こんにちは、natsukiです。ウインタブでよく紹介する海外通販のBanggood。ウインタブでは、サイトの性質上、スマホやパソコンとその周辺機器を紹介する場合が多いのですが、Banggoodには、他にも、日本ではなかなか取り扱っていない面白い商品がたくさんあります。今回はその中でも、「電子工作」のラインナップを紹介したいと思います。はんだ付けを駆使して、「動くおもちゃ」が出来上がるってのは、やはりとても楽しいものです。しかも、そこは価格競争力の強いBanggoodのこと、数百円くらいの超安価から十分に楽しめるラインナップがそろっていますよ。
目次
1.面白さと注意点
安くて、工作の楽しみを存分に味わえる
もちろん、Amazonなどにも電子工作キットの類いはたくさんあります。ただ、プログラミングブームのせいか、何らかのプログラミングと合わせるものが多く、ちょっとハードルが高いのが多いんですよね。Banggoodでもそういう高度なものもありますが、今回注目するのは、作ってすぐに遊べるシンプルなもの。「工作する」楽しみに特化したラインナップを紹介していきます。
組み立て方は不親切なものも多い、それも楽しもう
注意として、パッケージはこんな感じでめっちゃシンプル(さすがに、梱包材には包んでありますが)。組み立て説明書?そんな物は無い!基本的に、商品ページの解説と基盤の表示がすべてです。ものによっては、商品ページに組み立てマニュアルが載せてあるものもあります。商品ページをよく見ておきましょう。
例えば、このハンドスピナーなんかは、説明は一切無し。配線は基盤上の表示のみが頼りです。記号の意味が分からん?向きはどうすればいい?んなもん、自分でググるんです。組み立ても、部品の形状を見て、仮組みしたりして、組み立て方や手順を考えつつ作業する。それもまた、楽しみのひとつです。
それから電源も、電池ボックスやUSBケーブルがついているものもあれば、ポート類すらなく電圧が書いてあるランド(はんだ付けする部分)があるだけというものもあります。5Vだったら、100円ショップでも行って、電池3~4本の電池ボックスを買ってきましょう。ものによっては、しれっと「12V」とか要求するのもあるので注意。何のポート類もなく12Vの電源をつなぐのはけっこうハードル高いので、買う前に動作電圧の情報は要チェックです。
ハンダ付けの難易度に注意
はんだ付けの難易度は、それぞれ。このくらいなら、まあ初心者でもいけます。ちなみに、これは娘の人生初はんだですが、けっこうしっかりできました。
このくらい細かいと、初めてだとキツいかと。状況に応じて、予備はんだするかどうかとか、こて先の形状を選んだりも必要になってくるので。よく製品を見て、はんだ付けの難易度を見極めましょう。安いので、いろいろ買って、簡単なのから少しずつランクアップしていくといいですね。
2.おすすめラインナップ
今回の記事で紹介する電子工作のラインナップは、「電子機器(エレクトロニクス)>DIY電子キットおよびコンポーネント>DIY電子キット」カテゴリーにあります。
「DIY電子キット」カテゴリー:Banggood
数は膨大なため、お勧めなものをいくつか、ピックアップして紹介します。
電子サイコロ
まずはトレーニング。電子サイコロです。ひっくり返すたびに、光るダイオードの数がランダムで変わるってだけですけどね。比較的簡単に出来上がります。はんだ付けに自信のない人は、このあたりを組み立てるとよい練習になります。だいたい500円弱。
Geekcreit DIY Shaking LED Dice Kit:Banggood
電子キーボード
1オクターブの超シンプルなシンセサイザー。やっぱり、音が出るって楽しいじゃないですか。細部が微妙に違う同類のキットが、大量にあります。これも、はんだ付けはかなり簡単な部類。だいたい300円台半ばから。安っ!
EQKIT Simple Electronic Organ Kit:Banggood
電子砂時計
ダイオードの砂時計です。これはかなり面白い。同類品がたくさんありますが、速度調整できるつまみがついているものの方が楽しめると思います。ひとつひとつのはんだ付けはさほど難しくないですが、ともかくはんだ箇所が膨大にあるので、根気は必要。
EQKIT DIY Electronic Hourglass Kit:Banggood
ハンドスピナー
これも、完成してから遊びがいがあります。はんだ付けの部品はかなり細かいので、ある程度技術が身についてからチャレンジするといいでしょう。先に触れたように、実は説明書のたぐいも一切無し。類似品が大量にあります。だいたい800円台くらい。
DIY LED Hand Spinner Electronic Kit:Banggood
加湿器
なんと、加湿器。実用性は微妙かもしれませんが、卓上としてならまあ使える?なにしろ価格は約1,000円。
Upgraded Humidifier Module Electronic DIY Production Parts:Banggood
オーディオスペクトラム
オーディオスペクトラムは、非常に様々なデザインが、価格も安いのから高いのまで、膨大にあります。お好みでどうぞ。この円形のものは、かなり見栄えがしますよ。約1,400円です。はんだ付けの難易度はそこそこ高く、背面のICチップなんかはかなり緊張します。
Geekcreit LED Circular Audio Visualizer Music Spectrum Display:Banggood
計算機
これは、バリバリ実用品なので、作った後も末永く使っていけます。見たまんま、計算機です。はんだ付け難易度はそれほど高くないし、作ったものがゴミにならないという意味でも(笑)お勧めです。価格は約1,800円。
Geekcreit DIY Calculator Counter Kit:Banggood
レーザーハープ
レーザーハープという、光線を遮ると音が鳴るという楽器です。造りがしっかりした約1,800円のと、もっと部品むき出しの1,500円くらいのとがあります。こういう、謎のテクノロジーに触れるのも、電子工作の楽しみのひとつです。遊びがいはあるんですが、弦(?)が7本なのがちょっと不満。8本で1オクターブの音階を鳴らせるだけで、演奏の幅が増えますから。
DIY Laser Harp Kit:Banggood
3D LEDライトアップキューブ
光る、ってだけなんですが、美しい。はんだ付けと組み立ての難易度は、かなり高いです。細かいというよりは、立体的に固定しないといけないという意味で。美しく作るには、マニュアルにない工夫も考えながら組み立てる必要があります。同類の製品が約2,000円から4,000円以上まで大量にあります。円形のものや、タワー型のもの、4×4×4の簡易版などもあります。
Geekcreit 8x8x8 LED Cube:Banggood
回転走馬灯
回転で、映像を映し出します。先にあげたハンドスピナーの豪華版ですね。円筒形のもの、球形のもの、2重になっているものと、形状はかなりバリエーション豊か。価格は2,000円台から4,000円台まで。上位品は、説明書と制御ソフトなどでしれっと200数十MBあったり、ペロンと導線出しといて12V電源要求したり、なかなか容赦ないです。
Geekcreit Biaxial Spherical Rotating DIY LED Flash Kit:Banggood
その他
その他、特に、時計、ラジオ、スピーカーなど、電子工作の定番はもちろんしっかり抑えてあって、膨大な種類があります。時計は、ほとんどが外部電源かボタン電池で、ボタン電池のみの場合は明らかに電池保ちがよくないので(商品説明にそう書いてある)実用品としてはイマイチですが、かなり多機能なものも多く、楽しみがいはあるでしょう。スピーカーは、音質は推して量るべしですが、オーディオスペクトラムと組み合わせて、自分だけのコンポを作ってみても楽しいかもしれません。
数あるラインナップの中でも、特に「Geekcreit」ブランドと「EQKIT」ブランドは良品が多くそろっていて、また、最低限の説明書が商品ページについている場合も多いです。この両ブランドを検索キーワードにして、気に入る製品を探してみてもいいでしょう。
3.もう少し簡単な工作キットも
Banggoodでは、はんだ付けの必要のない、もっと簡単な工作キットも多く扱っています。ついでに紹介しておきます。
DIY Wood Wheel Tire Remote Control Car:Banggood
例えばこれ。組み立て説明書は中国語ですが、まあ、図を見りゃ分かるでしょう。
完成したものです。ねじは予備に1本余分についていたんだけど、不良品が2本あったのはご愛敬。左右の車輪を別々にコントロールするラジコンカーです。戦車のように、一カ所で回ったりと、トリッキーな動きができて楽しいです。タイヤのグリップ力が弱いので、ビニルテープなどを貼って補ってあげるとよいですね。ちなみに、カメラを取り付けてFPVカーに改造しようともしましたが、揺れが激しすぎてダメだった(笑)
こういう比較的簡単なものは、「DIY 教育ロボット」カテゴリーにあります。ここは、大人には簡単すぎるものも多いですが、子供と一緒に作ると楽しいですよ。
「DIY 教育ロボット」カテゴリー:Banggood
もちろん、プログラミングなんかと連携したもっと高度なものも膨大にあります。ただ、今回は安価なものに絞っているので、この辺で切り上げます。高度なものを求めるなら、とりあえず、「スマートロボット」「スマートロボットカー」「ロボットアームとタンク」あたりをのぞいてみると、胸躍るラインナップが並んでいます。ここも、Amazonの追随を許さないくらいの圧倒的な品揃えなので、興味のある方はどうぞ。
4.まとめと予告
Banggoodが実は、こういう科学キット、科学教育系の製品に非常に強いというのは、以前にも記事にしたことがありました。今回は、そのときとはまた違った切り口で紹介してみました。いや、やっぱり、自分で作る、そしてそれが動く楽しみは何物にも代えがたいものです。しかも安い。これを機に、電子工作をはじめてみてはいかがでしょうか?
実はこのジャンルは、実際にかなりたくさん購入しています。それぞれの製品が十分に面白いので、今後、何回かに分けて、個別の製品もじっくり紹介してみたいと思っています。
5.関連リンク(Banggood)
Banggood トップページ
「DIY電子キット」カテゴリー(価格順に表示すると、おおむね難易度順になる)
「EQKIT」ブランド
「Geekcreit」ブランド
「DIY 教育ロボット」カテゴリー
コメント
計算機、抵抗のカラーコード計算機として便利に使っています。確かペラ1枚の説明が付いていただけですが組み立てはさして難しくもなく、透明アクリルのケースもかっちり作ってあって好印象。サイト見てると便利そうなものから怪しげなものまで面白そうなキットがたくさんあって無駄遣いしてしまいそうになりますねぇ。
コメントありがとうございます。
このシリーズは楽しいですよね!
ひとつひとつが安いので、ついついまとめ買いしたり、他の買い物のついでに買ったり、気がつくとかなりの数を買ってしまっています。
こういうの好き。おもちゃのDIYロボットも安いのが色々あるけど難しそうで躊躇しちゃう。
コメントありがとうございます。
ロボット好きなら、これなんか、安くて楽しいですよ。組み立ても、組み立ててからもかなり遊べるお勧め品。ちなみに、Amazonで買うとめっちゃ高いです。
組み立てにはんだは必要なく、1時間~1時間半くらいあれば組み立てられるかと。説明書は英語ですが、図が多いので、大丈夫だと思います。
https://www.banggood.com/-DIY-Stem-6-Legged-Gesture-Sensing-Infrared-Avoid-Obstacle-Walking-Robot-Toy-p-1364116.html
実際に購入しているので、動きなんかはこちらの記事に載せています。
https://win-tab.net/opinion/best_gadget_2018_natsuki_1812113/#DIY_6
最近、足の形状が違う新しいバリエーションも出たみたいです。
https://www.banggood.com/Mofun-962-DIY-STEAM-8-Legged-Smart-RC-Robot-Gesture-Sensing-Infrared-Following-Obstacle-Avoidance-Assembled-Robot-Toy-p-1600692.html
「はんだづけの難易度」ですが、スルーホール実装部品か面実装部品かで段違いになります。ここにいる方だと釈迦に説法かもしれませんが…。
・スルーホール実装部品:基板に穴があいていて、そこに部品のリード線を通して、ウラからはんだ付け。実装は簡単。部品を間違えて取り外すときも、はんだ吸い取り線があれば比較的楽。
・面実装部品:基板上にはんだする金属部分があり、その上に部品のリードを乗せて表面からはんだ付け。実装レベルは中から、細いリードがたくさんある場合は発狂する。取り外すときは専用のキットを使った方が安全。
スルーホール実装部品だけで構成してあるキットの方が初心者向きです。そこそこハンダをやっていても面実装部品は避けたいです。昔、基板設計をしていたので試験機材を自作していたので難易度の参考になるかなと。
あと、はんだごてを机から落としちゃうときがあるけど、必ず避けること。思わず手で掴みたくなるけど、ダメ、絶対!(上司がやったことある)
コメントありがとうございます。
実際、スルーホール→面実装で、子供も鍛えていますんで、まずは、そういうハンダのスキルアップにも最適なものを、今後も紹介していきたいと思っています。