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AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 レビュー - メカニカルキーボードとは異なる上質な作り!プロフェッショナルにおすすめです!(実機レビュー)

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 レビュー
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はちょっと高級なキーボードの実機レビューです。以前ライターのnatsukiさんがレビューした「AKEEYO 全体防水NiZ静電容量無接点キーボード 有線 令和限定版」のバージョン違いになります。今回のレビュー品は有線だけでなく、Bluetooth接続も可能で、サイズも少し小さめのものです。基本品質は変わらないと思いますが、細かい部分の仕様がいろいろと違っているのと、「レビュアーが違う」というのがあります。静電容量無接点式キーボードと言えばなんと言っても東プレの「REALFORCE」が有名ですし、PFUの「Happy Hacking Keyboard」もまた名品と言われていますよね。natsukiさんはこの静電容量無接点式キーボードの使用経験がありますが、私はここ数年「ひたすらメカニカル」でして、静電容量無接点式のキーボードをしかるべき期間使った経験はありません。その意味で「レビュアーが違う」ということですね。

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なお、この製品はAKEEYOより提供していただきました。この場にて御礼申し上げます。ありがとうございました。

1.スペック

キー数:英語配列82キー/テンキーレス
押下圧:等荷重35g
キートップ印刷方式:レーザー印刷 / かな印刷なし
サイズ:318 × 133 × 38 mm / 780g(キーキャップ含む)
インターフェース:USB Type-C
対応OS:
 USB有線モード:Windows 2000/win7/8/10/xp/vista,liunx,MAC OS,IOS
 BT4.0無線モード:Windows10/8.1, Mac OS 10.10, Android 4.4(XPとWIN7は不対応)

この製品はコンパクトサイズになっています。ただし、キー数は英語配列で82ありますので、いわゆる60%サイズではありません。テンキーはありませんが、82キーというのは十分な数、というか、普通に使っていて「あれ?あのキーがない」という事態にはなりません。なので、不自然に「Fnキーと同時押し」のようなことを強いられることもありません。

サイズを見てみると、一番大きい数字なのが横幅で(まあ、当たり前ですけどね)、318 mmというのは13.3インチのモバイルノートと大差ないくらいの大きさです。ただし、厚みとか重量はそこそこありまして、低価格なモバイル用キーボードよりは数段厚く、そして重いです。このサイズで780 gというのは、同サイズのメカニカルキーボードと大差ないくらいの重さだと思います。

また、この製品のセールスポイントは、有線接続だけでなく、Blutooth接続にも対応する、という点です。つまり、バッテリーを内蔵している、ということになります。バッテリーの容量や稼働時間については開示されていません。

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 設定アプリ
キーボードの諸設定は専用のアプリを使います。このアプリでキーマッピングの変更やマクロキーの登録が可能ですが、逆に言えば基本操作であればアプリなしでもかなり細かいところまで設定ができます。アプリを使わなくてはならないのはキーマッピングの変更とマクロの割当くらいでしょう。

2.筐体

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 同梱物
同梱物です。一枚物のマニュアル、USB(オス)- USB Type-C(オス)のケーブル、Mac用のキートップ、キー引抜工具、そして交換用スプリング(キーの荷重調整に使います)が入っていました。スペック説明のところで「基本操作であればアプリなしでも割と快適」と書きましたが、それって「アプリなしでもいろんな設定や操作が行える」という意味なので、必要なことはマニュアルをよく見て覚えなくてはなりません。なので、このマニュアルはA4の一枚物ながら、表裏にびっしりと説明が書かれています。

それと、ケーブルですが、長いですね…。2メートルあります。デスクトップPCをデスク下に置いて、そこに接続するにしても十分な長さと言えるでしょう。持ち歩きには若干長過ぎるような気もしますが、まとめておけばそれほど邪魔にはなりません。

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 キーキャップ引き抜き
次にキー引抜工具です。静電容量無接点式だけでなく、メカニカルキーボードには普通に付属するものなので、メカニカルのユーザーなら特にどうということもないでしょうが、初めて見る、という人もいると思いますので、一応説明します。この製品はキートップを外すことができます。この図を見ていただければわかると思いますが、引抜工具をキーボード面に押し込んで、少し回転させてやるとうまく引っかかりますので、そこで工具を引っ張ってやれば簡単に取り外せます。

メカニカルキーボードの場合、スイッチのブランド(Cherry MXなど)ごとにサードパーティ製のキートップが販売されていて、好みに合わせて交換できたりします。ではこの製品は?というと、キートップの内側、スイッチにはめ込む部分の構造はCherry MXのものと少し異なるものになっていたものの、手持ちのCherry MXスイッチ使用のキーボードのキートップがそのまま使えました。また、この製品についていたキートップもCherry MXキーボードに使うことができました。ただ、目視で形状が違っているのも事実なので、Cherry MX用のキートップが流用できるかどうかについては断言できません。

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 スイッチ
キーボードのスイッチ部分です。これを見ても構造がよく分かるわけではありませんけど、明らかにメカニカルのスイッチとは違う形をしています。

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 スイッチ
付属品のスプリングは、こうやって装着します。というか、単にスイッチのところにかぶせるだけ。これを装着するとキーボードの荷重が大きくなります(タッチが重くなります)。

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 配列1
この製品は印字の箇所が一般的なキーボードとは異なります。なので、上から見ると印字していないかのようにも見えますが…。

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 配列2
斜め前方から見るとご覧の通り。ちゃんと印字がわかります。実際にデスクに置いて打鍵する場合、印字はかなりクリアに見え、特に戸惑うこともないと思います。実は私、現在この製品と同じ印字方法のキーボードを愛用していまして、それもあって、何の違和感もなく使い始めることができました。

それと、スペースキーのところに注目です。natsukiさんがレビューした製品にもありましたが、この製品が「令和限定版」を名乗っている根拠はここにあります。ということで、令和限定版というのはわかりましたが、平成に発売された製品との比較だと、特に令和って書いてあるから高級だとか高性能だとかはありません。いや、正確には、「試してないけど、たぶん変わらないはず」です。

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 底面
次に底面を確認してみます。上部に溝が切ってありますが、ここはケーブルが通るためのものです。この製品では上部、左、右の3方向にケーブルを逃がすことができますので、お使いのPC環境にも容易に合わせられるでしょう。

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 Type-Cポート
ちょっと見にくいですが、USB Type-Cポートはここにあります。この製品は有線接続とBluetooth接続の両方に対応しますが、Bluetooth接続の場合でも、定期的に充電が必要になります。なので、充電時にもType-CポートからPCに接続してやる必要があります。

稼働時間ですが、試用中、相当長時間Bluetoothでタイピングしたものの、バッテリー切れにはなりませんでした。使用頻度にもよりますが、「基本的に自宅では有線接続、外出時などにBluetooth接続、また自宅で一時的に他のデバイスにBluetooth接続」のような使い方をするのであればバッテリー切れを気にする必要はないでしょう。しかし、逆にBluetooth接続がメインだ、という場合、バッテリー切れを意識しておく必要がありますし、Type-Cポートが割と奥まったところにありますので、「充電のためだけに有線接続する」というのは少々めんどくさいんじゃないか、と思います。

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 足
キーボードには一般的に装備されている「足」は、高さを2段階に調整できる構造です。大きいツメがあって、その内側に小さいツメがある、という構造ですね。

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 足調整
ということで、高さ(角度)は合計で3段階に調整できます。角度についてはお好みで、としか言いようがありませんが、私は一番角度を大きくして(大きなツメを立てています)使っています。

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AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 側面
側面をよく見てみましょう。高品質なキーボードらしく、しっかりと「ステップ・スカルプチャー」構造(キーが下段から上段にいくにつれて階段状の段差を持ち、上下の段が緩やかな凹型を描いてる構造)になっています。また、これは左側面の画像ですが、白いボタンが見えると思います。これは電源ボタンで、マニュアルによると「2秒長押しで電源をオン/オフ」とありますが、光ったりするわけでもなく、本当に電源が入っているのかいないのか、ちょっとよくわからない感じです。

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 ライト
そのかわり、この製品、実はバックライトがついています。というのは冗談で、一部のキーが光ります。電源ボタンを押すと、「F12」のところが光ります。また、この状態でFn+F12を押すと、今度はF9のキーが光ります。F9キーはBluetooth1、F10がBluetooth2、F11がBluetooth3と、合計で3台のデバイスとペアリングができ、上の画像のとき、F9キーを長押しすると高速点滅し、デバイスとペアリングができる状態になります。

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 ライト
それともう一つ、CapsLockキーも光ります。こちらは話が簡単、CapsLockがオンのときに光る仕組みです。なお、設定変更を確認するという目的で、他の一部のキーも光りますが、この記事では省略します。

それと、この製品は防水加工は施されていません。natsukiさんがレビューした方のキーボードは防水加工なので、この点は注意が必要です。

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 大きさ
手持ちのフルキーボードと比較してみましょう。黒いほうが手持ちのキーボードで、経年によるテカリが気になると思いますが、どうかご容赦下さい。このように、テンキーレスキーボードとしてもかなりのコンパクトサイズになっていますので、フルキーボードと取り替えてみるとデスクがかなり広く感じられます。

ただし、よく見ると、奥行き(短辺)はフルキーボードと変わりませんし、アルファベットキーの位置もほぼ同じです。つまり、この製品は個々のキーを小さくしたり、キーピッチを狭くしたりといったことはしておらず、少なくともEnterキーから左は、フルキーボードと全く同じ大きさです。なので、打鍵のしやすさなどはフルキーボードと全く変わりません。

3.使用感

あえていいますと、メカニカルとかREALFORCEとかHHKBとか、高価なキーボードがないとまずい、ということはありません。

だって、1,000円で売ってるキーボードを使っても打鍵そのものは問題なくできます。1,000円だからEnterキーが付いていない、ということはありません。1,000円のキーボードだと仕事にならない、なんてことはないはずです。また、私が好んで使っているメカニカルキーボードは、使っていてカチャカチャとうるさいです。特に青軸は、使っている本人がうるさいと感じるくらい打鍵音が大きいですよね。私が愛用している赤軸は、いくぶん打鍵音が小さいですけど、それでもやっぱり1,000円のキーボードよりも打鍵音が大きいです。なので、事務所で使うのははばかられます。

ではなぜ、わざわざ高価なキーボードを使うのか?その理由はただひとつ、「気持ちよく打鍵できるから」です。現代は仕事場で一日中キーボードを叩いている人も珍しくないと思いますが、どうせ一日キーボードと向き合うのなら、気持ちよく過ごしたいと思うのが人情です。メカニカルキーボードにしても、REALFORCEとかHHKBにしても、気持ちのいい打鍵をするために人は高いお金を払います。

私にとって初の経験となる静電容量無接点式キーボードですが、使い始めのうち、なんとなく打鍵感が気持ちよくないような気がしました。というのも、メカニカルキーボードのような「カチッ」とした打鍵感ではなく「スコン」という感じに思われたからです。これだと感触として低価格なメンブレンタイプのものとあまり変わらないような…、という気がしました。

違いが実感できるようになったのは、ある程度長時間使い込んでからですね。打鍵に違和感というか、異物感がないというか、純粋さがあるんです。筐体の立て付けがいい、というのもあるんでしょう。だから異音も出ないし異物感もないのだろうと思います。もちろん静電容量無接点という方式による恩恵が最も大きいんでしょうけど。

また、構造上と言っていいのか、打鍵の深さ(アクチュエーションポイント)を自分で切り替えられる、というのも大きいですね。この製品では「高、中、低」の3段階に設定ができます。また、「打鍵の応答遅延設定(500ms/300ms/100ms)」や「打鍵スピードの設定(×1、×2、×4、×8)」というのも可能なんですが、応答遅延設定については通常のテキスト入力ではその効果を体感できず(おそらくゲーム用か?)、打鍵スピードの設定は×8とかにすると「a」と入力したら「aaaaaa…」と印字されましたので、「連射用」かな、と思いますw。

私はアクチュエーションポイントを高く(一番浅く)して、それ以外はデフォルト状態で使っていますが、このへんは人によると思いますので、「設定ができる」ということだけご理解いただければいいのだろうと思います。

打鍵音は一般的な(メカニカルでない)キーボードよりは少し大きめです。ただし、メカニカルのようにカチャカチャという音ではなく、「スコスコ(もしくはモソモソ)」という音質なので、周囲にはあまり迷惑にならんだろうと思います。

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 配列
あと、配列に関して、英語配列なのはいいとして、やはりEnterキーの右側の一列、というのは多くの人にとって少し難関かもしれないですね。ノートPCでもHPのものはこういう配列になっていますし、中華製品でもしばしば見られます。結局は慣れの問題だと思いますので、しばらく使っているうちに問題は解消されると思いますが、私も当初ミスタイプが多かったです。このタイプ、HPのノートPCの実機レビューで慣れているつもりだったんですけどね。

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版 マウス操作
あと、面白いところでは、この製品はマウスカーソルをキーボードで動かすことができます。画像だとわかりにくいんですが、W,A,S,DキーをFnキーと同時押しすることによってそれぞれマウスカーソルを「上、左、下、右」に動かせるんです。また、ZキーとFnキーの同時押しで左クリック、XキーとFnキーの同時押しで右クリックです。ただ、私はこの機能は使いませんでしたね…。マウス使ったほうが手っ取り早いんでw

長時間打鍵した感じ、やはり快適です。アクチュエーションポイントを浅めにしていて、かつこの製品は荷重も小さいので、心なしか疲れは少ないですね。ちなみにアクチュエーションポイントは一番深くするとその差がわかりますが、一番浅いものと真ん中の差はよくわかりませんでした。

特に大量のテキストや数値を入力するようなお仕事の場合、他のキーボードとの差を体感できるのだろうと思います。ただし、メカニカルを愛用しているものとしては、打鍵音に大きな特徴がないだけに、ちょっと使ったくらいだと一般的なキーボードとの体感差を強く感じることはないだろうと思います。その意味で、プロ向けと言えるのかもしれません。

4.まとめ

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 Bluetooth/有線 両対応 キーボード 令和限定版はAmazonで販売中で、7月10日現在の価格は税込み15,999円です。なお、同じタイプで前面印字ではなく標準的な正面印字のタイプもあり、こちらは有線専用、Bluetooth専用のタイプが税込み16,999円なので、この令和限定版のほうがお買い得だと言えます。

私は仕事柄、キーボードに向かう時間は非常に長いです。出先ではThinkPad(ノートPC)のキーボードを使い、自宅では赤軸(Cherry MX)メカニカルキーボードを使っていて、どちらもかなり高品質なものであると確信しています。気がついたらキーボードにはちょっとうるさい人間になっていましたw

そういう人間が、今回はじめてNIZの静電容量 無接点キーボードを試させていただいたわけですが、結論から言うと、メカニカルキーボードのような「一般的なキーボードとの劇的な違い」は感じられませんでした。しかし、キーボードとしての「モノの良さ」というのは間違いなくありましたね。全体的に「上質」で「精緻」な作りになっていると思います。例えばキートップがぐらついたり、打鍵していて異音を感じたりといった違和感は皆無でした。聴こえてくるのはただただキーを押す「スコン」という音だけです。また、アクチュエーションポイントが変わると打鍵感もずいぶん変わるのだなあ、なんてことも理解できました。

この製品の場合、やはり長時間キーボードに向かうプロフェッショナル向けかな、と思います。また、有線とBluetoothの使い分け(Bluetoothによる応答遅延は私のレベルでは体感できませんでした)ができ、その気になれば出張に持っていけるサイズである、というのも大きいですよね。出張先でレポートを作成するのは気が重い作業ですが、このキーボードが一緒なら、いくらか気も晴れるかもしれないです。

5.関連リンク

AKEEYO NIZ 静電容量 無接点 キーボード ワイヤレス 有線 両対応 キーボード:Amazon

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