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Haylou PurFreeの実機レビュー - 骨伝導イヤホンでトップクラスの性能を持ちつつ、高コスパを実現した製品が登場!

Haylou  PurFree トップ
こんにちは、オジルです。Makuakeにてクラウドファンディング中の骨伝導イヤホン「Haylou PurFree」の実機レビューをお届けします。Haylouというブランド名にあまり馴染みがなかったので軽く調べたところ、2015年に設立の際、Xiaomiなど複数社から出資を受けているようですね。公式サイトで見る限りではワイヤレスイヤホンとスマートウォッチが主力製品です。

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前置きはさておき、骨伝導イヤホンといえば「Shokz」(旧AfterShokz)のイメージが強く、違いが気になる方も少なくないのではないでしょうか。本記事では手元にあるShokz(旧・AfterShokz)製品との比較もしつつチェックしてまいります。

なお、今回のレビューにあたり、Haylouより実機をサンプル提供していただいております。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

ここがおすすめ
・耳をふさがず、爽快な装着感
・使用中も外部の音が遮断されない、高い安全性
・骨伝導イヤホンでは珍しいaptXコーデック対応
・長時間のバッテリー駆動&急速充電
・IP67の防塵・防水性能
ここはイマイチ
・カナル型・インナーイヤー型の同等価格品よりも音質は低い
・ロゴの主張はもう少し控えめがよかったかも
販売サイトはこちら
Haylou PurFree:Makuake

1.Haylou PurFree スペック

Haylou  PurFree スペック
IP67の防塵・防水性能を有し、通話時に連続8時間以上の駆動時間、本体重量28gと、現行の骨伝導イヤホン市場におけるハイエンドモデルと遜色のないスペックとなっています。特筆すべきはBluetoothのバージョンが5.2であること、対応コーデックにatpXが含まれていることで、調べた限りでは現時点では本製品以外で満たしているものは存在しておらず、唯一無二の存在といえるでしょう。問題は、atpX対応による恩恵が骨伝導イヤホンでどの程度あるのか。音質に関しては後述します。

こちらの表に記載されていないところでいくと、10分の充電で約2時間の音楽再生ができるのは便利ですね。私の場合、決して多くない頻度でオンライン商談を行う機会があり、使いたいときに限って充電切れ…なんてことも珍しくないですから。

2.Haylou PurFree 筐体

Haylou  PurFree 外箱
まずは外箱から。最近このスタイルのパッケージングをよく見かけるような気がします。スタイリッシュですし開封もしやすいので特に文句もないのですが、ちょっと「ありきたり」になってきた感は否めないような…まあ、さほど気にするようなことではありませんね。

Haylou  PurFree 同梱品
開封すると本体のほかにクイックスタートガイド、説明書、マグネット式の充電ケーブル、耳栓が入っていました。ペーパー類には日本語の記載はありませんが、Makuakeの説明ページで「日本語のマニュアルはオンラインでご覧ください」との説明もURLとともに添えられており、その内容も分かりやすいものとなっていました。

Haylou PurFree 外観
さて、製品本体です。ロゴやテキスト、ボタンを除いて黒一色ですね。角の部分が全て緩やかにカーブしており、全体的に丸みを帯びたフォルムからはお洒落な印象を受けます。ただ、強いて難点を挙げるのなら、もう少しロゴを目立ちにくくしてもよかったのかな、と。「HAYLOU」の名称はまだ多くの日本人からは馴染みがないと思われますので…。色味を白ではなくグレーっぽくするとか製品名の「PurFree」にしたほうが日本人ウケは良さそうな気がします。あくまでも個人的な意見ですが。

Haylou  PurFree 左耳側1
話を戻しまして、まずは左耳側から見ていきましょう。画像の左側に物理ボタンがあり、音楽の再生/停止や曲送りなどの操作ができます。左耳側にはこのボタン以外にギミックは何も存在しません。

Haylou PurFree 左裏
内側には各種認証のマークがプリントされています。

Haylou PurFree 右耳側
続いて右耳側です。側面にはボタン類はありません。画像では分かりづらいですがロゴの「U」の下に電源オン/オフ時やペアリング時などに点灯するLEDインジケータが配置されています。画像右、「ちょうちん」の部分にある穴はマイクですね。

Haylou PurFree 右裏
内側にはIDや製品名、バッテリー容量などがプリントされています。注目したいのはしっかりと技適マークがあるだけでなく、証明番号まで記載されているところ。マークだけで番号なしとか、場合によってはマークすらないものも見かけるなか、このような対応は私としては素直に評価したいと思えるポイントです(本来当たり前なんですけどね)。念のため総務省の検索ページで確認したところ、たしかに登録がありました。

Haylou PurFree 右耳側下部
右耳側は側面にはボタン類はありませんが、装着時の下部にあたる位置を見ていくと、「ちょうちん」のところにマイクと、音量調節ボタン、充電コネクタがあります。ボタンは音量調節だけでなく長押しすることで電源オン/オフやペアリングとして機能する、ワイヤレスイヤホンでおなじみの仕様ですね。

マグネット式の充電コネクタなのですが、便利は便利なんですけど…うーん。あくまでも私の利用環境で言及すると、充電ケーブルを持ち歩く文化はほとんどなく、充電場所はもっぱら自宅か会社なんですよね。そして、会社で充電する機会はほとんどないと想像できるため、自宅で充電するとなった際はケーブルの差し替えが面倒なので挿しっぱなしになるはず。すると、ひとつのポートが占有されてしまうわけで、後々ポートがひっ迫したら嫌だな、と感じてしまうわけです。幸いにして私はそこまで頻繁に充電することはなさそうですが、頻繁に充電が必要で、常にケーブルを持ち運ぶ方だったら…紛失する懸念プラスすぐに代用が効かないのは地味に「痛い」ですよね。

少し脱線してしまいましたが、充電コネクタの仕様だけでなく、ボタンとコネクタが一直線上にあるのも注意が必要です。ボタン類はほとんどの場合、装着中に手探りで行う必要があります。実際に何度か「これはボタン?充電のところ?」と悩みながらの操作を余儀なくされたこともありましたので、慣れるまではストレスを感じてしまうかもしれません。

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3.Haylou PurFree 使用感

装着感

Haylou PurFree 装着
装着イメージです。お目汚し失礼いたします。フィット感は私としては「だいぶいい」ですね。締め付けが強く長時間装着できないということも一切ないですし、かといってホールドが弱く外れたりすることもなく、絶妙な加減になっていると感じました。何より、後ろのワイヤー部分が常時首のところに接触しないのが快適です(大きく見上げるなどすれば当然触れますが)。後述する類似製品との比較も併せて参考にしていただけたらと思います。

音質

骨伝導イヤホンの宿命でしょうか、やはり一般的なイヤホン、特に1万円オーバーの製品と比較すれば明らかに音質は劣ります。とはいえ、過去のレビューでも繰り返し触れられてきているように、比較すること自体がナンセンスというか、あまり意味がないことのように思います。

初めての骨伝導イヤホンを検討されている方に対してお伝えするのであれば、おそらく「ここまで普通のイヤホンみたいに聞こえるんだ…」と感動するでしょうし、実際に私もPurFreeでもそう感じました。特に中域がクリアで全体的にバランスが良いため、作業や運動などをしながら音楽を聴く際には快適だと思います。

aptX対応の影響がどれほどあるのかは、残念ながら私の耳で評価することはできません。ただ、低域は弱い印象を受けました。音量を極端に大きくすると音割れしますし、ビリビリと響くような重厚感は持ち合わせないため、そういったニーズを求めている方にとっては減点要素になってしまうかもしれませんね。

バッテリー

満充電の状態から「何時間で電源オフになるか」を試してみたのですが…結果からお伝えすると、レビュー期間中に詳細な時間を確認することはできませんでした。というのも、メーカー公称では音楽再生で約9.5時間となっているため、13時くらいからずっとSpotifyで音楽再生を続けていれば就寝までに切れるだろうと思っていたんですね。でも、24時ごろになっても一向に電源オフの気配がない…。途中でYouTube視聴に切り替え、眠気が限界を迎えそうになった深夜3時あたりでやっと「充電してください」のメッセージが流れました。

音がしばらく止まっていたことに気付いて再開したり、視聴動画を探していたりして正味1時間ほど空白の時間があったにせよ、単純計算すると13時間くらいは駆動していたことになります。これだけ長時間となったのはおそらく、テレビの音が聞こえて、家族との会話に支障がないように配慮して最低限の音量だったからだと思います。

もちろん音量を上げれば比例して駆動時間も減算されるでしょうけど、正直なところ想像していた以上にバッテリーの持ちがよく、非常に評価できるポイントだと感じました。
※後でMakuakeの商品説明をじっくり読んでみたところ、公称値は「60%音量での連続駆動時間」との記載がありました。

4.他社製品との比較

以前実機レビューしたAfterShokz(現Shokz)のOpenMoveがちょうど手元にありますので比較してみました(OpenMoveレビュー記事はコチラ)。2年前の製品、かつ当時のエントリーモデルですので比較対象として相応しいかは微妙なところではありますが、参考になりましたら幸いです。

筐体比較

Haylou Purfree 比較1

PurFreeのほうが丸みを帯びていて細い


Haylou PurFree 比較2

下部の構造はよく似ている


Haylou PurFree 比較3

見たところPurFreeが少し厚い。手採寸で約1mm差


Haylou PurFree 比較4

こめかみに当たる「ちょうちん」部分はPurFreeがだいぶスタイリッシュ


Haylou PurFree 比較5

当たる面積は見たところPurFreeのほうが大きい=音は拾いやすいかも

装着感・音質

今回は私が比較するだけでなく、骨伝導イヤホンを使ったことがない妻にも意見をもらいました。以下、けっこうガチな会話です。

■見た目や装着感
私「まず着け心地なんだけど、実際のところどうかな?」
妻「それはもう全然黒いほう(PurFree)だね。白いのはなんとなく重いような」
私「数グラム重いくらいでほとんど変わらないんだけどね。着けている負担は軽いかも」
妻「なんか見た感じもシュッとしてるような感じあるよね。ゴツゴツしてないっていうか」

■音質
(※同じ洋楽曲を同じく大きい音量で再生しています)
私「はい、じゃまずは黒いほう(PurFree)聞いてみてください」
妻「あー、はい。なるほどね」
私「どう?」
妻「いや普通に聴きやすいって感じかな。ただ、音が軽い?薄い?そんなイメージはある」
私「なるほどね。じゃ、白いほう(OpenMove)お願いします」
妻「あー、こっちのほうが低音が効いてる感じある。音量上げると震えるし」

■総括
私「どっちが良かった?」
妻「見た目とか着け心地は黒いほう(PurFree)、音は白いほう(OpenMove)かな」
私「同じ意見だね。でさ、これ普通のイヤホンと違うじゃん。その観点なら?」
妻「ぶっちゃけ、どっちもイヤホンとしてめちゃめちゃいい音かというとそれは違うし、アンタみたいに走ってる時に聴くとかなら着け心地優先でいいのかもね。私が使うとしても家事してる時にインターホン鳴ったら困るとかだから、別に低音がとかはこだわらなくていいのかも。そもそも集中して聴くなら違うイヤホンでって話だしね!」
私「ボーカルの抜けはPurFreeのほうがいいかなって思ったけど、きみが聴いてる横にいると、シャリシャリした音は結構漏れてたよ。音漏れを気にする環境なら…てか、今聴いたようなボリューム(80%くらい)で使うことないでしょ。どっちも音を大きくしなければそこまで音漏れするわけじゃないんだし。そう考えたら、使う人によって捉え方は変わるかもね」
妻「まあ、どっちも悪いってことはないよ。普通にいいと思う」

5.Haylou PurFree レビューまとめ

Haylou PurFreeはMakuakeにてクラウドファンディング中で、9月13日時点で最も安価な購入金額は税込み11,900円です。公式サイトでは$119.99ドルとの記載があり、ここ最近の為替相場からいくと日本円で17,000円近くですから、だいぶお得に購入できるチャンスです。

いくつか難点を挙げさせていただきましたが、率直な感想は「最初の製品でここまで仕上がっているなら今後がより楽しみ」といったところで、他の製品もぜひ見てみたいですね。前述の通り、スタイリッシュなデザインとなっているため見た目だけで一考の価値があると思いますし、音質・音漏れなどの性能面も現行の骨伝導イヤホンと何ら変わらないクオリティがあるのですから。界隈が賑わうとより市場が活性化されるでしょうし、おこがましいかもしれませんがHaylouには今後期待していきたいですね。

クラウドファンディングは9月29日まで実施中です。骨伝導イヤホン検討中の方は、ぜひ本記事とともにMakuakeの詳細説明もご覧のうえ検討してみてください。

6.関連リンク

Haylou PurFree:Makuake

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コメント

  1. DD より:

    Aeropexと比較してほしい

  2. 匿名 より:

    Aeropex丸パクリだから比較画像作れなかったんじゃないかな

  3. オジル より:

    2件分のお返事としてコメントいたします、遅くなり申し訳ありません。
    残念ながらAeropexは所持していないため比較できませんでしたが、
    持っていたなら当然比較対象としていました。
    丸パクリかどうかは私が判断できるものではないため言及を差し控えます。
    ただ、写真などで見る限り非常に酷似しているとは感じました。