Tesla Box レビュー － ストーリー仕立ての3D立体パズル「Puzzle Box」の最新作は、電子回路？これぞサイバーパンクなパズルボックスの新境地！

こんにちは、natsukiです。クラウドファンディングサイト「kibidango」で支援募集中の「Tesla Box ― Puzzle Box｜エジソンが恐れた天才発明家、ニコラ・テスラの失われた発明」をレビューします。この製品は、木製のいわばスーパー箱根細工とも言えるようなもので、知恵を絞って箱を解体し、中のものを取り出すというパズルです。

この「Tesla Box」は、かのイーロン・マスクも社名にするほどの伝説的発明王テスラをモチーフにしたパズルです。テスラといえば、エジソンと並んで現在の電気工学の基礎を築いた人物なわけですが、そのイメージに違わず、木製でありながら電子部品が嵌め込まれ、謎解きにも実際に電気を使うという、従来の3D木製パズルとは一線を画したギミックが特徴になっています。

今回のレビューは、kibidangoよりのサンプル提供によって行っています。kibidangoの製品ページはこちらです。

また、以前にTesla Boxと同じPuzzle Boxシリーズの別製品についてもレビューを行っているので、よろしければご覧ください。

INSCAPE Puzzle Box｜古代文明の謎を解き明かせ！立体パズルゲーム レビュー － 木製のデザインが映える、冒険心をくすぐるパズルボックス

1.製品本体

さあ、「Tesla Box」を実際に見ていきましょう。

同梱品はマニュアルのみでいたってシンプル。マニュアルといっても、フレーバーとなるバックストーリーですね。日本語もありますが、翻訳はちょっと怪しい(笑)。まあ、世界観は十分に伝わります。それと、完全に詰まってしまったときのために、ヒントを掲載したサイトへのQRコードも載っています。サイトは英語ですが、ブラウザの翻訳機能で十分に意味はとれるでしょう。もっとも、もちろんすぐに見ちゃうのは邪道です。

本体のサイズ感はこんな感じ。見た目よりもズッシリと重量感があり、一体何が詰まっているのか、期待が膨らみます。

6面をぐるっと。素晴らしいデザイン性。一瞥しただけで、どこをどう解き明かしていくのか、想像が膨らみ胸躍りますね。

そしてこの細部の作り込みを見よ。木材と、部分的に使われる金属とアクリルとの調和が素晴らしい。これぞサイバーパンク！　そして、あることをすると……

ひ、光った！？　アクリル部分が点灯します。なんと、実際に発電機がついているんですね。重量感の理由はそういうことか！　これこそが、Tesla Boxの白眉。この発電ギミックを駆使してパズルを解いていきます。こ、れ、は、いやがおうにも気合いが入るってもんです。

2.ムズい！が、それに見合う達成感と、電子回路ギミックの面白さ

難易度は高めだが、思考力の難しさではなく観察力こそ求められる

以前にチャレンジしたマヤ文明に比べて、全体的な難易度は間違いなく高いです。ぐるっと全体を見回すと、何をやるべきかの推測はすぐつくんですが、なんとなくで進めていくと、多分いきなり詰みます。正直、はじめはややナメていて、まず中学生の子ども達にやらせてみて横でながめていたんですが、作業の方向性は合っているはずなのに、解けない……。途中から私も加わって、親子でああでもないこうでもないと試行錯誤したあげく、とりあえず屈辱の中断。

後ほど、私一人で、あらためてまっさらな気持ちで、かつ、十分に集中して注意深く全体を観察したり動作するギミックを確認してから挑戦。今度こそは、そうだったのか！と先へ進めました。その後もう一回詰まって中断し、気分転換後に再開して乗り越え、結果的にはなんとか1日で解きました。が、ご覧のように私もスムーズには解けず、パズルとしての解き応えはかなりあります。

ネタバレになるので具体的には言えませんが、次に何をすればいいかという作業の方向性は、分かりやすく提示されるので、どうすればいいかまったく分からないということはまず無いでしょう。しかし、目標が比較的簡単に分かるだけに、作業に没頭して視野が狭くならないように注意。このひっかけ方が、またウマいんですわ。途中、エッこの難問を解くの？と思うようなものに突き当たるかもしれませんが、終わってみれば、やり方さえ分かれば万人が解けるようになっていることが分かります。自然と「愚直に取り組んで詰まる→いったん間を置いて見直す→エウレカ！」というパターンになり、存分にカタルシスを味わえます。これは、ハマる！

最も要求される能力は、ズバリ「観察力」ですね。あと、紙のメモはさすがに必要です。

雰囲気を高める木の香り

ということで、かなり頭を悩ませるパズルになっているので、必然的に顔を近づけて色々といじくり回すことになります。そのときに、ほのかに香る木材とニスの香りが、くぅ～っ、またたまらんのですわ。大好きな香りです。これもレトロな雰囲気に浸らせてくれる、重要な(文字通りの)フレーバーです。もっとも、個体差はありそうですけど(笑)。

電気ギミックの新しさ

すでに見たように、このパズルはデザイン的に電子機器的な装飾がついているだけでなく、本当に通電させることで解くギミックが最大の特徴です。これが、製品の世界観とかみ合っていることはもちろん、パズル要素として実に新鮮。実際に遊んでみると、ナルホドそう使うか！　とうならされること請け合いです。クリア後のオマケも凝ったものに……おっと、これは解いた人だけのお楽しみですね。

3.まとめと価格など

いや、実際のところ、これはそうとうに面白いですよ。従来の木製パズルの雰囲気と電気回路がマッチしたこれぞサイバーパンクというデザイン性の高さはもちろん、その電気回路を実際に通電させてパズルに組み込んでいて、単なる「木製3Dパズルの新作」というだけではなく、より新しいパズル体験を得ることに成功しています。この手の立体パズルに慣れた人でも、いや、慣れた人こそ、ひと味違った謎解きにきっと満足いくでしょう。パズルが好き、あるいは興味があるなら、是非チャレンジして欲しい製品です。

実際に解いてみての難易度は、やや難しめと感じました。ただし、先にも触れたように、それは「観察力」の難しさです。直感的に取り組んで詰まり、「ひとひねり」に気付くことで解ける、という場合が多いので、達成感もひとしお。アルキメデスが裸で飛び出した気持ちも分かるってもんです。詰まったときには、おそらく何か見逃している情報があります。冷静に全体をながめたり動くギミックを確認して、何を使えばいいかに気付きさえすれば、必ずや道は開けます。

この「Tesla Box ― Puzzle Box｜エジソンが恐れた天才発明家、ニコラ・テスラの失われた発明」は、冒頭で触れたように、クラウドファンディングサイトkibidangoでプロジェクトへの支援募集中です。記事執筆現在、「Tesla Box」単品だと、14%OFFの11,500円コースが残っており、このコースには個数制限が無く、8月15日まで支援可能です。相応の価格ではありますが、このアイデア性と精巧な造りからすれば、同類品と比較しても十分に納得の価格です。

この他にも、同類のパズルとのセットがあり、特に、より簡易的なパズル「Tesla Boat」とのセットは、記事執筆現在で、24%OFFの早割14,000円コースがあと少し残っており、単体との差額が2,500円なので、これはかなりお勧めと言えます。このコースは、早割の売り切れ後は、数量限定なしで19%OFFの14,900円になります。その他、「Tesla Box」と「Tesla Boat」に、小品2点と過去作「フラメルと賢者の石」「ニュートンの謎の発明」を含めたパズル6点セットが、過去作のパズルの素材がアクリル版のものが29,500円、メタル版のものが31,800円となっています。6点セットは、絶対的な価格は上がりますが、個数制限無しで、割引率36%とかなりお買い得になります。「フラメルと賢者の石」「ニュートンの謎の発明」は、それぞれが「Tesla Box」に匹敵する難易度とのことなので、こういうパズルが好きな人にはチャンスでしょう。

まとめると、記事執筆現在、以下のコースが支援可能です。
・Tesla Box:11,500円(14%OFF)、個数制限無し
・Tesla Box & Tesla Boat:14,000円(24%OFF)、早割で個数制限有り
・Tesla Box & Tesla Boat:14,900円(19%OFF)、個数制限無し
・Tesla Boxなど6点セット(アクリルVer.):29,500円(36%OFF)、個数制限無し
・Tesla Boxなど6点セット(メタルVer.):31,800円(36%OFF)、個数制限無し

最後に、クラウドファンディングとしての性格に触れておきます。この製品は、すでに海外のクラウドファンディングで成立済みの製品の日本ローカライズ版になります。なお、価格について、調べてみると分かりますが、海外の価格と比べてもkibidangoの価格設定はほとんど変わらず、この円安の中、非常に良心的です。プロジェクトの信頼性について、すでに開発済みの製品であり、また、kibidangoにおいてもプロジェクトは成立済みです。

さらに出品者の「Puzzle Box事務局」は、きびだんご株式会社の「きびたん」チームが運営しているとのこと。そして今回のレビューで、実物の完成度の高さはご覧の通りしっかり確認しましたので、クラウドファンディングの中でも信頼性は高いと言えるでしょう。つまり、支援したけど製品が完成しないというリスクは、まず無いと言えます。ただし、「目標とするお届け時期を2024年12月を目処にご支援順としております。」とのことなので、手元に届くのはそれなりに時間がかかり、またどうみても大量生産品ではないので、生産状況の遅れなどはあるかもしれません。そういったクラウドファンディングとしてのリスクは、念のためkibidangoの製品ページでご確認ください。

4.関連リンク

提供：きびだんご株式会社
ストーリー仕立ての3D立体パズル「Tesla Box」
（Kibidangoのクラウドファンディングで8月15日まで支援受付中）