サンワサプライがテンキー付きメカニカルキーボード「400-SKB056BL」を発売しました。テンキーのついたメカニカルキーボードの場合、重量が1 kgを越えることも珍しくなく、また外観も決して小さいとか薄い、とかではないのが普通です。しかし、この製品はメカニカルながら650 gという軽量なものになっており、しかも薄型の設計になっています。
この製品はUSB有線接続となります。テンキーのつくフルサイズキーボードなので、基本的に外出先に持ち出して使う、ということにはならないでしょうから、有線接続でも大丈夫でしょう。キーピッチは19 mmと標準的、キーストロークは3 mmなのでノートPCのキーボードよりはずっと深いですが、一般的なデスクトップ用キーボード(4 mmくらいが普通)と比較すると浅めです。
注目の軸色は「青」と「赤」。私は青軸と赤軸のメカニカルキーボードを持っていて、サンワサプライの説明で妥当だと感じます。青軸は「ザ・メカニカル」って感じで、打鍵感が非常にいいかわり、カチャカチャと騒々しいタイプ、赤軸はクリック感がなく、打鍵感は軽めです。しかし、決して「静か」ではありませんので、この点だけ注意してください。赤軸でも一般的なメンブレンとかパンタグラフ方式のキーボードより打鍵音は大きくなります。
押下圧は青軸が55 gf、赤軸が45 gfとなっていて、どちらもほぼ標準的です。大量のテキストを入力するなら赤軸のほうがラクかもしれません。ゲームやるなら青軸でしょうね。
ゲームと言えば、この製品はNキーロールオーバー(複数のキーを同時押ししてもすべて認識される)に対応します。普段使いだとNキーロールオーバーの恩恵を感じる場面は少ないですが、ゲームをするときには重宝すると思います。
キー配列は日本語です。109キーなので、省略されているキーも見当たりませんし、配列にもクセは感じられません。手持ちのキーボードとすぐに置き換え可能だと思います。
以前「メカニカルキーボードのキートップは基本的に同サイズ」ということを書いた記憶があります。しかし、この製品のキートップは違います。一般的なキートップが1センチであるのに対し、この製品のキートップは5 mmです。そのせいもあって、最薄部18 mmと、かなりの薄型設計になっています。
それなりに値の張る製品なので、キートップには凹みがあります(シリンドリカル)し、ステップスカルプチャーも採用されます。そのため、打鍵はかなりしやすいと思います。
Cherry MXを名指ししての比較です。打鍵感のほどはわかりませんが、キーストロークが浅めなのはノートPCをメインに使っている人にはうれしいかもしれないですね。個人的にはこの浅めのキーストロークを是非試してみたいと思います。
また、この製品にはバックライトもつきます。バックライト色はゲーミングPC用のようにカラフルではなく、ホワイトのみですが、発光パターンは割と豊富です。
サイズ感と側面、背面画像です。通常メカニカルキーボードは内部に金属製の芯(のような役割のもの)が入っていますが、この製品の場合、キーボード面がアルミ製となっています。そのため、見た目の高級感もありますし、打鍵時にキーボード面がたわむのを防ぐことが出来ます。
サンワサプライ メカニカルキーボード 400-SKB056BLはサンワサプライの直販サイト「サンワダイレクト」で販売中で価格は青軸、赤軸とも税込み9.980円(送料無料)となっています。メカニカルキーボードは現状数千円くらいから購入ができ、Amazonを見てみるとFILCO製で1万円台前半、Razer製も1万円台後半くらいになっていますので、この製品が価格面で特にお買得という感じでもないです。しかし、サンワサプライという周辺機器専門のメーカーが手がける本格的かつ薄型軽量のメカニカルということを考えれば決して高くはないと感じます。
今年はメカニカルキーボードが注目されるといいなあ、と思ってます。