安価ながら、面白い機能を搭載するヘルストラッカー(スマートウォッチ)「TICWRIS GTS」をご紹介します。先日UMIDIGI UFitという、「血流に含まれる酸素レベルを数字で表示」できる機能を備えた製品をご紹介しましたが、このTICWRIS GTSはさらにわかりやすい機能がついているんですよね。
1.スペック
対応OS: iOS 9.0以上/Android 5.1以上
CPU: NRF52832
RAM/ストレージ:64KB/512KB
ディスプレイ : 1.3インチ 240 x 240 TFT
防水・防塵 : IP68
ネットワーク : Bluetooth 4.0
バッテリー容量 : 160 mAh
スタンバイ時間:20日(日常の利用で5日)
サイズ : 35 x 41.5 x 11 mm
重量 : 40 g
この製品は(ウインタブが好きな)Android OS搭載機ではなく、WearOS搭載機でもない、一部機能を除くとベーシックなヘルストラッカーなので、特にスペックで見るべきものはありません。AndroidとiOS(のスマホ)で使え、IP68レベルの防水・防塵性能を備えている、ということがわかればいいのかな、と思います。
注目はここ、「体温を測定できる」という点です。また、スマホ側にアプリを入れておけば体温が上がったときに警告が表示されるように設定できます(警告のトリガーとなる体温は36.8℃以上で任意に設定できます)。ただし、この製品は医療機器ではなく、Gearbestのレビュー動画(この記事の最後にリンクしておきます)でも「体温計の測定数値よりも少し低めに表示される」という注釈がついていましたので、精度に過度の期待はできないですね。
その他の健康管理機能です。「血液酸素飽和度モニター(左上)」と「血圧測定(右上)」の機能があることがわかります。ただ、これらの機能に関してはUMIDIGI UFitの紹介記事でも記載したとおり、医療機器レベルの精度があるとは思わないほうがいいと思います。毎日モニターするのはいいことだと思いますが、「表示される数値に関わらず、異常を感じたら医療機関へ」というのは当然でしょう。体温計や血圧計をお持ちなら、適宜数値を比較してトレンド(表示の傾向)が把握できると実用性も出てくるとは思います。
もちろん一般的なヘルストラッカーと同様、スポーツ(エクササイズ)時の各種数値測定・記録機能もあります。また、TwitterやFacebookなどのSNSや電話着信、SMSなどの通知機能もついています。ただし、LINEに対応しているという記載はありませんでした。
2.筐体
文字盤が四角いタイプで、Xiaomi Mi スマートバンド4などのブレスレット型ヘルストラッカーとは異なり、腕時計らしいデザインになっています。Gearbestのレビュー動画を見ると質感も悪くなさそうですが、低価格な製品ですから、あまり期待しないほうがいいと思います。
筐体色はブラック、ピンク、ブルーの3色で、バンドだけでなくケースカラーも異なります。個人的には「まあブラックしかないかな…」と感じます。
それと、ここも重要かと思いますが、この製品はバンド交換が可能です。サイズが合えば市販のものに取り替えることができます。
3.価格など
TICWRIS GTSは中国の通販サイト「Gearbest」で販売中で、5月5日現在の価格は26.99ドル(2,939円)です。ちょっと気になったので、実際に買い物かごに入れてみました。
まず、製品ページの価格表示の下に「2ドルOFFクーポン」が表示されていますので、クリックしてクーポンを獲得しておきます。で、買い物かごで獲得したクーポンを適用すると、送料が5.58ドル(608円)、Shipping Guarantee(運送保証)が1.73ドル(189円)がかかり、合計で32.3ドル(3,519円)と表示されました。運送保証が不要な場合だと30.57ドル(3,330円)です。低価格な製品なので、どうしても送料が高く感じられてしまいますが、海外配送なのでここは我慢するしかないです。
この価格で体温計と血圧計がついている、というのは非常に魅力的です(しつこいですが、これら医療系の数値に関しては、盲信できません)。また、一般的なヘルストラッカーとしての機能もついていますし、防水・防塵性能も高いので、毎日の健康管理にはありがたい製品だと思います。
最後にGearbestの動画にリンクしておきます。
4.関連リンク
TICWRIS GTS:Gearbest