こんにちは、natsukiです。Aliexpressで購入した、大型タッチパッドを備えたモバイルキーボード「URSICO タッチパッド付き折りたたみ式Bluetoothキーボード」のレビューをお届けします。私は個人的に、モバイルキーボードにタッチパッドは必須だと思っているので、色々な製品を試しているのですが、これもそのひとつです。モバイルキーボードとしては大型のタッチパッドを備える製品なので、サイズや位置にこだわるなら選択肢に上がってくると思います。また、タッチパッドとテンキーを両方備えたモバイルキーボードという点でも、希少な存在です。
1.製品概要と競合製品
「タッチパッド付きモバイルキーボード」となると、実は、すでに自分の中の最強の製品というものがあります。元々、ドスパラの上海問屋で購入した製品で、現在では実質的な後継機がiCleverより「IC-BK08se」として発売されています。または、最近サンワダイレクトからも「400-SKB074」として発売されたようです。詳しくは下記紹介記事をご覧ください。
タッチパッド・スタンド付き折りたたみ式キーボード「iClever IC-BK08SE」- 絶対おすすめ!なモバイルキーボードの決定版:ウインタブ
ただ、酷使の末にジョイント部分が破損し、それでもだましだまし使っていたのですが、ついに肝心のタッチパッドが反応しなくなってしまいまして……。同じものを買うのが確実なのはわかっちゃいるんですよ。ただ、せっかくなら似たようなキーボードの別のものを試してみよう、と思い立ったわけです。
で、目に留まったのがこれ。URSICO タッチパッド付き折りたたみ式Bluetoothキーボードは、ご覧のように、かなり大型のタッチパッドを備えるモバイルキーボードです。出品者の「URSICO Official Store」は、3年半ほどの比較的長い出品期間がありますが、フォロワー数は200人強で、販売実績を見ても、Aliexpressの中でもそうとうに零細な出品者です。いちおうブランド名を名乗ってはいるものの、ブランドの独自サイトも無く、ラインナップを見ても基本的にOEM専門店でしょう。と、通常であれば購入にやや慎重になる出品者ですが、私が購入した時点では、この製品を扱っているのはここしかなかったんですよね(記事執筆現在は、他にも扱っている出品者があります)。実際、心配は杞憂に終わり、配送は約1週間で、問題無く届きました。
諸元は、以下の通りです。Bluetoothの世代が不明で、製品ページにも本体付属のマニュアルにも書いてありません(笑)。まあ、つながればよかろう。
展開時サイズ(タッチパッド部込み):約304.9×216×6.1mm
折り畳み時サイズ:約152×100×20mm
タッチパッドサイズ:約132.3×61mm
キー数:81キー、テンキー付き
Windows/Android/iOS/Macのキー切り替え可能
重量:公称約275g(実測282.8g)
Bluetooth:世代不明、3台マルチペアリング
充電ポート:USB Type-C
2.筐体
はい、届きました。箱はご覧の通りのダンボール。OEM品だということは分かっていましたが、専用の箱すらないという工業品バリバリ感。使えればいいんです。
同梱品です。上の画像にあったように、先着30名限定で手入れ用ブラシセットと巾着袋が着くキャンペーンをやっていまして、ブラシと袋はそれです。記事執筆現在でも、販売数は19なので、まだキャンペーンを継続していればもらえるかも知れません。というか、ブラシの種類がすさまじいことに。原価はほとんどないにしても、これだけ揃えるのはそれなりに手間だろうに、謎のサービスの良さです。実用性があるかどうかはまったくの別問題として(笑)
キャンペーン以外の同梱品は、マニュアルと充電用ケーブル。マニュアルはもちろん英語と中国語のみ。操作は一般的なBluetoothモバイルキーボードと変わらず、印字が明確なので、読まなくても大きな問題はないでしょう。
本体です。
サイズ感はこのくらい。タッチパッドの分、思ったよりも厚みがあります。ポケットに入れるのはきついかな。
重量は、公称よりちょっとだけ重い282.8g。先述の上海問屋(iClever)キーボードが220gなので、タッチパッドとテンキーが両方付いている分だけ重量増といったところです。
展開するとこう。モバイルキーボードとしては大きめなタッチパッドが目を惹きます。キー配列は、テンキー付き。縦5列なのは、モバイルキーボードとしてはやむを得ないところでしょう。
筐体素材はプラスチックで、ジョイント構造が非常にシンプルかつ、ジョイントをつなぐ平形ケーブルがむき出しだったりと、率直に言ってチープ感は否めません。もっとも、実用上や強度上の問題はありません。
配列は、素直な英字配列。また、Fnキー同時押しの切り替えで、特殊キーはiOS/Windows/Android/Mac対応の配列切り替えが可能です。ただし、ご覧のようにジョイント部分は直線で、上海問屋(iClever)キーボードのようにジグザクにはなっていません。必然的に、キー配置がやや不自然にはなります。
キーピッチは17mm。上海問屋(iClever)キーボードは、16.5mm。ここは個人差のあるところですが、私は、16.5mmがそれなりに打てる最小で、これが16mmになるとかなり打ちづらく感じます。17mmというのは、個人的にはモバイルキーボードとして合格点。
電源は開くとON……なんて気の利いた機能はなく、タッチパッド側面にあるスイッチです。この辺のチープ感はいかんともしがたいものが。
3.使用感
Bluetooth接続は問題なし
世代が分からない謎の(笑)Bluetoothですが、「Bluetooth Keyboard」の名称で検出され、やっぱりBluetoothのバージョンは分かりません。スマホ、パソコンともに接続は特に問題なく、不安定さも感じません。
タッチパッドの使用感は上々
ウリであるタッチパッドの使用感は悪くありません。Androidではアプリによってピンチイン/アウトのズームができないんですが、これは先日のリモコンタッチパッドCheerTokの挙動とも合わせて考えるとアプリ側の問題のよう。2本指でのスライドはスムーズに行きます。
配置は、上の写真のように、テンキーがある都合上、文字をタイプするときにタッチパッドがやや邪魔にはなりますが、モバイルであることを考えると慣れの範囲内でしょう。また、文字キーとの距離がそれなりに離れているので、私が使っている感覚では、タッチパッドの誤タッチはしにくいと思います。気になるようなら、「Fn」+「Space」でタッチパッドOFFも可能です。
文字キーのタッチは、普通のモバイルキーボード
文字キーのタッチ感ですが、よくある安価なモバイルキーボード。それ以上でもそれ以下でもありません。キーにぐらつきなどはなく、普通に打てますが、ジョイントによるキー位置の不自然さがあるので、速く打つとどうしてもミスタッチはしやすくなります。キーボードの品質に関しては、配置からいってもタッチからいっても上海問屋(iClever)キーボードの方が快適です。一方、最下段の幅が大きめなので、矢印キーは存外に押しやすいですね。
4.まとめと、価格・販路
この「URSICO タッチパッド付き折りたたみ式Bluetoothキーボード」は、記事執筆現在では日本のAmazonには同等品の取り扱いがなく、Aliexpressで販売されています。先述のように、Aliexpressでも、私が購入した際には「URSICO Official Store」くらいしか取り扱いがなかったのですが、現在は他の出品者もいるようです。とはいえ、管見の限りいずれも零細出品者からの販売なので、キーボードという製品の性質上トラブルは比較的起こりにくいとは思いますが、どこで買うかは各自で適宜ご判断ください。「mobile keyboard touchpad」などで検索をかけたり、下記の私が購入した商品ページの類似品からたどるとよいと思います。価格は、セール時で4,000円前後くらいの模様。記事執筆現在、私が購入したところではセール対象になっていないので、他の出品者の方が安くなっていますね。
この製品の特徴は、なんといっても手前にモバイルキーボードとしては比較的大型のタッチパッドを備えているところにあります。純粋なキーボード品質では、やはりジョイント部分がジグザグになっているタイプのものに一歩劣ります。一方で、モバイル先でもタッチパッドを多用したい場合、またはモバイルキーボードにテンキーとタッチパッドの両方を求める場合には、その要求に応えてくれる数少ない製品の1つです。実際に、当面、私のモバイルキーボードはこいつを使っています。
5.関連リンク
Bluetooth折りたたみ式ワイヤレスキーボード,タッチパッド付き:Aliexpress「URSICO Official Store」(実際に私が購入した出品者です、記事執筆現在、他にも出品者があります)