先日「TICWRIS GTS」という、体温測定ができるヘルストラッカー(スマートウォッチ)をご紹介しましたが、今回はさらに多機能なものをご紹介します。「Microwear T01」という製品で、体温測定、血圧測定、そして心電図まで見られるヘルストラッカーです。先日自宅の体温計(脇の下に挟んで少し待つと体温がデジタル表示されるもの)の挙動がおかしいことに気づきました。家族が「なんか私、体温が35℃切ってるんだけど…」といい出したので、じゃあ自分が、ということで測ってみたら34.5℃でしたw 「いやこれおかしいから!」と言ってその体温計は捨ててしまいました
これまで、中華製品で医療系のデータが測定できるものについて、精度には不安があるので注意しましょう、という趣旨のことを書いてきましたが、じゃあ家庭用の体温計なら大丈夫かと言えば必ずしもそうじゃないですね。やはりおかしいと思ったら医療機関に行くのが最良だと思います。でも、過度な信頼は置かないにしても、こういう機器が家庭にあると便利かな、とも思います。
●スペック
対応OS: iOS 9.0以上/Android 5.0以上
CPU: NRF52832
ディスプレイ : 1.3インチ 240 x 240 TFT
ネットワーク : Bluetooth 4.0
バッテリー容量 : 230 mAh
スタンバイ時間:10日(日常の利用で6日)
サイズ : 幅40 mm、厚さ10.2 mm
TICWRIS GTSのようにRAMとかストレージ容量は開示されていませんでした。製品特性上それは別に構わないんですが、ちょっと注意しておきたいのが防滴・防塵についての説明がなかったことです。TICWRISはIP68と記載があったんですけど、この製品に関しては生活防水くらいの性能だと思っておくのがいいと思います。
また、この製品を販売しているGearbestの説明では日本語にも対応しているとのことでした。
デザインとサイズ感はこんな感じです。重量については開示されていませんでしたが、Android OS搭載スマートウォッチのように分厚くて重い、ということはないでしょう。
まずは注目の体温測定機能から。「これは納得!」と思いましたね。前面上部のセンサーに「おでこ」を押し当てて測定します。非常にわかりやすいし「熱を測っている」実感もわきます。個人的にはこの構造は気に入りました。
「血圧」と「血中酸素濃度」も測定可能です。しかし、最近は30ドル台の製品でも血圧が測れるようになってまして、ある意味すごい!と思います。
もちろん心拍数も測定できます。このへんはまあ、わかります。
そして心電図。でも、医療関係者じゃなくて心電図の波形を読み取れる人ってそんなにいないような気もしますけどね。
一般的なヘルストラッカーの機能、睡眠モニターとか歩数計、消費カロリー計算、移動距離測定といったものは網羅されていますし、サッカーやバスケットボールなどの個別スポーツに特化したデータ測定機能もあります。SNSや電話着信の通知機能もついています。このあたり、「今どきのヘルストラッカー」として抜かりはありません。
Microwear T01は中国の通販サイト「Gearbest」で販売中で、5月17日現在の価格は、上の画像にあるPU製のバンド(左から1番目と3番目)のものが35.59ドル(3,885円)、ステンレス製のバンド(左から2番目と4番目)のものが38.69ドル(4,223円)です。
これまで説明してきたとおり、Microwear T01には非常に多くの測定機能があります。ただし、医療用器具ではありませんし、価格も4千円くらいの製品ですから、精度についてはあまり期待しないほうがいいと思います。ただ、この製品で毎日体温などを測定していると、傾向のようなものはわかると思いますし、したがって体調の異常にも早く気づけるかもしれない、とは思います。あと、「おでこを押し当てる」ってのがいいですよね!
関連リンク
Microwear T01(PUバンド):Gearbest
Microwear T01(ステンレスバンド):Gearbest