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iPadのペン・キーボード・ケースを、格安で揃えるときに注目するポイント

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こんにちは、プライベートではApple製品を使わないnatsukiです。しかし、仕事ではiPadを使います。そして業務を円滑にこなすには、やはりペンやキーボード、ケース、スタンドがあった方がよい。ただ、お金はかけたくない。そこで、格安のサードパーティー製互換周辺機器を購入するわけですが、これがあまりにも種類が豊富で、買ってみて、思ってたのと使用感が違ったものもあります。そこで、実際の経験から、格安のiPad周辺機器を買うときの注目ポイントをまとめてみます。

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1.前提:対象は、純正品や高級互換製品ではなく、「格安互換製品」

iPadの周辺機器を購入するときに、もちろん、間違いがないのはApple純正品を使うことです。次に、Logicoolなどの大手周辺機器メーカーによる高価格帯の互換製品。しかし今回は、こういったものではなく、「数千円程度の格安で手に入る」製品を対象とします。当然、価格なりの限界があるわけですが、その中で、できるだけ使いやすいものを選ぶにはどこに注目するとよいかというのが、今回の趣旨です。

2.ペン

pen
まずは、ペンを見ていきましょう。なお、純正のApple Pencilは第1世代と第2世代がありますが、ここではそもそも互換ペンを対象としているため、特に区別せずにまとめて「Apple Pencil」と呼称しています。

数千円クラスの互換ペンは、筆圧非対応 ― イラスト作成には不向き

純正のApple Pencilは、筆圧感知に対応します。が、数千円クラスの互換製品では「筆圧検知に対応するものはありません」。傾き検知による太さ調整に対応するペンはありますが、傾きによる太さ調整はかなりアバウトなもので、自在に太さをコントロールするというわけにはとてもいきません。従って、格安の互換ペンである時点で、イラスト作成の「塗り」には不向きです。線画は、それなりに描けたりするんですが、それでも「入り」「抜き」がコントロールしづらいので、やはり基本的に、数千円クラスの格安互換ペンで、快適にイラスト作成することは難しいでしょう。線画で、ある程度描き心地が悪いのは我慢するか、はじめから文字などのオフィスワーク利用しか考えないかで、割り切る必要はあります。逆に言えば、文字を書き込んだりのオフィスワーク用途ならば、格安互換ペンでも、実用十分で使えます。

描き味は口コミで ― 傾き検知の感度に注意

最も重要な描き味ですが、これは口コミに頼るしかありません。もっとも、比較的長くiPad互換製品を作っているブランドの最新世代のペンで、Amazonなどの売れ筋になっている製品であれば、描線の追随性はどの製品もそれなりにあります。注目したいのは、傾き検知による太さ調整です。まず、傾き検知を備える製品と備えない製品があります。そして、傾き検知を備える製品でも、その感度がまちまちで、ここで注意したいのは、検知が敏感すぎて、意図せずに線を太くしてしまうパターンです。これは、そもそも、ペンをどの程度傾けて書くのかという個人差が大きいので判断が難しいのですが、口コミを見る際に「傾き検知の感度」という点は、気をつけてみるとよいでしょう。どのみち、太さを微調整するような描画は難しいので、心配なら、そもそも傾き検知非対応を選ぶというのも手です。

製品ごとの独自機能

格安互換ペンに搭載されうる主な付属機能としては、次のようなものがあります。
・パームリジェクション
・サイドボタン(「戻る」「消しゴム切り替え」等が多い)
・ペンのお尻側ボタン(「ホーム」「タスク切り替え」等が多い)
・接続設定しなくても利用可能

まず、パームリジェクション。要するに、ペン利用時は、自動でタッチ操作を無効にするというものです。これは、比較的長くiPad互換製品を作っているブランドの数千円クラスの製品であれば、普通は備えています。

次に、サイドボタン。個人的には、サイドボタンは是非あった方がよいと思います。消しゴムとの切り替えくらいはパッとできたいですからね。ペンのお尻側ボタンは、ペンで操作する必然性の低い機能が多く、個人的には重要性は低いと思うのですが、お好みで。

一部に、接続設定をしなくても利用可能な製品もあります。が、ちゃんとペアリングした方が安定して使えるのはもちろんなので、個人的にはこだわらなくてよい機能かと思います。使用環境により、複数台で使うことが想定される場合のみ、気をつけるといいでしょう。

なお、純正Apple Pencilが備えるダブルタップによるTouchサーフェス機能は、数千円クラスの互換ペンで使えるものはないはずです。

ペンの太さ ― 純正ペンよりあまり太いと、ケースに入らない

純正Apple Pencileに比べて、互換ペンは太めの場合があります。中には、握りの良さを重視して意図的に太くしてあるものもあります。が、あまり太いと、ケースに入りません。実際、私の手元の互換ペンでも、柔らかい素材のケースのペンホルダーには入るが、固い素材のケースには太すぎて入らないという微妙なものがあります。ちなみに、純正Apple Pencilの太さは、第1世代も第2世代も「8.9mm」です。とはいえ、互換ペンでは太さのスペックを明記していない場合も多いので、握り重視で明らかに太いタイプは、ケースに入れるのをあきらめること、それ以外は、口コミに太くてケースに入らないというのがないか、または後述のように、ケース側のペンホルダーが柔らかい素材かどうかに、一応注意しておくとよいでしょう。

ペン先の互換性 ― 個人的にはどうでもよいと思う

互換ペンを見ていると、ペン先が純正ペンと互換可能というのをウリにする製品もあります。この点は、個人的にはどうでもいいと思っています。なぜなら、互換ペンではイラスト作成が難しいこともあり、ペーパーライクなどの特殊なフィルムを貼らない限りは、ペン先がそこまで摩耗することは考えにくいからです。

充電方法 ― 使用を想定するiPadがワイヤレス充電に対応しているかによる

これは、使っているiPadによって違います。iPadには、ペンをマグネットで吸着するだけでワイヤレス充電する機能を備えているものがあります。そのタイプのiPadを使っているならば、互換ペンもワイヤレス充電に対応しているものの方が使いやすいでしょう。逆に、ワイヤレス充電に対応していないiPadを使っている場合、間違ってワイヤレス充電専用のペンを買ってしまうと、充電できずに詰むので注意。ワイヤレスとケーブルの両対応のペンもあります。

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お勧め

自分の使用経験や、周りでの使用からのお勧めは、「metapen」ブランドです。ただし、ほかが駄目というわけではなく、たまたま私が実際に触れた範囲での判断になります。実際に使っていますが、描き味は格安互換ペンとして上々。また、傾き検知による太さ変更に対応していますが、かなり倒さないと変化しないので、意図せず線が太くはなりにくいでしょう。記事執筆現在のラインナップは、次の4種類で、私が使っているのは、「Metapen iPad ペンシル A11」です。やはり、「戻る」「消しゴム切り替え」は多用するので、サイドボタンのないA8はあまりお勧めしません。あとは、充電形式で判断。「Metapen iPad ペンシル D1」は、握りやすさ重視の太い形状なので、その分ケースに収納することが難しいのには注意です。

A8:Bluetooth接続無し、サイドボタン無し、USB Type-C充電
A11:Bluetooth接続あり、サイドボタンあり、USB Type-C充電
D1:Bluetooth接続あり、サイドボタンあり、USB Type-C充電、握りやすさ重視で太い
A14:Bluetooth接続あり、サイドボタンあり、ワイヤレス充電

Metapen iPad ペンシル A8:Amazon
Metapen iPad ペンシル A11:Amazon
Metapen iPad ペンシル D1:Amazon
Metapen iPad ペンシル A14:Amazon

3.ケースとキーボード

キーボードを付けないケースの場合

case
キーボードのないケースは、構造がシンプルなので、どれを買っても使い勝手にさほどの違いはないでしょう。考慮するのは次の点くらいだと思います。
・軽さ
・スタンドの角度調整:できるにこしたことはないですが、軽量級の場合、安定した角度調整ができるタイプはあまりありません。
・素材:硬いプラスチック製のものと、柔らかいシリコン製のものがあります。硬いプラスチック製だと、ペンホルダーに互換ペンが入らない可能性があります。

case_penholder
私の持っているカバーのみのタイプも、硬いプラスチック製で、互換ペンが少し太いだけで入りません。これは、買ってからしまったと思った点ですね。素材が柔らかいシリコン製であれば、多少太くても(Metapen iPad ペンシル D1のようなのは無理ですが)入ります。

キーボード付きケースの場合

キーボード付きケースは、非常に多くのタイプがあり、迷いどころです。注目するのは次のようなポイントです。

スタンドの角度調整はできた方がいい

キーボードを使う場合、反射などの加減から、任意の角度調整はマストです。角度調整のできないタイプはやめましょう。

stand
角度調整できるタイプにはいくつかの形状がありますが、個人的には、キックスタンド型がもっとも安定するのでお勧めします。

stand
また、キックスタンド型は、多くの場合、縦に置くことも可能になっています。もっとも、縦置きは比較的不安定になる場合が多いです。

キーボードの形状

キーボードの形状も多様で、迷いどころです。

keyboard
個人的に、買ってみると思ってたのと違ったのが、最も多いこのタイプ。これ、一見、キーボードを使わない場合は軽量なカバーのみになるので、それで買ったんですが、実際は、キーボードがマグネットで貼り付くようにしてあるため、カバー部分に鉄板が入っていて、カバーのみにしてもそこそこ重いんですよね。上の写真の製品は、カバーとキーボード込み(iPad抜き)で実測615gです。

keyboard
このようなタイプの方が軽量です。画像の製品はカバーとキーボード込み実測518gで、上のタイプと同サイズで約100g軽い。ただし、キーボードなしの単なるカバーにできないことは注意です。

ペンホルダーは欲しい

pen-holder
ペンホルダーは、ペンを使うかが好みですが、やはり欲しい。

お勧め

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以上の条件からの私のおすすめのタイプは、このような形状のものです。画像の製品は、「Omikamo」ブランドのもので10.2インチiPad第7,8,9世代用です。ただし、記事執筆現在、終売で、ざっとAmazonをチェックした限り、完全に同じものはありません。Omikamoブランドに後継品と思われるものはあり(全体的にゴツくなり、少し重くなったのとともに、お値段も上がった模様)、また、他ブランドでも近い形状のものはあるので、それらをどうぞ。

【高級版】ipadキーボード付きケース 日本語配列:Amazon(私が使っている製品と同じ「Omikamo」ブランドで形状が似た製品)

4.まとめ

iPadの周辺機器は、Amazonでざっと見ただけでも、膨大にあり、そしてちょっと見ただけではどれも同じように見えます。が、実際に買ってみると、案外使い勝手はそれぞれに異なるものです。そこで、私が実際に買ったり、周りが使っているのを見たりした経験から、ポイントをまとめてみました。お金をかけず、それなりに使える周辺機器を揃えたい場合の参考になれば幸いです。

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コメント

  1. 匿名 より:

    シリコンケースだとハンドストラップが付けやすいので好き

    • natsuki より:

      あ、ハンドストラップは発想になかったですね。ありがとうございます。考えてみると、私の業務でもハンドストラップがあった方がよい場合がありそうなので、早速ハンドストラップ付きケースを注文してみました。