acer(エイサー)がクリエイターPCの製品ブランド「ConceptD」を立ち上げ、新製品を発売しました。ノートPCでは「ConceptD 7」と「ConceptD 3」の2機種が新製品となりますが、この記事では上位モデルの「ConceptD 7」をご紹介します。最近気づいたんですけど、私「別機種でも筐体が同じなら同一記事にまとめ、別筐体なら記事を分ける」傾向があるんですよね。ということで、ConceptD 7とConceptD 7は全くの別筐体です。
1.スペック
OSはPro版ですね。CPUは第9世代(Coffee Lake)のCore i7-9750H、GPUがGeForce RTX2080 Max-Qですから、ゲーミングノートとしてもハイエンドクラスの性能です。RAMは32GB、ストレージは1TB SSDと大容量です。ただし、この製品はユーザーによるRAMの増設は「できません」とメーカー側で明記しています。それと、ストレージはRAID0(ストライピング)なので読み書きはめちゃめちゃ高速です。しかし、RAID1(ミラーリング)のようにバックアップ機能(耐障害性)はありません。
ディスプレイはゲーミングノートとは仕様が異なります。15.6インチのIPS液晶で4K解像度です。さらに、
「Adobe RGB 比 100%」「PANTONE認証」「Δ(デルタ)E 2 未満」と、クリエイターも納得の色域・色精度を誇ります。
またネットワーク関連では有線・無線ともKILLERのチップ(有線はKiller E3000、無線はKiller Wireless-AC 1650x)を採用し、Wi-Fi6(ax規格)にも対応します。入出力ポートも「ゲーミングノート並み」ですね。Thunderbolt 3もありますし、映像出力専用端子もHDMIとMiniDPを備えます。ただし、SD(microSD)カードリーダーはありません。
サイズもハイエンドノートとしては小さめです。横幅が360 mmを切る、というのは最新の上位クラスの15.6インチノートとしては「ほぼお約束」ですが、薄型で重量も2.1 kgと、軽くはないにせよ納得のサイズ感かと思います。
2.筐体
筐体色は「The White」という名称になっていて、カラーバリエーションはありません。というか1月30日現在、スペックも含め単一構成です。上部と左右のベゼルが細く、4Kの超高品質ディスプレイを快適に使えそうです。
天板の画像がほとんど公開されていませんでした。すみませんがこの画像でご容赦ください。筐体素材はアルミで冷却システムには「第4世代 Aeroblade 3D Fan」を採用し、メーカーいわく「図書室と同等の静かさで、作業に集中できます(ファンの動作音は40db未満)」とのことです。
キーボードです。この製品は15.6インチサイズですがテンキーはありません。また、この画像だと英語配列になっていますが、日本仕様は「90キー・日本語配列」です。バックライト色がちょっと個性的ですね。
タッチパッドには物理クリックボタンはなく、パームレストも普通の形状です。
やたら拡大されてしまっていますが、側面と入出力ポートの構成です。上が右側面、下が左側面です。ゲーミングノートだと背面にポートを配置する製品がありますが、この製品は左右側面にすべてのポートがあります。
3.価格など
acer ConceptD 7(CN715-71P-F73Z8)は1月29日に発売され、1月30日現在、Amazonでの価格は税込み384,800円です。ハイエンドなゲーミングノートのディスプレイをクリエイター向けに振った、という感じの製品で、ノートPCとしては「ほぼ最高性能」と言えます。
スペック的にはゲームプレイもラクラクこなせるくらいの実力がありますが、おそらくディスプレイ品質がゲーマーのニーズとは異なっていると思われますし、クリエイター向けにかなりコストが掛かっていると思います。価格もスペックにふさわしく高価ですが、プロ用マシンということでしょうね。
4.関連リンク
ConceptD 7:acer 製品紹介ページ
Acer Concept D ノートパソコン CN715-71P-F73Z8:Amazon