こんにちは、natsukiです。以前に紹介した、タッチパッドとゲームパッドが一体化した強烈なコントローラー「IINE ワイヤレスマウスパッドコントローラー」ですが、その後、購入して使っていますのでレビューをお届けします。見た目通り、かなりクセのある製品ながら、ゲームや環境の相性によっては、没入感のあるゲーム体験を味わえます。
目次
1.製品概要
製品概要
どういう製品かは、ほぼ見た目通りです。右手側に巨大なタッチパッドが備えられています。これにより、ゲームパッドというよりは、まるでスマホゲームのような操作感が得られます。当然、ボタン配置も独特ですが、その数が非常に多いのも特徴です。また、この製品には、先に発売されている有線のバージョンがあり、後発のこちらの方は、有線接続と無線接続の両方に対応する他、ジャイロ機能を備え、性能的には上位互換となります。
実は「ゲームパッド」ではない
実はこの製品、厳密には「ゲームパッド」ではありません。ご覧のように、Windowsの「デバイスとプリンター」からは、名称は「Gaming TouchPad」と表示されるものの、マウス・キーボードとして認識されます。従って、アナログスティックはON/OFFのみの単なる方向キーであって、倒し具合による感度には対応しません。
2.筐体
箱です。後述のように、この製品はおそらく同等品と思われるものが複数のブランドから発売されていますが、私が買ったこの「良値(IINE)」ブランドは、箱や製品本体、説明書にしっかりブランドロゴが印刷され、オリジナルのものとなっていました。箱には銀スクラッチによる製品保証まであるというこだわりぶり。余談ですが、箱の印刷によると、「良値(IINE)」ブランドは株式会社iPlayのブランドで、本社は日本の岡山県みたいです。
同梱品一式です。おまけで肉球のアナログスティックキャップが2つついてきました。
説明書の言語は、英語と中国語。きっちり設定を練る必要のある製品なので、ちゃんと読んでおいた方がいいでしょう。
表面です。一目で異色ぶりが分かる、強烈な見た目です。右側を占めるタッチパッドが目を引きますが、多数のボタンも大きな特徴です。右下にはホイールもあります。
上面です。人差し指で操作するボタンです。右手側は、タッチパッドを操作する都合から、配置が横並びになっています。
裏面です。こちらも、左右中指対応のボタンに加え、左手薬指に「Fn」ボタンがあり、表面の左手ボタンはこの「Fn」ボタンと同時押しで、別のキーが割り振られます。以上のボタンを合計すると、割り当てられるキーは、実に約30に及びます。
製品名通り、USBドングルを使って無線接続が可能。USB無線ドングルの収納スペースがないところが惜しい。
一方、有線接続でも使用できます。
3.使用感
動画
使用感は、百聞は一見に如かず。使用動画をご覧ください。
スマホ感覚で操作可能
最大の利点はやはりこれですね。私は、「原神」はスマホから入ってその操作感になれてしまっているので、こいつを使っています。やっぱり、移動はスティックで操作したいじゃないですか。設定を詰めることで、かなりスマホに近い操作感を再現できます。なお、動画は有線で操作していますが、無線でも特に遅延などは感じず、使用感は変わりませんのでご安心を。
キーコンフィグの詰めと慣れは必要
まあ、何しろ独特すぎるガジェットなので、キーコンフィグはじっくり考えて練る必要があります。良くも悪くも、ボタン数が非常に多いため、「原神」のようにかなりたくさんのショートカットキーを駆使するゲームにも十分対応できます。もちろん、操作に慣れなくちゃいけないということでもありますが。まあ、こういうガジェットは、本質的にカスタマイズが好きな人向けのものでしょう。
タッチパッドは所詮タッチパッドなので、精度でマウスには敵わない
この製品最大の特徴であるタッチパッドですが、感度は、「普通のタッチパッド」です。従って、原神やマイクラなどで、雑に視点移動する分にはいいんですが、原神も含め、精密なエイムにははっきり言ってあまり向きません。なお、セッティングボタンと左右ボタンの同時押しで、タッチパッドの感度調整が可能です。
あと、各種メニュー画面などでは、どうやってもマウスの方が便利ですね。私も、右手は必要に応じてマウスと持ち替えています。
それから、わりと重要な点として、タッチパッドはマルチタッチに対応していません。拡大縮小などは、ホイールで行うことになります。
うまくハマれば没入感が高いが、ゲームや環境による相性は激しい
と、いうことで、基本的には3Dアクションやシューティング向けの製品になります。うまくはまれば、なかなか没入感のある操作性を獲得できます。
ただし、かなり対象のゲームを選ぶというのも事実。私自身があまり多様なゲームをやらないので、比較は難しいのですが、私の場合は完全に「原神」専用コントローラーですね。「マインクラフト」は、移動にはいいものの、メニューであれこれすることが多いので、かなり頻繁にマウスと持ち替える必要があり、プレイスタイルによっては微妙です。また、私の使っているパソコンが、ディスプレイ上のタッチに対応しているということも勘案する必要があるかもしれません。要するに、まれにしか使わないメニューは、タッチ操作で済ませられますから。
ずばり、「マウス操作が雑でよい」ゲームには合う。マウスを多用したり(当然、コマンド型のシミュレーションゲームやRPGなどとは相性最悪)、エイムで精度を求められるゲームとは相性がイマイチ、と言えるでしょう。
ゲームによっては、いっそ、モンゴリアンスタイルも
一般的なゲームパッドと比べて、左手側にFnキーを含め比較的ボタンが集中しているので、ゲームによってはいっそのこと、タッチパッドを捨てて(本末転倒とか言わない)左手専用コントローラーとして使うのもありかもしれません。いわゆるモンゴリアンスタイルというやつですね。画像のように持つと、実際には左手が安定しないので、膝上に置くなど、固定の方法を考える必要はあります。
4.販路と価格など
私がこの「IINE ワイヤレスマウスパッドコントローラー」を購入したのは、Aliexpressの「IINE Official Store」です。また、「IINE Flagship Store」という出品者もいますが、どちらもブランドサイトからリンクしているので、ブランド直売のようです。どちらか、そのとき安い方で買えばよいでしょう。かなり頻繁に大幅なコイン割引や日替わりの「スーパーセール」の対象になり、それらの割引なら、おおむね4,000円台での購入が可能です。記事執筆現在も、チェックしてみたらコイン割引の対象になっていて約4,600円になりました(毎日対象商品が変わります)。ちなみに私の購入時は、スーパーセール対象で4,698円になったときに、各種クーポンをさらに重ねがけしました。
なお、国内販売だと、おそらく日本のAmazonで出品されている「IFYOO GTP01 Pro」「DarkWalker ShotPad」などと同等品と思われます。これらは約7,000円くらい。いずれも、マーケットプレイスで、記事執筆現在、IFYOO GTP01 Proはブランドサイトに製品ページもあり、DarkWalker ShotPadはブランドサイトにメニュー名はあるが製品ページは作成されていない状態です。どこで買うべきかの判断はお任せします。
そもそもパソコンゲームは、一般的なゲームパッドでも、ゲー厶によって大きな相性の差があります。「IINE ワイヤレスマウスパッドコントローラー」は、キーコンフィグや操作への慣れの手間はあるものの、特徴をよく理解すれば、かなり使い出のある製品ですよ。
5.関連リンク
Iine-ワイヤレスマウスパッドパッドコントローラー:Aliexpress内「IINE Official Store」(私が実際に購入した出品者です)
Amazonのおそらく同等品
これらはいずれもマーケットプレイスで、実際に購入したわけではないので、判断はお任せします。
IFYOO GTP01 Pro 2.4G 無線 ゲーム タッチパッド:Amazon
DarkWalker ShotPad ワイヤレスジャイロタッチパッド:Amazon