記事にアフィリエイト広告を含みます

DELUX M800PRO Highspeed(PAW-3395)レビュー - 最大26,000DPI、ポーリングレート8,000Hzの軽量ゲーミングマウス

DELUX M800PRO(PAW-3395)レビュー
ゲーミングマウス「DELUX M800PRO」の実機レビューです。ハイスペックなセンサー「Pixart PAW3395」を搭載し、非常に高い解像度(カウント、DPI)を実現しており、ゲーミングマウスらしく軽量に仕上がっています。なお、この製品はメカニカルキーボードやマウスの専門ECサイト「MECHKEYS」よりレビュー機をサンプル提供していただいて実施しています。

スポンサーリンク

1.製品概要

DELUXは中国の周辺機器メーカーで、ゲーミングデバイスだけでなく、オフィス系のマウスやキーボードなども手掛けています。ウインタブではライターのnatsukiさんが過去に何度かマウス(エルゴノミクスマウス含む)の実機レビューをしています。また、DELUXの製品はMECHKEYSやAliExpressのほか、日本のAmazonでも購入ができます。

今回のレビュー機「M800PRO」は複数の型番(枝番)が存在しており、搭載しているセンサーがPAW3370のものとPAW3395のものがあります。センサーの性能はPAW3395のほうが上で、価格もやや高くなっています。また、PAW3395搭載モデルでも通常バージョンとポーリングレート最大8,000Hzに対応するHighspeedバージョンがあります。レビュー機はHighspeedのほうです。

Webで検索してみるとM800PROはRazor Viperシリーズのクローン、と呼ばれているようで、本家のViperよりも安価ながら高いスペックを実現しているところが人気のようですね。ウインタブではハイレベルなゲーム実践ができませんので、今回のレビューはスペックと外観、通常仕様における操作感についてご報告したいと思います。

では、スペック表をご覧ください。

  DELUX M800PRO Highspeed(3395)
接続 USB有線/USB無線/Bluetooth
カウント(DPI) 50 – 26,000
センサー PAW-3395
ポーリングレート 125/250/500/1000/2000Hz
有線接続時は最大8000Hz
ACC(加速度) 50G
ボタン寿命 8,000万クリック
スイッチ Huano Blue Shell Pink Dot Switches
ポート USB Type-C
ケーブル長 1.6 mm
サイズ 124 × 64 × 38 mm
重量 68 ± 3 g(実測値71g、ドングル含まず)

ゲーミングマウス特有、と言える部分が「最大カウント26,000DPI」という部分と「ポーリングレート最大8000Hz」そして「加速度50G」というあたりでしょう。

カウント(DPI)とは「マウスを1インチ動かした際に移動するカーソルの距離」のことで、一般的なマウスだと800~1,600DPIくらい、ゲーミングマウスだと5,000とか10,000、中には30,000オーバーというものもあります。DPIが高いとゲームプレイ中に「少ない動きで素早い操作ができる」とされますが、はっきり言って10,000DPI以上というのは実用的な水準ではないと思われます。

ちなみに私もレビュー機が対応しているから、ということで26,000DPIに設定してみましたが、このレベルだとカーソルなんて見えません。ほんの少しマウスを動かしただけでカーソルがぶっ飛んでしまいます。また、下手くそが高DPIでFPSゲームをするとかえってプレイしにくくなりますね。Webで少し調べてみたら、プロゲーマーでもあえて低いDPIに設定している人も多いようです。まあ、26,000DPIにできるというのはポテンシャルとしては高いということ、と理解しておきましょう。

次にポーリングレートですが、これは「1秒間にマウスの操作情報をPCに送信できる回数」のことで、「Hz=1秒間に送信する回数」となります。これ、一般的なマウスだと開示情報に含まれていないことも多いのですが、ゲーミングマウスの場合は最大1,000Hzというのが多いようです。ポーリングレートが大きいとマウスカーソルの動きがなめらかになり、FPSゲームなどではエイム(照準を定めること)がしやすいとされますが、プロゲーマーでも低ポーリングレートを好む人(つまり、あえてカクカクした動きのほうがエイムがしやすいそうです)もいますので、ここはお好み次第というところです。また、有線接続のみとなりますが、8,000Hzという非常に高い数値を設定できます。

ゲーミングマウスマニアが注目なのはやはりセンサーでしょう。PAW-3395というのはPixart社のハイエンドなものです。このセンサーにより26,000DPIのカウントと加速度最大50Gを実現しています。

と、まあいきなり面倒な話になってしまいましたが、外観をご説明しつつ、使用感をご報告します。

2.外観と使用感

DELUX M800PRO(PAW-3395)レビュー
同梱物です。まずペーパー類ですが、左上にあるのがスタートアップガイド、というよりはWebマニュアルのダウンロードリンクです。DELUX M800PROには紙ベースのマニュアルは付属せず、WebからPDFファイルをダウンロードします(DELUX製品のマニュアルやドライバーのダウンロードはこちらから)。

右上にあるのが有線接続および充電に使うUSBケーブルで長さは1.6m、その下にUSB Type-A(メス)- USB Type-C(メス)のアダプタ、そして「ガラスソール」です。Webで確認してみたところ、ガラスソールが付属するゲーミングマウスは数が少ないようです。

DELUX M800PRO(PAW-3395)レビュー
上面です。M800PRO Highspeedには3色あり、レビュー機は「ブルー」でした。サイズは一般的なマウスとしては「大型」の部類です。表面はマットな感触で滑りにくくなっています。手によく馴染む、という感じですね。ただし、マウスとしては超軽量な部類になり、そのせいもあって「高級」とか「高質感」という感じではありません。軽さを優先した製品なので、ここは仕方のないところでしょう。

スポンサーリンク

ボタン配置はオーソドックスで、ホイールの下にDPI切り替えボタンがあります。

DELUX M800PRO(PAW-3395)レビュー

クリックで拡大します

M800シリーズは型番毎にドライバー(設定アプリ)が異なります(すべて上のリンクにあります)。レビュー機に使えるのは「M800PRO HighSpeed」という名称のもので、他の設定アプリは対応しませんでした。

このアプリ、かなり多機能です。まず、左クリックボタン以外のボタンは割当を変更できます。

DELUX M800PRO(PAW-3395)レビュー

クリックで拡大します

また、パフォーマンス関連の調整項目も充実しています。ポーリングレートやキーデバウンスタイム(PC側での誤認識を防ぐため、クリックしてから次にクリックを受け付けるためのリード時間)、リフトオフディスタンス(LOD、マウスを持ち上げて、センサーが反応しなくなる距離)の設定も可能です。また、このレビューでは試していませんが、マクロの登録もできます。

DELUX M800PRO(PAW-3395)レビュー
DPIはアプリ側で設定しておき、切り替えはマウスホイール下のボタンで行います。この画像のようにDPIを切り替えるとホイールがアプリ側で設定した色に光ります(ずっと光るわけではなく、確認用に数秒間光るのみ)。

さて、話をマウス本体に戻します。クリック感もかなり気持ちのいいものです。実際スイッチにもこだわりの部材(Huano Blue Shell Pink Dot Switches)が使われていますし。ただし、キーボードのスイッチのように一般的なマウスよりも劇的にクリック感がいい、というほどではありません。私はロジクールのMX Anywhere 3SやMicrosoft Pro IntelliMouseを使っていて、(これらの製品も逸品なわけですが)M800PROのクリック感が特にいいという感じはしないですね。

クリック音は「静音」というほどではありませんが、予想していたよりもずっと静かです。一方でホイールはカチッとした感触ですが個人的にはかなり重いと感じました。

DELUX M800PRO(PAW-3395)レビュー

DELUX M800PRO(PAW-3395)レビュー
側面です。左側面(親指側、上の画像です)には進む・戻るボタンがあり、もちろん設定アプリから割当変更もできます。また、両サイドには滑り止めの模様(凹凸)がつけられています。

DELUX M800PRO(PAW-3395)レビュー

DELUX M800PRO(PAW-3395)レビュー
前面と背面です。前面(上の画像)に有線接続および充電用のUSB Type-Cポートがあります。背面(下の画像)にはロゴマークがありますが「光りませんw」。M800シリーズの他の型番だとここにLEDが仕込まれているものもあるようですが、M800PRO Highspeedについてはただの塗装です。

DELUX M800PRO(PAW-3395)レビュー
底面です。左側にある「DELUX」と書かれた長方形のものがUSB子機(ドングル)で、その右に電源ボタン(有線と無線・Bluetoothを切り替える)があります。また、上部にはUSB無線・Bluetooth1・Bluetooth2を切り替えるスイッチがあります。

なお、この画像に写っているマウススケート(マウスソール)は保護シールがついた状態です。

DELUX M800PRO(PAW-3395)レビュー
私の手(身長170センチ強で手は少し大きめ)で握ってみました。つかみ持ち、つまみ持ちもできますが、かぶせ持ちが一番ピンとくるかな、というサイズ感ですね。

3.レビューまとめ

M800PROをしばらくFPSゲームで使ってみました。この手のゲーミングマウスを使って効果があるのは「PCゲームに慣れていて、自分にあったマウスの使い方を理解している人」でしょうね。ゲームプレイのスタイルは人それぞれで、大きなマウスパッドを使って大きくマウスを動かす人もいれば、マウスの動きが小さい人もいます。またゲームジャンルによってはたくさんのマクロを駆使できる多ボタンのマウスのほうが使いやすい場合もあります。

ちなみに私はゲームが下手くそなので、FPSゲームでDPIを上げてしまうとかえって使いにくくなります。また、マウスをあまり大きく動かさないので、超軽量マウスでないとやってられない、ということもありません。もっと言っちゃうと「普通のBluetoothマウスでもM800PROでもたいして変わらない」ですねw

次にウインタブらしく「非ゲームでの使い勝手」ですが、個人的には結構いいな、と思いました。まず、接続が有線、USB無線、Bluetoothの3種類から選べますし、大型と言っていいサイズながらも軽量なので、「かさばる」という点を別にすれば持ち運びもしやすいです。また、マット塗装された筐体は手によく馴染み、滑りにくくて握りやすいです。

好みではなかったのが「ホイールの重さ」ですね。私にはちょっと重すぎたかな(でも、重くて指が疲れる、というほどではないです)。

DELUX M800PRO Highspeed(PAW-3395)はMECHKEYSで販売中で、11月4日現在の価格は59.99ドルですが、読者クーポン「WIN-TAB5」で5ドルOFFになりますので、54.99ドルで購入できます。また、日本配送の場合は「送料プラス輸入消費税」として10ドルがかかりますので、合計で64.99ドル(1ドル150円として約9,750円)となります。

なお、上でご説明した通り、「M800PRO」という製品はセンサーの違い(PAW3370とPAW3395)、およびPAW3395でも高ポーリングレート(2000Hz、有線だと最大8000Hz)に対応するものとしないものがありますのでご注意ください。今回のレビュー機はPAW3395、高ポーリングレート対応の「Highspeed」モデルです。

この記事はMECHKEYSにサンプル提供されたレビュー機を使っていますが、だからといって読者に「M800PROを買うならMECHKEYSにしましょう」ということではないです。実際AmazonでもHighspeedモデルでないM800PROならば7,000円台で購入できますしね。

ただ、ウインタブとしては「MECHKEYS」というサイトは非常に品揃えが面白いと思っていて、日本では取り扱いのない製品もたくさん取り揃えていますので、メカニカルキーボードやマウスなんかを物色していて飽きません。また、なにげにお付き合いも長かったりするので、信頼できるサイトだと評価しています。なので、この機会にぜひMECHKEYSを覗いてみていただければ、と思います。

4.関連リンク

DELUX M800PRO Highspeed 8KHz Mouse:MECHKEYS

スポンサーリンク