こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。最近はあまり周辺機器の実機レビューをしておりません。大変光栄なことに、レビューの引き合いはいただくのですが、周辺機器の場合は私の手持ちのデバイスとの相性とか、私が知識を持っている分野なのかとか、もっと言っちゃうと私が使ってみたいと思える製品なのか、ということをよく考えてからでないとまともにレビューができないです。あと、周辺機器はレビュー後に読者レビュー企画に使用しても極端に応募が少ないので、発送する手間とか送料を自己の負担としてまで企画を組みたくない、というのもあります。
さて、今回はスマホケース、それもiPhone(5以降)とGalaxy(S6以降、S8も含む)専用の製品なので、ウインタブ的にはストライクゾーンを外れている感があります。ただ、「日本のスマホの半分はiPhone」なので、ウインタブ読者の半分とはいいませんが、iPhoneユーザーは相当数いると思いますし、Galaxyもまたしかり、と思います。また、以前も記事にしたことがありますが、私の家族は私以外全員iPhoneユーザーなので、ケースのレビューは物理的に何の苦労もなく可能です。
そして何より、このケース「GEAR4 Oxford」はかなりの話題性を秘めた製品だと思いました。ということで、これからレビューしたいと思います。
1.GEAR4について
2006年 イギリスでスタート。急速に成長し、モバイルアクセサリやドック型スピーカーのマーケットリーダーとなる。
2016年 プレミアムライン<ロンドンコレクション>を発売。スマートインパクトプロテクション技術D3O®を採用した革新的なスマホケースでイギリスでシェアナンバー1ブランドとなる(2016 GfK調べ)。
出所:GEAR4 日本語公式サイト
ということで、中国じゃありません。イギリスです。しかもイギリスでトップシェアを誇るアクセサリーメーカーです。直近だと「D3O」という衝撃吸収素材を採用したスマホケースが人気となっており、今回レビューする「Oxford」もD3Oを採用しています。
もちろんGEAR4のスマホケースは一品番だけでなく、手帳型からシンプルなクリアケースまで、多彩なラインナップを揃え、日本ではAmazonで購入できます。そして、現行のスマホケースには全てD3Oが使われています。
2.「D3O」って何?
D3Oというのは「科学的かつ人工的に作られた、特許取得済みの特殊素材」です。ただ、これだけだと私のような文系の人間には「ふーん」というだけで終わってしまいます。
「D3O素材の分子は、通常は自由に動き回っている柔軟な状態で、指で押せば粘土のようにへこみますが、強い衝撃を受けると、分子同士が互いにロックされたような状態になり、衝撃を吸収・分散させます。衝撃が大きければ大きいほど、このロック効果、すなわちプロテクション効果が増します。」という説明もあり、それでもわかるような、わからないような…。
今回はメーカーからD3Oの素材サンプルも提供していただきました。なんだか靴磨きセットみたいですけど、上の画像左上のヘアワックスと言うか、靴磨きクリームみたいな容器にD3Oの素材サンプルが入っています。左端の金属の棒は、「まさに棒」でして、これを使ってD3Oの素材サンプルをぶっ叩くためにあります。
画像下のオレンジの丸い物体はD3Oの素材を固めたもので、上に金属球がありますが、この金属球を素材の上に落としてみて、反応を見るためにあります。その右にあるのはただのスポンジで、D3O素材との反応の違いをチェックするためにあります。あとは、素材の説明書(英文)が入っていました。
ということで動画を撮りましたので、ご覧ください。
D3Oの素材サンプルは「固めのスライム(昔あったおもちゃ)」という感じで、柔らかくて自由自在に変形できます。子どものおもちゃにもいいかもしれません(ただし、食品ではなく玩具でもないので飲み込んだりすると危険かと思います)。うどんのように細く伸ばしたり、2つにちぎったりしても平気です。
ただし、メーカーの説明にあるように、金属棒でぶっ叩いてもあまり変形しません。叩いた瞬間に硬くなる、という説明でしたが、まさにそのとおりなんだろうと思います。でも、叩いてすぐに素材に触っても、硬くなっていることはわかりません。おそらくすぐにもとの柔らかい素材に戻っているんでしょう。
また、金属球を使ったテストでも、うまく衝撃を吸収し、球が全く弾みません。
私は素材のテスターではないのですが、なんかいろいろ試していて面白かったし、衝撃吸収性能についてもなんとなく理解できたように思います。なお、D3OについてはGEAR4の日本語サイトでもしっかり説明がありますので、詳しくはそちらをご覧ください。あと、記事タイトルにある「女王賞」というのは2014年にD3O研究所が「クイーンズアウォード(企業部門)」を受賞したことを意味しています。これはイギリスではかなりの栄誉になるようですよ。
D3Oテクノロジー:GEAR4 日本語公式サイト
3.では本題のケースを
ここでようやく本題です。提供したいただいたOxfordには「Black」「Silver」「Gold」「Rose Gold」の4色があり、レビュー製品は「Rose Gold」です。
ちなみにRose Gold以外の3色はこんなふうにブラック基調でして、サイド(D3Oが詰まってる部分)のカラーリングのみが異なります。Rose Goldだけが別世界のファンシーカラーといいますか、「キャンディ・キャンディ(なんとなく思いついた)」な色目となります。
Oxfordは手帳型のスマホケースです。ピンクの部分(バンパー)にD3Oが入っています。それ以外の素材は表面がPUなのですが、「芯」のようなものが感じられ、ふにゃふにゃしていませんので、この部分でもある程度スマホの保護機能は働くと思います。
ケース単体だと「思ったより軽い」と感じます。この製品の持つ高い耐衝撃性から、「見た目より重いはず」と思いこんでいたせいでしょうね。ちなみに本体重量は73 gで、手帳型としては軽い方なのではないかと思います(間違えていたらすみません)。
こちらが底面です。iPhone 7用なので、スピーカーとLightningポートに干渉しないようになってますね。バンパー部分はキレイなピンクで、触った感じは普通ののプラスティック、でもちょっとだけ柔らかめかな、というところです。
左側面です。iPhoneはこの面に音量ボタンがついていますが、カバー(蓋)を閉めた状態でも操作が可能になっています。
iPhoneの左側面にはマナーモード切り替えスイッチ(画像の一番左です)がついていて、しばらくiPhoneを使っていない私は「へえ、そうなんだ」と思いましたけど、この切り替えスイッチのみ、カバーを閉めた状態では操作ができません。これ、ボタンではなくレバー式なので、カバーの上からだと無理ですね。
背面、というかアウトカメラ側です。こちらは表面が少しゴツいというか、厚みがありますので、やはりスマホの保護になると思います。
右側面です。こちらに「留め具部分」がありますが、筐体の形状で留めており、特に金具のようなものはありません。開閉は特に重くも軽くもなく、外しにくいということはありませんでしたし、逆にすぐ外れてしまう、という感じもありませんでした。
また、ボタン類は全て透明なカバーで覆われています。
なお、ケースの上面にはなにもありません(iPhone 7にはイヤフォンジャックがありませんから)。
ではiPhoneをセットしてみます。ケース単体ではずいぶん軽くて、ちょっと華奢な印象がありましたが、主(あるじ)を迎え、ずっしりとした質感になっています。というか、そう感じられます。
バンパー部分はしっかりiPhoneを保護してくれます。また、カバー部分を開くとカード類を入れるポケットがついています。ここにSUICAだのPASMOだのを挟んでおくんでしょうか?
この製品はスタンド機能も「一応」あります。私も少し試してみましたが、安定性が悪く、なかなか引っかかってくれません。ただ、「影のレビュアー」である私の家族によると、「割とすぐ慣れた。これで動画を観るのが楽しみ」ということでした。
3.感想
iPhoneにOxfordを装着し、軽く落下させてみたりしました。バンパー部分はかなり弾力がありますね。ゴムのボール、というほどではありませんが、通常のプラスティックよりもよく弾みます。ただ、この種の実機レビューで耐久性の限界に挑むのは「無理」なので、どうかご容赦下さいw
Oxfordを実際に数日間試用した家族(女性)の感想として、
・可愛いケースだね、と知人にほめられた
・iPhoneにジャストフィットし、軽いので、とても使いやすい
という、比較的ありがちな高評価があった反面、
・電源ボタンがかなり固い
・スタンド形式で使うのは少し慣れが必要。テーブルの上に置いて使うのはいいが、不安定な場所だと苦労するのでは?
という低評価な部分もありました。また、結論として「このケースがとても気に入った。もらっていい?」というのがありました。
4.まとめ
Gear4の製品は日本からだとAmazonで購入が可能です。7月1日現在、Oxfordは税込み4,980円となっています。iPhoneもそうですけど、Galaxyも人気のあるスマホなので、ケースはいろいろ選べると思います。特にiPhone用なんて、数が多すぎて訳がわからない、という感じですよね。
この製品はiPhoneケースとしてはそんなに安価な方ではありませんが、衝撃吸収素材D3Oを採用した、見かけによらず極めて頑丈なものです。おそらく胸ポケットから地面に落下するくらいだとiPhoneはびくともしないでしょう。それ以上のことはなんともいえませんけど、このケースを使って、それでもiPhoneに傷がついたりしたら、まあ諦めがつく、と言うくらいのものです。
また、デザインもいいと思います。いわゆるタフネス系の外観ではなく、見た感じ普通のスマホケースと同じように、ゴツさがありません。なので、さりげないデザインのケースが欲しい、でもきっちりスマホを守って欲しい、というニーズのある人にはおすすめです。
4.関連リンク
GEAR4 日本語公式サイト
【GEAR4】OXFORD:Amazon
↓大切なスマホの究極のプロテクション、いよいよ日本上陸(GEAR4 公式動画)
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