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EBL H2400 ポータブル電源 レビュー - 定格出力2,400Wでほとんどの家電製品を動かせる、大型のポータブル電源

EBL H2400 ポータブル電源
EBLのポータブル電源「H2400」の実機レビューです。ウインタブでは以前からしばしばポータブル電源のレビューをしていますが、私、昨年よりキャンプや車中泊などのアウトドアレジャーにすっかりハマってしまい、実生活でもポータブル電源を活用する機会が増えてきました。なので、この製品のレビューも楽しみにしていました。

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EBL H2400は容量約1,840 W、定格出力2,400 Wと、ウインタブがこれまでにレビューしたポータブル電源の中では最大サイズの製品です。この点は頼もしくもあり、一方で「気軽に持ち運ぶのは厳しそう…」とも感じられました。

ここがおすすめ
・パーソナル用途のポータブル電源としては大容量1,843Wh
・定格出力は2,400W、ほとんどの家電製品を動かせる
・PC用のUPS(無停電電源装置)として使える
・十分な数のポートを装備
ここがイマイチ
・スマホアプリがない
・ワイヤレス充電ができない
・デカい、重い…
販売サイトはこちら
EBL ポータブル電源 H2400:Amazon

1.製品概要

スペック表

  EBL H2400
容量 1,843.2Wh
定格出力(AC) 2,400W
出力波形 純正弦波
バッテリー種類 リン酸鉄リチウムイオン電池
サイクル寿命 3,000以上、耐用年数10年
入力 AC:90-115V、12A、最大1200W
ソーラー:DC12V-75V、最大7A、最大800W
シガーソケット:DC12V/24V
充電時間 最短約1.5時間
出力 AC×4:定格2,400W
DCポート×2:12V/5A(60W)
シガーソケット× 1:DCポートと合計で12V/10A(120W)
USB-A×2:最大18W
USB-C×2:最大PD100W
充電温度範囲 0°C~40°C
放電温度範囲 -10°C~40°C
サイズ 430 × 300 × 280 mm
重量 約25 kg

コメント

冒頭にも書きましたが、この製品はパーソナルなポータブル電源としてはかなりの大型です。容量1,843 Whというのもさることながら、ACの定格出力が2,400Wというのが素晴らしいですね。この出力であればほとんどの家電製品は動作すると思います。

一方で、重量25 kgという点にも注意したいところです。25 kgでも楽勝で持てる、という人もいるんでしょうけど、私としては「これ、キャンプ場で車から積み下ろしするだけでも相当骨が折れそう」というくらいに感じられました。

ポータブル電源は必ずしもアウトドア用、というわけではなく家庭用の予備電源的な使い方をすることも可能です。というか、停電時とか災害時の備えとしてポータブル電源を常備しておきたい、という方も多いと思います。EBL H2400は定格出力が大きいので、動かすだけなら家の中にある家電製品はほぼすべてOKです。ただし、所詮はポータブル電源なので、家電製品を無限にフル稼働させることはできません。

EBL H2400 家電製品の利用可能時間
これはAmazon製品ページにあった画像です。あくまで目安ではありますが、冷蔵庫が17時間使えるとか電子レンジが2.4時間使えるとなると、いざというときに結構頼りになりそうです。

それと、UPS(無停電電源装置)として使うことができます。令和のいま、「停電」という事態もなくなりましたが、激しい雷雨や台風によって短時間の停電というのはなくなっておらず、PCを保護する意味でUPSとして使えるのはとてもありがたいと思います。

あと、容量が大きいにも関わらず、充電時間が最短で1.5時間というのもうれしいところ。別売りになりますがソーラーパネルからの充電もできます。

2.外観

EBL H2400 ポータブル電源 同梱物
同梱物です。ケーブル類は画像左から電源ケーブル、シガープラグ - アンダーソン端子のケーブル(自動車内でH2400を充電する際に使います)、MC4端子 – アンダーソン端子のケーブル(ソーラーパネルで充電する際に使います)です。なお、ポータブル電源には「ACアダプター」は必要ありません。

EBL H2400 ポータブル電源 取扱説明書
取扱説明書は日本語と英語で書かれており、内容も詳しいです。H2400にはスマホアプリやWEBベースの取扱説明書が提供されていないため、紙ベースの取扱説明書をよく読んでおく必要があります。

EBL H2400 ポータブル電源 前面
前面です。上部中央に液晶パネルがあり、ここで利用状況をすべてモニタリングできます。液晶パネルの左側にメイン電源ボタン、充電モードの切り替え(H2400を充電する際に使います。急速充電モードと低速充電モードを切り替えます)、背面のライトのオン/オフ/点灯モード切り替えボタンがあります。

液晶パネルの右側にはソーラー充電用のアンダーソンポートがあります。

で、液晶パネルの下段に並ぶ、パッキンで覆われた部分が「出力用ポート」です。

EBL H2400 ポータブル電源 DC&シガーソケット
左下にDC出力ポート2つとシガーソケット。

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EBL H2400 ポータブル電源 USBポート
その右にUSB Type-Cポート2つとUSB Type-Aポート2つ。Type-Aポートは最大18W(2ポート合計の出力)、Type-Cポートは最大で100WのPD給電(2ポート合計の出力)が可能です。なので、スマホなら4台の同時充電ができ、うち2台は急速充電できます。

EBL H2400 ポータブル電源 ACコンセント
右側の4つはAC出力用のコンセントです。H2400はAC定格出力が2400Wありますので、現実的に「4つのコンセントを使って4つの家電製品に同時給電できる」と思います。

EBL H2400 ポータブル電源 背面
背面です。画像右側にある白い部分がLEDライトで、ボタンを押すたびに点灯(弱)/点灯(強)/高速点滅/SOS点滅が切り替わります。テント内を照らすとか暗闇で足元を照らす、といった用途には十分な明るさですね。

一番左の赤いボタンはリセットボタン、その横のパッキンで覆われている部分がAC入力ポートです。さらにその横にはアース端子があります。

EBL H2400 ポータブル電源 上面
上面です。一部のポータブル電源についている「ワイヤレス充電パネル」はH2400にはありません。大きく「EBL」のロゴがあるのみ。

EBL H2400 ポータブル電源 上面
大きさをイメージしていただくため、13.3インチのモバイルノートと、その上に8インチのタブレットを置いてみました。これ、ちょっとした食事用のテーブルとしても使えそうなくらい広々としています。

EBL H2400 ポータブル電源 側面
側面です。この画像は右側面のものですが、左側面も全く同じデザインです。「取っ手」と「通気口」があるのみ。

EBL H2400 ポータブル電源 底面
底面にはゴム足と各種認証マークが記載されています。なお、ポータブル電源にはPSEマークの表示義務はありません。

3.使用感

実際に自宅内でしばらく使ってみました。で、「ハードル」だったのが25 kgという重さです。何回か室内で持ち運んでみましたが「やべえ、腰を痛めるかも…」という危機感がありましたね。このあたりは個人差があると思いますけど、これを「軽い」という人はヤマト運輸とか佐川急便で配送をされている方々くらいじゃないか、と(実際、特に佐川急便の方については尋常じゃなく屈強、と感嘆した記憶が数回あります)。

EBL H2400 ポータブル電源
ということで、ホームセンターでこのような台車を購入しました。この手の台車はいくつか種類がありましたが、私が購入したのは小型の樹脂製のもので、2,980円でした。…腰を痛めるくらいなら安い買い物です。

EBL H2400 ポータブル電源
H2400を台車に乗せてみると「おお、ちょうどいい!」となりました。これで室内の移動は劇的にラクになりました。ただ、段差を乗り越える必要がある場合はもっとタイヤ径の大きいものにするほうがいいかもしれないですね。あと「引き手」のついた台車にするとさらに腰に優しいと思います。

EBL H2400 ポータブル電源 テストした家電製品
今回は電気コンロ(600W)、オーブントースター(1,200W)、アイロン(1,200W)で試してみました。この3つを同時に使うと最大消費電力は3,000Wとなり、H2400の定格出力を越えてしまいます。さて…。

EBL H2400 ポータブル電源 MAX出力
3台同時に給電した際の表示上の最大出力は2,693Wとなり、定格出力2,400Wを少しオーバーしました。しばらく様子を見ていたら2,400Wに落ち着きました。このことから、

・定格出力をオーバーしてもすぐに緊急停止するわけではなく、多少のバッファーはある
・接続する機器の合計消費電力が2,400Wを越えている場合、うまく「やりくり」して2,400Wに収める(どれか一台への電力供給を止めるわけではない)

ということがわかります。

…今回は容量の妥当性についてきっちり測定していません。すみません。ただし、上の画像に「出力2,693W、残り時間13分」および「バッテリー残量38%」という表示がありますが、これを元に計算すると前者は「約583Wh」、後者は「約700Wh」となりますので、ちょっと誤差が大きいように思われました。

また、別な機器の測定時に「出力1,242W、残り時間74分」および「バッテリー残量94%」という表示になりましたが、この際の容量(残容量)は前者が「約1,532Wh」、後者が「1,732Wh」となります。このことから、残り使用可能時間の表示は「やや保守的」になっているものと思います。

このほか、「夜寝る前にH2400に扇風機を接続し、風に当たりながらタブレットで動画を視聴」してみました。扇風機程度(20W弱)であればなんの苦もなく長時間駆動が可能ではあるのですが、H2400の冷却ファンがしばしば動作し、夜間や就寝時にはかなり耳障りです。特に就寝時に「H2400で扇風機を動かす」と眠れなくなるでしょう。

4.使い方の提案

私の体力や住環境(マンション住まいで、駐車場まで行くのに100m弱歩く)だと、H2400は気軽に持ち出せません。キャンプ用として使うことも十分できますが、ソロキャンプのように単独行動で使うのはちょっと厳しいですね。

一方で、定格出力が大きく、ほとんどの家電製品に給電できることもあって、(上でご説明したように)H2400を自宅で台車に乗せて部屋間を移動しつつ使う、というのはかなり便利です。特にソーラーパネルとの併用により、一定の節電効果が期待できます。

机上の計算になりますが、200Wのソーラーパネルを持っている場合、9時間強(200W × 9h = 1,800Wh)で満充電にできます。まあ、晴天の日中でないと200W近くの出力は出ないと思うので、1日だと満充電にできないかもしれませんが、こうやって充電したH2400でスマホの充電をしたり、ドライヤーを使ったり、扇風機を回したりといったことに使えば結構な節電になるんじゃないかと思います。電気代も高くなりましたしね…。

5.まとめ

EBL H2400はAmazonで販売中で、7月25日現在の価格は158,000円ですが、製品ページに20%OFFクーポンがありますので、126,400円で購入できます。

つい先日、私の住んでいる地域で激しい雷があり、短時間ですが停電してしまいました。また、スリープ状態にしていたデスクトップPCももちろん電源が落ちました。EBL H2400ならPC用のUPSとしても使えますし、非常時にほとんどの家電製品を動かすことができますので、いざというときの備えとしてはかなり心強いです。一方で、気軽にキャンプに持っていく、というには少々大きすぎ、重すぎ、と感じられます(このあたりは人によるとは思います)。

個人的に一番ピンと来るのは上に書いた通り「ソーラーパネルと併用して、節電アイテムとして使う」というのと同時に「非常用の電源として自宅に置いておく」という感じですね。ひとつ持っておくと安心できる製品だと思います。

6.関連リンク

EBL ポータブル電源 H2400:Amazon

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