acerが「厚さ1センチ切り」の14インチモバイルノート「Swift 7(SF714-52T)」の日本発売を発表しました。この製品はウインタブで1月13日に紹介記事を掲載していますので、「ようやく…」という感があります。しかし、厚さだけでなく重量も1キロを大きく下回るサイズ感になっていますので、私達ユーザーにとって非常に魅力的な高性能ノートであることは間違いないです。
1.スペック
この製品、公式サイト上では日本向け(そして個人向け)に4つのバリエーションモデルが存在します。
※SF714-52T-A76Y/K:Core i7/16GB/512GB SSD
※SF714-52T-A76Y/W:Core i7/16GB/512GB SSD
SF714-52T-N78U/KF:Core i7/8GB/256GB SSD/Office
SF714-52T-A58U/K:Core i5/8GB/256GB SSD
このうち、プレスリリースで9月6日からの発売がアナウンスされているのがアスタリスク(※)をつけた2モデルで、筐体色が異なるほかは全く同じ構成になっています。また、一番下の「A58U/K」はAmazonに製品ページがありました。
CPUはAmber LakeのCore i5/Core i7で、一般的なノートPCに搭載されているKaby Lake R(Core i7-8550Uなど)やWhiskey Lake(Core i7-8565Uなど)とは異なり、省電力性が一段と高くなっているかわりに、パフォーマンスは若干劣ります。
RAMは8GB/16GB、ストレージは256GB/512GBと、下位モデルでも十分な余裕があると思います。また、ディスプレイはタッチ対応のIPS液晶、FHD解像度となっていて、小型軽量の筐体によく合っている印象があります。
入出力ポートの少なさはこの製品のウイークポイントと言えるでしょう。Thunderbolt 3と高規格ですが、これが2つだけ。USB Type-Aポートは装備されません。マウスとかUSBメモリースティックとか、そういった手持ちの周辺機器の接続にはハブが必要になりそうです。
サイズは素晴らしいですね。この製品のディスプレイサイズが14インチであるということを考慮すると、タテ・ヨコサイズは「極小」といっていいレベルです。さらに厚さが1センチを切っているというのも大きなセールスポイントですし、重量の850 gというのも14インチとしては最軽量なんじゃないでしょうか?
それと、1月に紹介記事を掲載した際にもれていた情報として、「Wi-Fi 6対応」というのがあります。Wi-Fi 6対応の周辺機器が必要になりますが、接続環境が整っているという前提で言えば超高速なネットワーク通信が可能となります。
2.筐体
14インチモバイルノートとして、ギリギリまでサイズを小さくしている関係で、ベゼル幅も非常に狭く、カメラもベゼル部分にはありません。ではどこに?
キーボード面です。上の画像の左上の部分を見ていただくと、カメラ位置がわかります。この製品のカメラはキーボード面にあり、使用時にポップアップする仕組みです。実用的ではあると思いますが、カメラ位置が正面にはなく、しかも下から見上げる格好で撮影されることになりますので、ご自身が実際よりもイケメンに映ることは期待できないでしょう。
側面です。さすがに薄いですね…。同時に、入出力ポートが非常に少ないこともよくわかります。
筐体色はスターフィールドブラック(SF714-52T-A76Y/K)とムーンストーンホワイト(SF714-52T-A76Y/W)の2色です。
筐体素材は「マグネシウム・リチウム合金とマグネシウム・アルミ合金」が使われ、超軽量ながら十分な強度を備えています。また、ディスプレイのガラスはゴリラガラス6が採用されています。
3.価格など
acer Swift 7(SF714-52T)は9月6日の発売予定で、Core i7搭載の2モデル(SF714-52T-A76Y/K、SF714-52T-A76Y/W)のビックカメラでの価格は239,800円(税込み258,984円、ポイント10%つき)、Core i5モデル(SF714-52T-A58U/K)のAmazonでの価格は税込み189,799円(ポイント1%つき)となっています。
Core i7モデルのほう、さすがに高価だなあ、と感じますが、Core i5モデルのほうは税込みで20万円を切っており、わずか850 gの筐体サイズでパッケージングにこだわりのある製品としては比較的購入しやすいと思いました。
サイズに関しては文句なし、というか、サイズ感(大きさ、厚さ、重量)を最重視する人には素晴らしい製品だと思います。一方で、CPUがWhiskey LakeではなくAmber Lakeであることや入出力ポートの乏しさなど、サイズによって少し犠牲になっている部分も見て取れますので、購入にあたってはこの辺のメリット、デメリットをよく検討してみたいものです。
4.関連リンク
Swift 7 SF714-52T-A58U/K(Core i5):Amazon
Swift 7 SF714-52T-A76Y/W(Core i7、ホワイト):ビックカメラ
Swift 7 SF714-52T-A76Y/K(Core i7、ブラック):ビックカメラ
コメント
Yならi5もi7もパフォーマンス変わらないしCPUの値段も100ドルぐらいしか変わらないのになぜそんなに価格差があるのだろう?
https://www.cpubenchmark.net/compare/Intel-Core-i5-8200Y-vs-Intel-Core-i7-8500Y/3372vs3338