ではアプリの表示言語はシステム設定と連動していましたが、Android 13ではアプリごとに表示言語を個別設定できます。たとえばOSの言語設定は「日本語」で、Google Chromeは「英語」、Microsoft Office Mobile For Androidは「中国語」で使うことが可能になりました。
一般的な使い方ではおそらくアプリの表示言語を個別に設定することはないかと思われますが、多言語環境で利用している方には重宝する新機能だと思います。
3.「空間オーディオ」に対応
AppleのiOSやiPad OS、macOSでは既に対応していますが、Android 13ではワイヤレスイヤホン利用時に没入感のあるサラウンドサウンドを実現する「空間オーディオ」に対応します。
かのあゆもiPhone 12 miniとAirPods Proの組み合わせで空間オーディオに対応した楽曲をよく聴いていますが、コンサートホールにいるような迫力のあるサラウンドサウンドを楽しむことができます。Android環境でも利用できれば・・・と思っていただけに今回OSで標準サポートされるようになったのはうれしい限りです。
利用するにはDolby Atmos、5.1ch/7.1chサラウンドに対応したコンテンツと空間オーディオに対応するワイヤレスイヤホンが必要です。現時点ではGoogleから7月28日に発売した「Pixel Buds Pro」が空間オーディオをサポートしています。
4.タブレット・折りたたみスマートフォン向けUI調整
Android 12では大画面ディスプレイを搭載するタブレット・折りたたみスマートフォンに対応した専用バージョン「12 L」がリリースされ、先日発表されたSamsungのGalaxy Z Fold 4で初搭載されましたが、Android 13ではさらに最適化が進められています。
一部メーカーのカスタムUIでは先に採用されていた「タスクバー」がOS標準機能として搭載され、PCと同じ感覚で複数アプリを切り替えることが可能になりました。
5.まとめ
Android 13ではそのほか「Bluetooth LE Audio」の正式サポートや、再生している音楽やポッドキャストに基づいてデザインが変更される新しいメディアプレイヤーなどが新機能として追加されています。
Xiaomi、Samsung、シャープ、Motorola等の端末メーカーでは今年後半から対応している端末に順次アップデートが配信されるほか、Android 13をプリインストールする端末も販売される見込みです。メーカーによっては「Material You」デザインに準拠しないカスタムUIを採用している場合もあるため、すべての機能が利用できるというわけではなさそうですが、タブレット/折りたたみスマートフォン向けのUI最適化や空間オーディオのサポートなど、Android 12の見た目はそのままにより便利に使えるようにアップデートされています。かのあゆの端末でもXiaomi 12 Pro、POCO X4 GTなどはAndroid 13ベースのソフトウェアにアップデートされる予定なので今から配信を楽しみに待ちたいと思います。
6.関連リンク
Lucky number Android 13: The latest features and updates:Google公式ブログ
コメント
一般的な使い方に入るか微妙ですが、「日本語にすると文字が見切れるなどレイアウトが崩れてしまうから、特定のアプリだけ英語にしたい」みたいな需要に対して、アプリごとの言語設定は有効なのかもしれません。何のアプリだったかは忘れましたがそういう経験があります。
>>匿名さん
確かにアプリによってはレイアウトが崩れる物も存在するので、あえてそのアプリだけ英語に切り替えて使うこともできますね。いろいろと便利になりそうです!
8インチのミドルハイが欲しいんじゃ!
>>匿名さん
個人的にはXPERIA Z Ultraの後継がほしいところではあるのですが、もうだいぶ経ってしまったので復活は厳しそうですね・・・
> Android 13ではそのほか「Bluetooth Low Energy(Bluetooth LE)」の正式サポート
LE Audioの間違いでは?
>>匿名さん
>>LE Audioの間違いですね・・・記事修正しておきます。ご指摘ありがとうございます!