こんにちは。唐突ですが、「アブラ」って美味いですよねー。よく「歳を取ると油っこい(脂っこい、とも書きますが、ここでは油っこいとします)ものが食べられなくなる」などと言いますが、個人的には「油っこいものは依然として食べたいのだが、若い頃のようにたくさんは食べられない」です。いまでもラーメン二郎(インスパイア系を含む)に行きますし、コールは「ヤサイ少なめアブラニンニク」です。ただし、大盛り(「大」と言いますね)はもう食べられません。また、ライターのかのあゆさんと一緒に焼き肉食べ放題に行ったりもしますが、間違いなくモトは取れていないと思います(そのぶんかのあゆさんが大量に食べますけど)。
以前他のメーカーさんでお世話になっていた方がVeSyncという会社に転職され、「ノンフライヤーとか興味あります?」というご連絡をいただきました。冒頭に書いたとおり、私は今でも油っこいものは好きですし、一方で「でも健康にはよくないよね…」という罪悪感も一人前にはありますので、「ああ、やりますやります」ということでお受けしました。
いつものウインタブとはジャンル違いですが、30代よりも上の年代の読者も多いと思いますので、息抜きがてら、私の不慣れで拙いレビュー記事をご覧ください。ちなみに「楽しかった」です…。
目次
1.VeSyncについて
VeSyncはアメリカで設立された小型家電のメーカーです。今回レビューする「COSORI Pro LE ノンフライヤー」の「COSORI」というのはVeSyncの製品ブランドのひとつで、ノンフライヤーや電気ケトルを取り扱っています。他にも「Levoit(加湿器や空気清浄機)」「Etekcity(体重計)」といった製品ブランドをもち、スマホアプリとの連携が可能な製品もあります(今回のノンフライヤーはスマホアプリとの連携はできません)。
しっかりした日本語のWebサイトも作られていますので、ぜひご覧ください。
VeSync 日本語公式サイト トップページ
2.COSORI Pro LE スペック
梱包サイズ:41.1 x 38.9 x 32.7 cm
梱包重量:5.68 kg
製品重量:4.54 kg
容量:4.7 L
素材:ステンレス鋼、BPAフリープラスチック
ワット数(W):1230 W
電圧(V):100
騒音レベル:55 dB
調理家電ということもあり、消費電力は結構大きいですね。でも、「ノンフライヤー」と言われてもピンとこない人のほうが多いと思いますので、数値面は置いておいて、さっそく筐体説明から始めていこうと思います。
3.COSORI Pro LE 筐体
外箱です。梱包サイズを上に記載しましたが、初めて見た際の印象は「思ったよりも小さい」というものでした。ただし、結構重い(6キロ弱)です。
同梱物です。左端は「クリスパープレート」というもので、調理用バスケットの「底板」になります。一番上にあるのがグリーティングカード(この製品は2年間のメーカー保証がつきますが、その説明も書かれていました)で、中央が取扱説明書、その右がレシピ集です。
取扱説明書には日本語もあり、そもそもノンフライヤーの何たるかをよく理解していない私には「必読書」でした(まあ、10分くらいで読めますけど)。
それと、レシピ集も必須アイテムです。これがないと「どんなことができるのか」とか「どのくらいの温度で何分くらい調理すればいいのか」がわかりませんから。揚げ物や焼き物、スイーツまで、たくさんの料理のレシピが記載されていました。
本体です。表面は樹脂製で、質感も悪くありません。見た目よりも重いせいか、割としっかりしている、という印象です。
前面下部が調理用バスケットです。このように前面に取っ手がついています。
側面と背面です。特に何もありませんが、背面に排気口があり、その下に「スペーサー」と呼ばれる突起があります。排気口からは熱風が出ますので、壁にピッタリつかないようにスペーサーが付けられている、ということです。
なお、説明書には「上部と背面に13センチ以上のスペースを空けてください」という注意書きがありました。
底面です。ここはゴム足があるのみ。
上部にコントロールパネルがあります。大まかな素材(料理)ジャンルの指定、温度設定、調理時間を設定できます。「ジャンルの指定」ですが、その効果は「温度設定と調理時間の初期値を決める」というものなので、様々な料理に適用していく上では「経験則」のようなものが必要と思われます。例えばジャンルとして明記されている「エビ」にしても、揚げ物とか焼き物とか、複数の料理がありますし、それらがすべて同じ温度、同じ調理時間とは限らないですよね。
なお、この製品の仕様にあたっては「予熱(だいたい2-4分くらい)」運転が必要です。また「シェイク」というボタンもありまして、このボタンは「いったん調理をストップするから、その間に中身を振って、熱が均一になるようにしてね」というもので、実際にシェイクしてくれるわけではありません。
調理バスケットを開けてみました。
バスケットの内部は金属製で、ちょうと「炊飯ジャーのお釜」と同じようなテフロン加工の金属素材になっていますので、とてもラクに洗えます。このバスケットの底に「クリスパープレート」を入れて調理します。
本体の内部です。「ノンフライヤー」というのは要するに「熱風調理器」です。本体上部から熱風を出し、バスケットの中身を調理する仕組みですね。
一通り筐体を確認しましたが、開封にあたっては「組み立て」作業はほとんどなく、唯一「クリスパープレートを底面に入れる」というのみでした。
4.どんなものが作れるのか?
COSORI Pro LE ノンフライヤーのレシピ集にはこんな料理がありました。ごく一部ですが記載します。
・ミニピザ
・手羽先塩焼き
・油淋鶏
・スイートバタートースト
・エビフライ
・ハンバーグ
・塩鮭
・唐揚げ
・コロッケ
・ふわふわチーズケーキ
・ブルーベリーレモンマフィン
ここからは私の家族もレビューに参加しました。頼もしいことに我が家は私以外の3名がすべて女性です(ただし、まともに料理ができるのは私の奥さんだけです)。
レシピ集を見ると、すごくたくさんの料理ができそうに思われますが、実際のところ、COSORI Pro LE ノンフライヤーだけで調理が完結できる、というわけではありません。例えばハンバーグ。確かにノンフライヤーで最終的な調理は可能ですが、玉ねぎを炒めるとかの下処理はフライパンを使うことになります。また、マフィンとかパンも生地をこねるとか寝かす、といった下処理はノンフライヤーではできません。
なんかね、筐体を見ていると、私のように日頃料理なんかしない人間は「材料をバスケットに入れてチンすれば料理ができる」と思ってしまいますが、実際そうではありません。なので、「全く手間がいらない」調理器具とは言えません。
5.エビフライとカキフライ
「ノンフライヤー」なので、エビフリャーとカキフリャー(名古屋の皆さん、すみません)を作ってみることにしました。実際に「揚げなくてもいい」んでしょうか?
結論から言うと、フライのタネ(衣をつける)時点で油(サラダオイルとかオリーブオイル)を使います。エビに衣をつけて、ノンフライヤーに入れる前に衣の表面に油を塗るわけです。
これ、100均で買ってきたオイルポンプです。油をスプレー状にして振りかける器具ですね。必須、とまでは言えませんけど、個人的には「まあ必須」ですね、これ。また、よりキレイに衣に油を吹きかけるためには、もっと高価なオイルポンプ(オイルスプレー)のほうがいいかもしれません。
ということで、「エビに衣をつけ、オイルを振りかけて」ノンフライヤーに入れてみました。
おお!できた!ちなみに設定温度は180℃、調理時間は10分(レシピ集には8-10分と書かれていました)でした。調理の中間に「シェイク」を設定し、中身をひっくり返しています。
勢いに乗ってカキフライも作りました。作り方は同じですが、カキフライはレシピ集にはなかったので、途中でちょっと味見をしたりして時間調整しました。なお、調理中は(背面の排気口は別として)表面はほとんど熱を持たず、騒音も60db以下だったので、「騒々しい」というほどではありませんでした。
この後家族でエビフライとカキフライを食べてみましたが、カラッと揚がっていて油っこさが感じられず、とても美味しく食べられました。
それと、すみません、写真撮影をしていないのですが、後日「フライドポテト(マクドナルドなどにある「ポテト」)」を作ってみました。こちらも「じゃがいもを適当なサイズに切って油を吹きかけるだけ」でフライヤーに入れています。こっちは「すごい!」というレベルで上手くできました。ファーストフード店のポテトよりも数段美味しいですね。サクサクにできましたし、じゃがいもの風味も感じられました。
うちの奥さんいわく「これ、フライドポテトマシンだと割り切ったとしても『買い』なんじゃない?」とのこと。
6.COSORI Pro LE レビューまとめ
COSORI Pro LE ノンフライヤーはAmazonで販売中で、2月21日現在の価格は税込み12,980円です。
冒頭に「歳をとっても油っこいもの(フライとか肉料理とか)は食べたい」と書きましたが、実際にこのノンフライヤーを使って調理してみると、フライなどがサクサクとした食感になりました。「油っこさ」は薄れますが、それ以上に揚げ物が美味しく食べられました。すごく感覚的な意見ですが、健康にもいいんじゃないかと思います。
ここからは私の家族の感想です。「油はねがないのでキッチンが汚れない。また、油を直火にかけていないので、火災の心配がない(これは素人意見です)。揚げ物では下処理の作業があるが、それでも本当に油で揚げるよりはずっとラク」とのことでした。
あとね、これで調理すると「うまい」んです。これが一番かな、とw
7.関連リンク
COSORI Pro LE ノンフライヤー:Amazon
※期間限定セール開催
・実施時間:2月26日(土)~2月28日(日)
・割引率:15%OFF
・セール価格:12980円 ⇒10990円
コメント
私はノンフライヤーとしてTESCOMのコンベクションオーブン使ってます。
低温、温風低温、高温、温風高温、トースターが選べるのでノンフライヤーだけじゃなくて、生地の発酵も出来るし、プリンも茶碗蒸しも焼き芋もビーフジャーキーもグラタンも1台で出来ます。パンを生地から焼く事もトーストを作る事も出来ます。
おお、高級ですねー。ぶっちゃけ、高級なオーブンレンジを使っていればノンフライヤーと同じことができてしまうんですね。
高級な印象あるでしょうけどググると8580円で買える(定価でも1.6万円)ので格安ですよ
東京もんはみんな名古屋人がえびふりゃあ言うと思っとるでかんわ。…というのは置いといて
たまにフライドポテトを揚げたりすると、コンロ周りが油で汚れて本当に掃除が面倒なんですよね。これは欲しい!
すみません、冗談のつもりでしたが、ご不快な思いをされたのであればお詫びします。私もともと北海道人ですが、名古屋はすごく好きです(あと大阪も)。もう数年行ってませんけど、「ひつまぶし」は今ならかなり高価なんでしょうね。あと小倉トーストは至高。で、ノンフライヤーなんですけど、油ハネでやけどをしたり、おっしゃるようにコンロまわりが汚れたりといったことがないので、それだけでもおすすめできます。記事にも書きましたけど、これで揚げ物を作るとマジうまいです。