こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。AmazonのTV Boxといいますか、動画視聴に特化した端末「Fire TV」がリニューアルされました。初めてウインタブを見てくれている人だと「TV Boxって何?」と疑問を感じるかもしれませんが、中国製品ではわりとポピュラーな製品ジャンルなんです。「ディスプレイを持たず、テレビなど外部ディスプレイに接続するAndroid端末」のことをTV Boxと呼びます。これらTV BoxはAndroidタブレットのように、一般的にイメージできるAndroid端末として使うこともできますが、多くの場合独自にカスタマイズされたUIを持ち、テレビに接続して動画を視聴するのが便利なように設計されています。
さて、Amazon製のTV Box、ニューモデルはどんな感じでしょうか?
1.スペック
Fire TVはFire タブレットと同様にAndroidベースのFire OSが搭載されます。CPUはAmlogic製で型番は公表されていませんが、中国のTV Boxでは標準ともいえるブランドになります。RAMは2GB、ストレージは8GBとなっており、ストレージ8GBの半分ほどはOSが使用し、microSDスロットも装備されていないため、ストレージにデータを保存するのはかなり厳しく、「ストリーミング特化」の製品ということができます。ただし、そこはAmazon製ですから、Amazonのデータに関しては無料でクラウドストレージに保存することが可能です。
従来型と比較して性能が大幅にアップしており、「4K(UHD)とHDR(ハイダイナミックレンジ)映像」に対応します。また、4Kのストリーミングでは通信回線の速度がボトルネックとなることが多い(私の自宅の光回線はかなり遅いので、どのハードウェアを使っても4Kのストリーミングは快適にできません)のですが、Wi-Fiもa/ac規格(5GHz帯)に対応します。
サイズのほうはかなりコンパクトになっており、重量も87 gと軽量ですから、「テレビにぶら下げる」感じで接続ができ、じゃまにならないでしょうね。
2.筐体
Fire TVには電源ボタンすらなく、操作は付属のリモコンで行います。中国のTV Boxにも電源ボタンのない製品があるのですが、日頃Windows PCを使っている人だと「大丈夫かなあ」と心配になってしまうと思います。もちろん大丈夫ですね
接続はこんな感じ。だいたい予想通りといいますか、HDMIポートのついたテレビ(おそらくほとんどのテレビにはHDMIポートはついていると思います)につなぐだけです。Wi-Fi接続の設定は必要です(有線接続も可能ですが、別途アダプターを購入する必要があります)が、それ以外には何もしなくても大丈夫とのこと。また、Fire TVは配送の段階でAmazonのアカウントに紐付けられているそうなので、本当に何もすることなく、すぐに使い始めることができます。
リモコンは音声認識対応です。あと、中国のTV Boxの場合、非常にたくさんのボタンがついたリモコンが付属していることが多く、一見多機能なんですが、カーソル操作の反応が鈍かったりして、イマイチ使いにくいです。その点Fire TVは音声認識に対応し、操作系もかなりシンプルにまとめられており、非常に使いやすそうに見えます。
Amazonプライムビデオはもちろん、各種のインターネット動画配信サービス(インターネットTV)に対応します。また、この製品はFire OSを搭載する「一種のAndroid端末」でもあるため、自分でアプリをインストールすることもできます。
3.価格など
Amazon Fire TVは10月25日発売予定で、Amazonではすでに予約注文を受け付けています。価格は税込み8,980円となっています。
ウインタブで中国のTV Boxのレビューをしても、レビュアーである私自身がいまひとつピンとこないものを感じますし、概して読者の反応も薄いです。Fire TVの「潔い製品説明」を見て思うんですけど、私がTV Boxのレビューをする際に、なまじ「Android端末」であることを意識しすぎるから中途半端な印象になってしまうんだろうな、と。
Fire TVの製品ページを見ていると、「ゲームができる」とか「LINEが使える」とか、余計なことは書いてないですよね(一応少しだけゲームができるようなことも書いてはいますが、90%以上は動画関連に特化しています)。この説明はユーザーにはすごくわかりやすいと思いました。要するにネットに繋いで動画(インターネットTVやプライムビデオ)を見るための端末である、という「ブレない理解」ができます。
この製品はFire OSを搭載し、Amazonのサービスと親和性が高いため、主としてAmazonのプライム会員でプライムビデオなどをよく利用する人に向くと思います。また、動画視聴専用の端末をテレビに繋いでおきたい、という人にもいいでしょうね。8,980円という価格は中国のTV Boxと比較してもそれほど高価なわけではありません。もちろん中国のTV Boxは3,000円台から製品が存在しますが、おそらく使い勝手(特にリモコン)や品質(Amazonの1年保証がつくことも含む)を考慮すれば、Amazonのほうがお買い得といえるかもしれません。
コメント
2015年に発売したFire TVも4K対応してた気がするけど
旧モデルは4K出力の場合最大30fpsだが、新モデルは4K・60fps出力に対応している、といった違いが一応あるようです。
あたかも4Kが新機能であるかのように謳うのはいかがなものだろうかと思いますけども。
こんにちは、コメントありがとうございます。みなさんのご指摘を受け、記事の方は加筆修正いたします。
こんにちは、コメントありがとうございます。ご指摘の通り従来モデルの確認をしっかりしていませんでした。なので、記事に加筆しておきます。
上の方も書かれてますが、StickじゃないFire TVは旧モデルでも4K対応でしたね。今回新規に対応したのはダイナミックハイレンジの方だけだと思います。
旧モデルはLAN端子を標準装備してたんですが、今回それを外して小型化、専用アダプタで対応にした事で、その分を別料金にして一見値下げに見せてる感じでしょうか。
Fire TVシリーズは、一応ベースはFireOSだと思うんですが、いわゆるAndroidのTVボックスの様なOS操作画面モードにする事は出来ず、あくまで専用のコンテンツランチャー上での操作のみ、アプリインストールもそのランチャー上もしくは、同じアカウントでログインしてるPCやスマホ、タブレットのアマゾンページ上から行う形なので、スタンドアローンでTVをPC的に使えるTVボックスタイプの商品とはまた違うんじゃないでしょうか。
ailaさん、こんにちは、コメントありがとうございます。4Kの部分については記述を修正します。あと、TV Boxタイプか否か、という件についてはそのままの記述とさせて下さい。
Fireタブレットを普通のAndroidタブレットと比較する事もあるしまあ良いんじゃねえの
こんにちは、コメントありがとうございます。余計なことを書いてしまうのがウインタブだったりしますんで…。ただ、私にとってはFire OSはAndroid OSの一種です。それについてはみなさんいろいろお考えがあるので、反対のご意見があっても当然かもしれません。
1.スペック にHDMI 1.4b って有りますけど・・・
4K@60はHDMI2.0からですよね?
こんにちは、コメントありがとうございます。すみません…スペック表以上のことは何ともいえないです…