こんにちは。かのあゆです。近年のスマートフォンは美しいエッジスクリーンを採用した端末が増えてきましたが、湾曲したディスプレイを採用しているため、ベストなガラスフィルムを選ぶのが困難になってきています。かのあゆもメイン端末のGalaxy Note8に完全吸着タイプのガラスフィルムを購入したのですが、うまく装着できず見栄えがひどいことになってしまったため、いっそのことガラスコーティングを施工することにしてしまいました。今回施工したのは一部のドコモショップで行っている「ハルトコーティング」という製品になります。
1.ハルトコーティングとは
ハルトコーティングはアーテック株式会社のガラスコーティング剤で、有機溶剤を含まない新しい成分を採用することにより、成分そのものが空気中の水分を触媒とし、被膜を形成します。
3回塗布することで純度100%の衝撃吸収型ガラス被膜を形成するとのことで、塗布した時点では4H程度の硬度となっていますが、3日ほどで一般的に販売されているガラスフィルムと同じ硬度である9Hまで硬化します。
こういったコーティング剤は家電量販店やオンラインストアでも販売されており、かのあゆも以前Liquid Armor Plusというコーティング剤をレビューしたことがありますが、これらの製品の持続期間は半年~1年程度と短く、再度コーティング剤を塗布しなければならないケースがほとんどなのに対し、ハルトコーティングの場合は自動車のコーティング剤としても採用されており、メーカー公式サイトによると塗布してから8年間持続したというケースもあるようです。日本では一部のドコモショップで取り扱っています。
2.ドコモ契約がなくてもコーティング可能
ドコモショップで取り扱っているというとドコモ契約をしているキャリア端末じゃないと対応できなさそうなイメージですが、そんなことはなく基本的に他キャリア端末でもSIMフリー端末でもショップに端末を持ち込めばすぐにコーティングしてくれます。
施工代金は以下の通りとなります。
スマートフォン 画面のみ 4,320円 全面 6,480円
タブレット 画面のみ 6,480円 全面 9,720円
またハルトコーティングの場合、コーティングした後再度コーティングすることでより効果を強化できます。ドコモショップの場合「Wハルト」として上記の値段に以下の料金を追加することで重ね塗りが可能です。
スマートフォン 画面のみ 2,160円 全面 3,240円
タブレット 画面のみ 3,240円 全面 4,850円
基本的に通常の一回のみのコースでも最終的な硬度はガラスフィルムと同じ9Hとなるため、それでも十分だとは思いますが、より安心したいのであればWハルトで二回コーティングするのもいいかと思います。
3.絶対に傷がつかないわけではない
ただし注意すべき点として、ほかのガラスコーティング剤にも言えることですが、あくまで端末の液晶自体は何も装着していない状態であるため、素の状態と比較して傷への耐性は強化されますが、万が一端末を落下させてしまった場合液晶が割れてしまうというリスクがあります。
またハルトコーティング自体ガラスフィルムと同じ9Hの硬度となっているため、通常の利用方法であれば傷がつくことはないかと思われますが、製品サイトやドコモショップなどでも「絶対に傷がつかないということを保証するわけではない」という注意書きがあり、ハルトコーティング(およびWハルト)を行っても100%液晶に傷がつかなくなるわけではないという点に注意が必要です。
施工後3日後であればコーティングした状態で通常通り液晶保護フィルムやガラスフィルムの装着も可能なので、心配であればコーティングしたうえでさらにフィルムを装着するか、あるいはプロテクタータイプのケースを装着するとより安心できるのではないでしょうか。
4.実際に施工してみた
ハルトコーティングを取り扱っているドコモショップは限られていますが、幸いかのあゆが通勤時に使っている駅近くのドコモショップで取り扱っていたため、実際に施工してきました。
代金の支払い後その場で直ちにメーカーより公式の施工者認定証を取得したスタッフの手でコーティングを行ってくれます。
都合により施工中の写真は撮影できませんでしたが、一般的に販売されているガラスコーティング剤と異なり、コーティング剤の塗布から液晶のふき取りに至るまで細かく手順が指定されているため、メーカーから公式の施工者認定証を受けたスタッフでないと施工することができないようです。
このためすべてのドコモショップで取り扱っているわけではないのが残念な点ですが、その分安心して端末を預けることができました。施工自体は10分程度であっけなく完了し、完了したらその場で持ち帰ることができます。
通常使用も施工完了の時点で可能となっていますが、施工直後の段階だと硬度が4H程度で、完全にコーティング剤が硬化して硬度9Hに代わるまで3日程度かかるため、それまでフィルムは装着せず取り扱いに注意するように説明されました。
5.まとめ
施工後は当然フィルムすら装着されていないため、見た目は施工前と変化がありませんが、液晶タッチ時の滑りやすさが向上し、ディスプレイの光沢感もより増したように感じられました。
フィルムを装着していない状態のため、タッチ感度は当然最高で、指紋も全くつかないわけではないものの施工前よりつきづらくなっており、汚れてもふき取りやすくなっています。
この記事を書いている時点ではまだ施工2日目の状態なので耐傷性に関しては今後長期的に使ってみないとわからないものの、ネット上の評価は現時点ではかなり高く、今回施工したGalaxy Note8に関してはもともと細かい擦り傷がある状態の中古商品として購入していることや、その形状の関係上ベストなフィルムを探すのが大変なこと、また付属している専用ペンであるSペンとの相性問題もあるので、とりあえず落下時の破損が不安ですがフィルムは装着せずハルトコーティングのみの状態で過ごしてみたいと思います。
近年のスマートフォンではエントリークラスの端末でもゴリラガラス採用のものが増えてきているため、昔と比べれば傷は入りづらくなっていますが、それでも細かい擦り傷が「入るときは入ってしまう」ため、フィルムも何も装着したくない!という人はちょっと高めですがハルトコーティングを試してみるのもいいかもしれません。
また前述の通りコーティングした状態で液晶フィルムやガラスフィルムの装着も可能なので、ハルトコーティングを施工してからさらに液晶を保護するとより安心して運用していくことができるのではないでしょうか。
6.関連リンク
ハルトコーティング : 公式サイト