こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。東芝は2016年夏モデルのPC製品を発表していますが、今回は11.6インチモバイルノート「dynabook N51/V」を紹介します。N51は全くのニューモデルではなく、以前から販売されていたのですが、ウインタブで記事にしたことがないので、夏モデルの変更点が、ということでなく、ニューモデルとして説明したいと思います。
1.スペック
補足します。この製品は量販店などで販売される「N51/V」と直販サイト「東芝ダイレクト」で販売される「NZ51/V」があり、若干構成が異なります。ほぼ唯一にして最大の違いはCPUで、上のスペック表(量販店モデル)ではCeleron N3050となっていますが、直販モデルはPentium N3700となります。上位モデルにPentium N3700、下位モデルにCeleron N3050を使っている製品としては「DELL Inspiron 11 3000」シリーズがあり、幸いなことに私はどちらも試用したことがあります。
この2つのCPU、Inspironでのドラクエベンチだと
Pentium N3700(RAM4GB): 2,344
Celeron N3050(RAM2GB): 1,446
※数値が大きい方が高性能
という結果になっています。Celeronの1,446というスコアはCherryTrailのAtomとほぼ同じくらい、Pentiumの2,344というスコアはAtomよりは顕著に高性能ながらCore mよりは劣る、というくらいです。この製品は量販店モデルも直販モデルもRAMが4GBなので、通常のビジネス利用には十分使えるはずですが、より余裕のある挙動を期待するなら直販モデルのほうがいいと思います。
ストレージはHDDで500GBですね。モバイル機でそこそこの価格になっているので128GBくらいであってもSSDが選べるともっとよかったかな、と思います。Wi-Fiは11.acにも対応しているので、もちろん合格点ですね。あと、大手メーカーの製品だと珍しくないですが、製品版の「Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス」が付属します。いつも書いていますが、Officeが入っている、ということだけで製品価格を2万円以上押し上げていることになるので、購入検討時には注意が必要でしょう。
それと、この製品はクラムシェルのノートPCですが、タッチパネルを採用しており、多くのモバイルノートが(意外にも)タッチ非対応だったりするので、タブレットやスマホに慣れている人にはありがたいでしょう。
サイズ感ですが、11.6インチで決して安くはない製品、ということを考えると重量1.4 kgというのは少し不満ですね。もうちょい軽くてもよかったかな、と。
最後に、ちょっと細かい話になってしまうんですが、量販店モデルの方はBluetoothマウスが付属しますが直販モデルの方には付属しないようです。まあ、そんなに高価格な付属品ではないのであまり気にしなくていいと思いますけど、一応…。
2.筐体
筐体色は東芝らしく「サテンゴールド」です。で、それ以外のカラバリはなし。
実機に触れていないのではっきりとは言えませんが、東芝製なので質感は高いのではないか、と思います。
入出力ポートは充実しています。私は普段タブレット製品を中心に紹介しているので特にそう感じる、というのもありますが、11.6インチながら有線LAN(RJ45)にD-subも装備しているのはビジネス利用時にはありがたいですね。
3.価格と発売時期
東芝 dynabook N51/Vシリーズは2016年4月22日から販売が開始され、直販モデルNZ51は東芝ダイレクトで税込み118,800円、量販店モデルはオープン価格ながらビックカメラでは税込み113,173円(ポイント10%つき)となっています。
この製品はCPUの型番ありきでみるとどうしても割高に感じられてしまいます。しかし、東芝という大手メーカー製で4GBのRAMやタッチ式ディスプレイが搭載され、製品版のOfficeも付属することを思えば妥当な価格と言えそうです。量販店モデルの実売価格は次第に下がっていくと思いますので、それを待つ、というのもあるかもしれません。あとは(怒られるかもしれませんけど)東芝やNEC製品によくある、「スペックがほとんど変わらない旧モデルを安く買う」というのもかしこい選択でしょう。
4.関連リンク
N51/V 2016夏モデル:東芝公式サイト
dynabook NZ51/V:東芝ダイレクト
dynabook N51/VG:ビックカメラ