
こんにちは、natsukiです。UGREENの充電器一体型モバイルバッテリー「UGREEN PB512」のレビューをお届けします。私は、充電器一体型のモバイルバッテリーを必ず一つ持つべしという信念があり、ここまで、「センチュリー エコトーク2000」→「HIDISC HY-MB6000ACWH」→「RAVPower RP-PB122」と乗り換えてきました。特に「RAVPower RP-PB122」は、容量5,000mAh、最大出力15W、重量約210gで、2ポート同時出力可能と、ちょうどよいスペックで、実に6年以上にわたって活躍してくれました。

ただ、最近さすがにヘタってきたのと、ポートの接触が悪くなってきたので、新しいのを検討していたところでした。「UGREEN PB512」は最有力候補で、容量10,000mAh、最大出力65W(モバイルバッテリー使用時は45W)、3ポート同時出力と、モバイルバッテリーとしてだけでなく、一般的なノートパソコン用の充電器としても十分な実力を持ちます。今回のレビュー機はメーカーからのサンプル提供となりますが、その話がなくても、いずれ購入していた製品だと思います。
・容量10,000mAh、最大出力45Wという、モバイルバッテリーとしてはかなりの大出力
・充電器としては最大出力65Wで、一般的なノートパソコンの電源としても十分
・3ポート同時出力で、高出力を活かせる
・普段の据え置き充電器としても、旅行用としても、これ一つで賄える性能!
ここは注意
・高スペックな分、300g強と重め
・充電器として使用時に、ポートが他のアダプターと干渉する場合あり
目次
1.基本スペック
基本スペックを見ていきます。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| モデル番号 | PB512 |
| バッテリー容量 | 10,000mAh / 36Wh |
| 入力(AC) | 100-240V~50/60Hz 1.8A Max (充電はACプラグからのみ) |
| 出力(充電器モード) | USB-Cケーブル/ポート:最大65W |
| 出力(バッテリーモード) | USB-Cケーブル/ポート:最大45W USB-Aポート:最大22.5W |
| 合計出力 | 充電器モード:最大65W バッテリーモード:最大45W |
| 急速充電規格 | PD3.0, PPS, QC4.0/3.0, SCP, FCP, AFC, UFCS |
| サイズ | 約120 × 60 × 32 mm |
| 重量 | 約313.5g(実測309.1g) |
| 主な機能 | ACプラグ内蔵、USB-Cケーブル内蔵、 デジタル残量表示、パススルー充電対応 |
大きな特徴は3点。まず、充電器一体型で、充電器としてもモバイルバッテリーとしても使えるということ。それから、充電器として最大65W、モバイルバッテリーとして最大45Wの大出力で、スマホはもちろん、一般的なノートパソコンの充電にも使えるパワーがあるということ。そして、3ポートを備え、汎用性が非常に高いということ。
なお、競合製品で大手メーカーのものとしては、エレコムとCIOがほぼ同スペックの製品を出しており、エレコム製は重量が約390gとやや重め。CIO製はスペックシート上はUGREENとほとんど同じ。価格を見ると、管見の限りでは、セール時にはUGREENがやや有利といったところです。AnkerとPhilipsは、容量や出力の異なるラインナップはあるものの、直接競合する製品は現行製品にはありません(終売のものにはありますが、省きます)。
2.製品本体

では、実機を見ていきましょう。

同梱品はシンプル。

本体のサイズ感はこのくらい。300g強の重量があるので、それなりにボリューム感があります。

コンセントはこの位置。詳細な仕様の印字もあります。

反対側の側面です。ご覧のように、USB Type-Cケーブル1本は本体に付属しています。先端を画面右方向(画像中の矢印)にずらしてあげれば、簡単に外れます。

このように、ケーブルをストラップとしても使うことができる形状になってはいます。ただし、もちろん想定外の負荷による断線が怖いほか、上記のように、例えば大きな揺れなどで重力と逆方向に力が加わると簡単にケーブルが外れる構造になっているので、日常的にこの使い方をするのは不安を感じます。まあ、いちおうぶら下げることもできますよってことで。

ポート面です。備え付けのUSB Type-Cケーブルのほか、USB Type-AとUSB Type-Cポートが1つずつ。現状、UGREEN製品の充電器をヘビーユースしている身として、他のUGREEN製充電器の唯一と言っていい不満点が、USB Type-Cポートはポートによって出力が異なる場合があるのに、それが直感的に分かりづらいという点です(これはUGREENだけでなく他社製品でもあったりする)。しかし、このUGREEN PB512は、備え付けのUSB Type-CケーブルとUSB Type-Cポートは同出力なので、混乱がありません。
なお、後述のように、ポートの位置は、充電器としてコンセントに挿して運用した場合に、コンセントの形状によっては他のアダプター類と干渉します。ここは惜しい点です。
そして、電源ボタンが付いていますが、別にこれを押さないと充電が始まらないというわけではありません。

ご覧のように、電源ボタンを押すと、何もないところに透かしでバッテリー残量が表示されます。

重量実測は、約309g。スペックシートよりわずかに軽く、優秀です。
3.使用感
ACプラグによる本体への急速充電

本体への充電はコンセントからの直接充電のみとなります。この形式の場合、コンセントの数が少ない場合に他の充電器と競合することがあるかもしれませんが、UGREEN PB512は充電器としての性能も高いので、その心配は要らないでしょう。むしろ一般的なモバイルバッテリーのように、充電器側の性能に左右されることがありません。実測で、ほぼ使い切った状態から満充電まで約2時間でした。容量を考えると、このスピード感は素晴らしい。
ちなみに、うちのコンセントだと、重量300g強とはいえ、ご覧のように逆さ取り付けでも十分に安定しました。ただしこれは差し込むコンセント側の状況にもよると思います。また、画像のように別のコンセントを使用すると、ポート面とは干渉してしまいます。ここは、干渉しない面にポートを備えた製品もあるので、残念なところです。
モバイルバッテリーの体感容量としては、だいたいスマホ2回分

この図は、UGREEN PB512のメーカー公式の容量の目安です。実際に、2週間ほど本機を使っていて、さすがにスマホのバッテリーを完全に使い切るのは怖いのでやっていませんが、体感としては、一般的なスマホ(バッテリー容量5,000mAhくらい)で、残量20%台の状態のものを2回フル充電に少し届かないくらいです。iPhone 17 Pro Maxのバッテリー容量は非公表ながら一般に5,000mAh強と言われていて、Galaxy S25 Ultraのバッテリー容量が5,000mAhなので、期待通りの性能と言えます。
ノートパソコンへの充電の場合、下記で示すように給電出力としては十分優秀な一方、当たり前ながら、どのくらい頼れるかは、ノートパソコンの種類やどういう環境で何に使っているかにより大きく異なり、例えば私の手持ちPCでネットワーク接続しながらの一般的なオフィスワークだと、CPUがIntel N100の「CHUWI Hi10 X1」の場合ならかなりありがたく(このメーカーはまたやらかしがあるようですが、とりあえず実際に使っているのでその件は置いておきます)、CPUがAMD Ryzen 7 6800Uの「Lenovo YOGA770」だとあくまで緊急避難といった感じです。
モバイルバッテリーとして、一般的なノートパソコンの充電もOK
モバイルバッテリーとしては最大出力が45Wになります。一般的な、いわゆる外付けGPUを持たないノートパソコンの充電電力はせいぜい65Wで、手持ちのLenovoやHP製パソコンでも、バッテリー消耗時かつ特に負荷をかけた使い方をしていないときは、だいたい40W程度で給電しているのを確認しています。

そして、このUGREEN PB512でも、モバイルバッテリー使用時に約40Wでの給電が実際に可能でした。上記画像は、USB Type-Cポートにワット数を計測できるケーブルを繋いでいます。10,000mAhでは、上述のようにノートパソコンの電源として余裕があるとは言い難いですが、いざというときには頼りになります。あとでも繰り返しますが、コンセントがあれば充電器として、なければモバイルバッテリーとして、環境を問わず活躍できるのがこの製品の強みです。
3ポート使えるのは便利

3ポート同時充電が可能なのは、やはり便利です。特に充電器として使う場合は、本機はノートパソコン用に最適な構成のため、ノートパソコンとスマホの同時充電は行いたいところ。そこにもう一つ周辺機器の充電もできるので、これ一台で外出時の電源は十分な力を持ちます。複数ポート使用時には、もちろんポート1つあたりの給電能力を圧迫しますが、それでも画像のスペックシートの通り、充電器として接続した場合には最大45Wを確保。これは先述の通り、一般的なノートパソコンが十分に稼働できる出力です。
据え置き充電器としても十分な性能 ― 環境を問わず活躍
ここまで見てきて分かるように、UGREEN PB512は、一般的な充電器としても十分な性能を持ちます。多くの場合、日常的に据え置きに使う充電器としても、65Wクラスで3ポート出力が可能であれば十分という場合が多いでしょう。65W以上の電力を要求するようなハイスペックなパソコンの稼働など、これ以上の出力を要求する機器を使う場合は、それ専用のアダプターを使うべきです。
そして、コンセントがあるかどうかわからないという出先での作業時に、あれば充電器、なければモバイルバッテリーで、どちらでも十分な給電出力をもつ本機の汎用性は、非常に心強い限りです。特に旅行や出張などには、最高のお供となるでしょう。
持ち歩くにはやや重い
この製品の唯一にして最大の欠点は、その重量です。実測310gは、実際のところかなりの重量感です。個人的な感覚としては、リュックや肩掛けバッグに放り込むならいいけれど、手提げバッグには状況を見て迷うところですね。ただし、はじめに触れたように、他の大手メーカーの同スペックの製品と比べて特に重いというわけではありません。選択肢の問題です。当然ながら、
・純粋なモバイルバッテリーにする
・もっと出力の低い製品にする
・もっと容量の少ない製品にする
という選択で重量は大きく軽減されます。当たり前ですが、スマホやタブレットの緊急避難用のモバイルバッテリーとしては、本機はオーバースペックです。一方で、ノートパソコンを持っていくような状況では、さほど気にならない重量でしょう。
4.まとめ ― どんな使い方に向くか
UGREEN PB512は、充電器として最大出力65W、モバイルバッテリーとして最大45Wという、ノートパソコンへの給電にも十分な出力を持つ、充電器一体型モバイルバッテリーです。個人的には、たびたび述べているように、この充電器一体型というのはイチオシの構成で、出先で電源があるかどうかわからないという状況下で汎用的に使えるため、もともとがどういうときに使うか予想できないモバイルバッテリーは、どうせ持つなら充電器と一体型であるべきというのが持論です。
ただしこの製品の悩みどころは、10,000mAhの容量と大出力の分、300g強と、持ち運ぶには重量がかさむというところです。スマホや、ワイヤレスイヤホンなどの周辺機器を充電するだけなら、正直なところ、このスペックは過大です。容量や出力を抑えれば、その分軽いラインナップがあります。
UGREEN PB512が特に輝く場面は、次のような場合でしょう。まず、出先でのノートパソコンの使用。65Wの充電器としても、ノートパソコンをとりあえず稼働させられるだけの出力を持つモバイルバッテリーとしても、環境を問わず心強い味方になります。それから、旅行時。モバイルバッテリーとして性能に余裕が欲しいのはもちろんのこと、電源のある宿泊施設では、往々にして様々な機器を同時充電したいもの。そんなときに、3ポートで最大65Wという出力は、ノートパソコンとスマホの同時充電や複数のスマホやタブレットの充電にも十分で、とても頼りになります。こういう用途には、文句無しでお勧めできます。または、車での移動が多いなど、重量をさほど気にしない場合も選択肢に上がるでしょう。あるいは、経験上、65Wというのは一人で使うなら据え置きのメイン充電器としても十分な出力なので、普段のメイン充電器でありながら、時にはモバイルバッテリーが欲しい場合がある、というミニマリスト的発想で使うのもありだと思います。
ともかく「全部入り」の贅沢仕様で、ポート数などスペックに応じた構成もちょうどよく、性能的には満足間違いなしの製品です。あとは重量と性能のバランスをどう考えるかで選ぶとよいでしょう。
5.関連リンク
ウインタブをきっかけに、海外通販で奇天烈なガジェットを漁ることにハマる。趣味は旅行(自然も史跡も)、アマチュアオーケストラなど。自分の知識欲も満たせるので、楽しんで記事を書いています。興味を持ったもの、面白いと思ったものを、読者の皆さんと共有できれば幸いです。▶ サイト紹介・ウインタブについて


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