E-Ink製品の専門店SKTがE-Ink搭載のPCモニター「DASUNG Paperlike Color」を発表しました。SKT扱いの製品ではE-Ink搭載のAndroid タブレット「BOOXシリーズ」がおなじみですが、以前からDASUNG社のモニターも販売しており(BOOXはONIX社)、ウインタブでも以前13.3インチの「Paperlike HD」「Paperlike Pro touch」(いずれも13.3インチ)をレビューしたことがあります。
今回ご紹介するPaperlike Colorは25.3インチの大型サイズで、既存の「Paperlike253」のE-Inkディスプレイをカラー化したもの、と言えます。
1.製品概要
スペック表
DASUNG Paperlike Color | |
対応OS | Windows、Mac(OS X 10.11以降)、Linux、Ubuntu |
ディスプレイサイズ | 25.3インチ |
パネルタイプ | Kaleido 3 カラーE-ink |
解像度 | 3,200 × 1,800 |
アスペクト比 | 16:9 |
スピード | DASUNG Turbo High-speed Tech Since 2014 |
カラー | DASUNG X-Colorフィルター |
フロントライト | ミックス、寒色、暖色、オフ |
インターフェース | HDMI、DP、USB Type-C、USB-Type-A(出力)×3、USB-B(入力:ソフトウェア用)、イヤホンジャック |
スピーカー | ステレオスピーカー |
サイズ | 61 × 40 × 1.3 cm |
重量 | 4.63 kg |
コメント
最大のトピックはもちろん「カラー化した」という点です。
カラーE-Inkの発色品質についてはまだまだ発展途上、という感がありますが、Paperlike Colorでは「DASUNG X-Colorフィルターテクノロジー」により、発色品質が大幅に向上しています。また、E-Inkの弱点とも言える「描画の遅さ」についても「DASUNGターボテクノロジー」により、高速な画面リフレッシュが可能になりました。画面表示についてはSKTの製品ページに動画がありますので、そちらでご確認下さい。
E-Ink製品の最大のメリットは「目に優しい」という点です。自らは発光しないのでブルーライトも発生せず、環境光(周囲の光)を使って画面を見ることになるので長時間使っても目が疲れにくいです。とはいえ、薄暗い場所でも使いやすいようにフロントライトが搭載されています。Paperlike Colorには「ミックス、寒色、暖色、オフ」という4種類のフロントライト調整ができます。
PCモニターなので必要なポートも装備しています。HDMI、DisplayPort、USB Type-C、また出力用にUSB Type-Aポートも3つ搭載していますし、イヤホンジャックもあります。
縦向きの表示も可能です。これでSNS廃人の方々も目の疲れを気にすることなくタイムラインを追えますね(…いや、冗談です)。
2.価格など
長時間PCモニターをガン見している方なら「ぜひ使いたい!」と思えるE-Inkモニター「Paperlike Color」ですが、お値段は328,000円です。…まあ、大型のカラーE-Inkを採用した、ある意味ニッチな製品なので仕方ないと言えば仕方ないですが、さすがに個人ユーザーがホイホイと買えるお値段じゃないです。私を含めライターの方、プログラマーの方などであればぜひ一度試してみたい製品ではありますけどね。
3.関連リンク
DASUNG Paperlike Color:SKT 製品紹介
DASUNG Paperlike Color:SKTNETSHOP
DASUNG Paperlike Color:楽天
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。