ALLDOCUBEが10.1インチAndroidタブレット「Smile X」を発売しました。ウインタブでは以前「Smile 1」という8インチタブレットをご紹介していますが、Smileというのは「エントリークラスだがそこまで低性能ではなく、気軽に普段使いができるタブレット」という位置づけのようです。
1.Smile X スペック
スペック表
ALLDOCUBE Smile X | |
OS | Android 11 |
CPU | UNISOC T610 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 10.1インチ(1,920 × 1,200) |
LTEバンド | FDD: B1/3/5/7/8/20/28A TDD: B38/39/40/41 |
SIM | nanoSIM x 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン2MP/アウト5MP |
バッテリー | 3.8V/6,000mAhh |
サイズ | 242 × 168 × 9.3 mm |
重量 | 未公開(後報) |
コメント
OSはAndroid 11でCPUはUNISOC T610です。T610という型番は最近の中華タブで採用が進んでいるT618よりも性能は低いですが、Antutu Ver.9のスコア約20万点をマークする実力がありますので、負荷の高いゲームを別とすれば一通りのことが問題なくできると思います。2Dシューティングゲームやパズルゲーム、ニュースアプリ、SNSや動画視聴などには十分です。
RAMは4GB、ストレージは64GBと、こちらも2022年現在では「エントリークラス」の容量となりますが、上に書いたように重量級ゲームのプレイを念頭に置いた製品とは言えませんし、スマホと違ってカメラ性能も低い(したがって画像や動画のデータもあまり増えない)ので、そんなに大容量でなくとも大丈夫かと。ただ、CPU性能がそこそこ高いので、RAMは6GB欲しかったかな…。
ディスプレイは10.1インチのIPS液晶、WUXGA(1,920 × 1,200)です。
ちょっと脱線しますね…。個人的にはこの製品のような低価格帯のタブレットにはいろんな用途が想定できますので、一台くらい持っておいてもいいのではないか、とは思います。ただ、中華タブの場合、ほとんどがWidevine L1に対応しませんし、おそらくこの製品もWidevineはL3でしょう(つまり、NetflixやAmazonプライムビデオをHD画質で視聴できません。YouTube動画は大丈夫です)。2022年はエントリークラスのタブレットでWidevine L1に対応するものが出てくるといいなあ、と思っています。
話を戻します。カメラはミニマムですね。イン2MP、アウト5MPなので記念撮影などには使えそうになく、Webミーティング用やメモ代わり、といった用途に限定されると思います。ただ、カメラ性能に期待してAndroidタブレットを購入する人は多くないと思うので、これはこれでOKでしょう。
サイズですが、肝心の「重量」がまだメーカーサイトで開示されていません。Banggoodの製品ページに「528 g」という記載がありましたが、これが正しいかどうかわからないですね。日本でも人気の「iPlay 40シリーズ」は10.4インチサイズで500 gを切る軽さになっていますので、Smile Xも500 gを切っていて欲しいところではあります。
なお、タテ・ヨコ・厚さについて、同じ10.1インチサイズでCPUにUNISOC T618を搭載するTeclast M40 Proと比較してみます。
Smile X:242 × 168 × 9.3 mm/重量未公開
M40 Pro:242 × 163 × 9 mm/555 g
このように横幅は両者同じ、奥行き(短辺)はSmile Xのほうが5ミリほど大きく、厚みも若干大きい、という感じです。この数値をもとに、筐体画像を確認してみましょう。
2.Smile X 筐体
上の画像がSmile Xの製品ページにあったもの、下はTeclast M40 Proの実機レビューの際に撮影したものです。先ほど両者のサイズを比較してみましたが、Smile Xの製品画像は「Teclastほどではないが、少し盛られている(ベゼルが細く見えるように画像加工されている)」のがわかります。実際にはもう少しベゼル幅が太くなるはず。
Smile Xの背面です。メーカー説明では背面素材は金属、デザインは割とオーソドックスですが、カメラ位置が上部中央にあるのがちょっと特徴的です。
スピーカーはデュアルです。上位モデルのIplay 40シリーズが4スピーカーを採用していますので、ここはちょっと簡素化されています。
3.Smile X 価格など
ALLDOCUBE Smile Xは中国の通販サイト「Banggood」およびAliExpress内のALLDOCUBE Official Storeで販売中で、1月27日現在の価格はBanggoodで149.99ドル(17,402円)、AliExpressでは147.99ドル(17,168円、製品ページにある2ドルOFFクーポンを使用した価格)です。
記事中に引き合いに出したTeclast M40 Proがセールで150ドル台、上位モデルのALLDOCUBE iPlay 40シリーズならセールで170ドル前後になっていますので、CPU性能とRAM/ストレージ容量で見劣りするこの製品については、150ドル弱だと「ちょっと微妙かな」という気はしますね。セールでもう一段価格が下がれば狙い目とは思います。これでWidevine L1なら150ドルでも「全然買い」なんでしょうけど。
4.関連リンク
Alldocube Smile X:Banggood
ALLDOCUBE Smile X:ALLDOCUBE Official Store(AliExpress)