こんにちは、natsukiです。少し機を逸してしまいましたが、見逃すわけにはいかんだろうという鉄板製品の紹介です。あのロジクールから、「なんの変哲もない」テンキーレスのメカニカルキーボードが発売されました。ロジクールの製品づくりの堅実性は、皆さんご存知の通り。むしろ何で今までなかったんだ、という感じはしますが、それだけに、満を持しての登場と言えるでしょう。しかも、価格も抑えられていて、間違いなく、新たな定番となる製品かと思います。
1.概要
ロジクールのメカニカルキーボード?ああ知ってる、ドスパラとか家電量販店のゲーミングキーボードコーナーでよく見るよね。デカくて、自社開発のキースイッチで、任意の機能を割り触れるショートカットキーがたくさんあって、有線以外に独自形式のワイヤレス接続対応の、大鑑巨砲主義を絵に描いたようなやつでしょ。え?ちがうの?
え?なにこれ? いやまあ、テンキー付きの「K840」がテンキーレスになったってだけなんですけど。が、K840からして、デザインがロジクールっぽくないんですよね。ロジクールというと、黒か灰色一色か、黒ベースにアクセントとして原色が入ってくる、なんか、SFチックな夜のサイバーパンクのイメージがありませんか?この製品は(黒もあるけれど)穏やかな日光を浴びる爽やかなイメージ。キーボードラインナップのページを見ても、なんかキャラが違う。
それと、ロジクールのキーボードって、モバイル用途の製品を除くと、頑なにテンキーまでつけた「フルサイズ」にこだわっていたイメージはあるので、このスッキリさは、やはり意外です。
2.筐体
筐体は極限までシンプル。最低限にして必要十分といった趣ですね。もちろん、日本語キー配列。盤面は凹凸がなく、キースイッチが直接生えているタイプなので、ほこりを取るのも簡単。清潔感があります。
キー軸は、「RED」と「BLUE」の2種類を容易。この製品コンセプトだと、圧倒的に赤軸が人気になりそうですが、自宅で使うならあえての青軸もありかも。軸のブランドは、ロジクールオリジナル。ロジクールは、昔から自前のメカニカルキーボードを作っているので、品質は心配要らないでしょう。
カラーは「グラファイト スレートグレー」「オフホワイト シルバー」の2種類。いずれも、非常にすっきりさっぱり。
もともと角度のついた筐体ですが、足を立てて調整することも可能です。
3.まとめと価格
ご覧の通り、徹底して無個性なメカニカルキーボードです。気になる価格は、メーカーサイト直販で7,150円(記事執筆現在売り切れ)、Amazonだと6,500円。これは、国際的な大手メーカーのメカニカルキーボードとしては、ビックリするくらい安い。FILCO Majestouchの約2/3、と言えばその安さが際立つかと思います。Amazonのレビューなどを見ていると、キーキャップの造りにややチープなところが見られるようで、そこはお値段なりなのかも知れません。それでも、肝心のキー軸はもっと高価格帯のキーボードと変わらないわけで、使用感に響く部分ではないでしょう。「ロジクール製品」ってだけで、期待値が高いですからね。製品特性は違いますが、手持ちのMK245 NANOも、見た目はオモチャですが、頑丈さと使用感は、最廉価帯のキーボードマウスコンボとしては出色のできです。
キーボードに1万出す気はないけど、ちょっとは使いやすいのが欲しいって人、けっこういると思うんですよ。または、メカニカルキーボード入門としても最適。この価格なら、他人にも勧めやすいですよね。「普通」で「安い」。ゆえに、オフィスワークのスタンダードになりそうな製品です。そうそう、こういうのでいいんだよ、とうなずく人は多いんじゃないでしょうか。今まで、「ちょっといいキーボード」に興味はあるんだけど一歩を踏み出せなかったという方、まずここからはじめてみてはいかが?
4.関連リンク
K835 TKL Mechanical:ロジクール公式サイト
ロジクール K835 赤軸:Amazon
ロジクール K835 青軸:Amazon