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Notta Memo レビュー - 超薄型のAIレコーダー、高精度AI文字起こし、Web会議から動画翻訳まで使える多機能な録音デバイス

アクセサリ

Notta Memo

AI文字起こしサービス「Notta」のボイスレコーダー「Notta Memo」の実機レビューです。Notta Memoは超薄型・超コンパクトなハードウェアで、もちろんNottaとの親和性も高いので、単なる録音・文字起こしだけでなく、AI要約、翻訳、議事録作成など、業務効率を大幅に高めてくれます。

なお、このレビューはメーカーよりレビュー機のサンプル提供を受け実施しています。

ここがおすすめ
・超薄型・超軽量、カードサイズのレコーダー
・集音性に問題なし
・筐体に高級感あり
・そもそもNottaサービスの品質が高い
・Nottaの「スタータープラン」が無料で使える
ここはイマイチ
・がっつりNottaサービスを使う場合はやや費用が高い

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1. Nottaについて

概要

Nottaは、音声や動画をAIで自動的に文字起こしできるクラウドサービスです。Nottaには主に以下の機能があります。

・文字起こし
・リアルタイム録音文字起こし
・Zoom・Teams・Google Meet・Webexミーティングの文字起こし
・AI要約・議事録作成
・ファイルアップロード
・(Web会議の)画面録画
・AI翻訳
・Googleカレンダーなどと連携したスケジュール管理

PCの場合はブラウザー上で、スマホの場合は無料アプリ (Android/iOS)から利用できます。このレビューはハードウェア「Notta Memo」を使用していますが、Nottaの利用には必ずしもNotta Memoは必要ではなく、手持ちのPCやスマホが搭載しているマイクでNottaのフル機能が使えます (デスクトップPCやミニPCの場合はマイクを用意する必要があるかもしれません)。

また、Zoom、Slack、Teams、Outlookカレンダー、GoogleカレンダーなどのWebサービスと連携が可能で、上に書いた「スケジュール管理」など、文字起こしとは関係のない情報も確認可能です。

料金

Nottaのフル機能が無料で使えるのであれば「こんなにうれしいことはない」のですが、クラウドサービスということもあり、便利に使う上では料金が発生します。

Notta 料金

Notta プラン一覧 (クリックで拡大します)

無料 (フリー)プランも用意されていますが、「1回につき3分まで文字起こし可能」とか「AI要約:10回/月」といった制約がありますので、このプランは「お試し」ということになるでしょう。ただし、無料プランでも「お試し」という目的は十分に果たせると思います。

プレミアムプランにすると「1回につき5時間まで文字起こし可能」となり「AI要約:100回/月」となるので、仕事用として使うには十分かと思います。あとは「年額14,220円、月額換算1,185円」というのをどう評価するか、ということですね。この点は人それぞれかと思います。

なお、Notta Memoを購入すると「スタータープラン (無料)」が適用され、「文字起こし時間300分/月」の範囲内でプレミアムと同じ機能が使えるようになります (詳しくはこちら)。

では、次章では「Notta Memo」の外観・機能レビュー、第3章では実際にNotta + Notta Memoの使用感について説明していきます。

2. Notta Memo

スペック表

項目 仕様
マイク MEMSマイク✕4+骨伝導マイク✕1
推奨録音距離 3メートル以内
バッテリー容量 470mAh (連続録音:約30時間、待機:約28日)
充電方式 マグネット充電
充電時間 約1.5時間 (フル充電までの時間)
内蔵メモリ 32GB
データ同期方式 Bluetooth&Wi-Fi
サイズ 86.1✕55.1✕3.5mm/28g

外観

Notta Memo 箱

箱です。特にコメントはありませんが、筐体はしっかり保護されていました。

Notta Memo 同梱物

同梱物です。左上がグリーティングカード、中央上と右上は取扱説明書と安全のしおりです。左下が充電ケーブル、その右がスマホ取り付け用の金属リング (MagSafeリング)とリング取り付けの説明書、右下がケースです。ケースとスマホを装着した画像は後掲します。

Notta Memo 充電ケーブル

充電ケーブルの端子は4ピン+両端にマグネットという形状で、おそらく汎用のものではありません。なので、なくさないようにしましょう…と自分に言ってみる。

Notta Memo 前面

前面です。上部左にあるのが「録音モード切替スイッチ」です。Notta Memoは「通話録音モード (上の画像です)」と「会議録音モード」があり、「通話録音モード」に設定してスマホの背面に取り付けると、端末の振動を検知して自動的に録音を開始します。

中央にある長楕円にはステータスインジケーターがあり、この画像では消灯していますが「バッテリー残量表示、Bluetoothステータス、録音ステータス」が表示されます。画像右が電源ボタンです。

前面には菱形の突起があり、デザインアクセントになっています。筐体はCNC精密加工による金属製で質感は非常に高いです。

Notta Memo 背面

背面です。こちらには各種認証マークと充電ポートがあります。

Notta Memo 薄さ

ご覧の通り「激薄」です。クレジットカードとほぼ同サイズと考えていただいて結構です。

Notta Memo スマホと

スマホに取り付けてみました。同梱物のところで説明した金属のリングをスマホ側に取り付け、その上にNotta Memoをケースごとくっつけます。マグネットは「超強力」なので、スマホ本体にリングを付け、その上にケースを装着し、その上にNotta Memoをくっつけることができます (ただし、すべてのスマホケースでうまくいくかはわかりません)。

ケースの厚みを考慮しても十分に薄く、個人的にはNotta Memoを取り付けた状態でも特に邪魔になるとは感じませんでした。使わないときは取り外せますしね。

3. NottaとNotta Memoの使用感

今回は「Notta Memoを使ってYouTube動画の文字起こし及び翻訳、要約」と「PCでのZoom会議の文字起こしと要約(議事録作成)」を試しました。

PCでのZoom会議の文字起こしと要約

Zoomなどを使ってのWeb会議は多くの場合、PCを使うと思いますし、私も今回はPCを使いました。この場合、Notta Memoはあまり必要性を感じませんし、実際使いませんでした。

テストにあたり、最初にNottaとZoomのアカウントを連携しました。こうするとNottaが「Notta Bot」としてWeb会議に参加する格好になります。今回は「私、ライターの吟遊詩人さん、Notta Bot」でWeb会議をしました。

Notta 文字起こしと要約

クリックで拡大します

上が素の状態 (単なる文字起こし)、下がAI要約です。文字起こしはかなりブロークンで、正直なにを言っているのかよくわかりません。しかし、AI要約では「乗った」を「Notta」に修正していますし、「エムエムエル」を「MLO」に修正しています。要約全文を見ると、適切ではない内容も一部含まれていましたので、多少の編集 (要約の編集はスマホアプリではできず、PCのみで可能です)が必要になりますが、一般的に会議の議事録は出席者が事前確認するはずなので、編集が必要という点はAIだろうとリアル議事録だろうと必須ですよね。

このテストは吟遊詩人さんと「かなりカジュアルなトーク」をしたので、文字起こしがかなり厳しいと感じられましたが、それをAIが見事に修正してくれました。ビジネスシーンでもっとフォーマルな会議をする場合、AIの要約精度はさらに向上すると思います。

Notta MemoでYouTube動画の文字起こし・翻訳・要約

この動画 (非常に有名なキング牧師の”I have a dream”の演説です)の12分7秒からを視聴し「英語で文字起こし」→「日本語に翻訳」→「AI要約」をしてみました。

以下、スマホアプリのスクリーンショットを掲載します。動画の一部のみとなりますがご了承ください。

Notta スマホアプリ

左:文字起こし、中:文字起こしを翻訳、右:AI要約 (クリックで拡大します)

まず、文字起こしですが、精度は高いと言えるものの、完璧ではありません。例えば冒頭の「That one day on the Red Hill to George」の部分は正しくは「That one day on the Red Hill of Georgia」です。ただ、この動画は翻訳デバイスには難易度が高く、以前レビューした翻訳イヤホンではまともに文字起こし・翻訳ができませんでした。聴衆に向かっての演説なので、ところどころ大歓声が湧き、牧師が不規則なところで発話を中断したりしているせいもあるのだろうと思います。

ということで、完璧ではないものの、翻訳デバイスとしては非常に高く評価できる品質だと思いました。

次にAI翻訳です。さすがAI、冒頭に「提供された書き起こしは、一般的なプロジェクト同期ミーティングの内容ではなく、マーティン・ルーサー・キング Jr. の有名な “I Have a Dream” 演説の抜粋であるように見えます。」と見破っています (本人の演説なんですけどね…)。また、Next Stepsのところに「この書き起こしにはステータス更新、成果物、タイムライン、アクションアイテムといった通常のプロジェクト同期の内容が含まれていないため、プロジェクト関連の具体的なアクション項目を抽出することはできません。」とまとめられており、AIが「本物の演説ではなく、演説を模したスピーチ」と認識して要約しています。

ただこれ要約のモードを「Auto」にしたためであり、モードを「YouTube動画」にして再要約すると下記になりました (ようやく画面の冒頭部分の抜粋です)。

Notta スマホアプリ

クリックで拡大します

モードを「YouTube動画」にしたことにより、AIはこれがキング牧師の有名な演説であることを完全に見破りました。Nottaの「クラウドAI処理能力」がしっかり発揮された例だと思います。

なお、Notta Memoの「集音性」についても高く評価できます。ただし、今回は (聴衆が拍手をしたり歓声を上げたりしているものの)YouTube動画を使用したため、リアルなイベント会場などでの集音能力についてはテストができていません。ただ、「満員電車の中」とかでNotta Memoを使う可能性は低いと思うので、集音性についてはあまり心配しなくていいだろうと思いますね。

4. レビューまとめ

NottaというWebサービスは極めて多機能で、それらをすべてこの記事でご紹介するのは不可能です。Nottaについてさらに詳しく知りたい方はNottaの公式YouTubeチャンネルに非常に多くの説明動画がありますので、こちらもご参照ください。

Notta 公式YouTubeチャンネル

私はWeb会議の機会はそれほど多くはないのですが、ライターさんとは月に1回くらいWeb会議をしますし、低頻度ながらメーカーさんともやりますので、その際にNottaは手放せないなあ、と感じました。生の文字起こしは必要ですし、要約機能 (議事録作成機能)も非常に優れていると評価できますから。

Notta Memoに関してはメーカーさんの製品発表会などに出席する際にご担当者との会話を録音したり、プライベートでちょっと大きな買い物をする際の商談を録音したり、トラブル時の電話応対を録音したり、といった場面では非常に有効だと思います。カードサイズで携帯性に非常に優れており、スマホの裏にマグネットで簡単に取り付けられるのも便利です。また、Notta Memo購入で「スタータープラン (300分/月の文字起こし、その他はプレミアムプランと同機能)」が使えるのは大きな魅力です。300分といえば5時間ですから、週1回くらいの頻度でWeb会議をする人なら無料で使える、ということですよね。

Notta MemoはNotta公式サイトとAmazonで販売中で、Amazonでは11月21日からブラックフライデーセールがスタートし、通常価格23,500円のところ、20%OFFの18,800円で購入できます。また、Nottaより割引クーポンをいただいておりますので、ウインタブ読者はクーポンコード「RQP98FBV」を入力すれば15,040円で購入可能です。この価格は通常価格から実に約36%もの大幅な割引です。

5. 関連リンク

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執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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ノートPCやタブレットのレビューを中心に、実用的な製品選びを提案する情報サイトです。
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