こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は中華スマホ「Elephone P8 mini」の読者レビューです。レビュアーは「meou.」さんという方で、ウインタブのコメント欄にあった質問に回答していただき、その他、主に動画の再生についてレビューしていただいています。私はこの製品の魅力は「キレイな赤い筐体、比較的コンパクトなサイズ、リーズナブルな性能、そして割安な価格」にあると思っているのですが、そこは人それぞれ。私と異なる視点でレビューしていただけるのも読者レビューのいいところだと思います。ではmeou.さんのレビューをどうぞ!
はじめに
初めまして、meou.と申します。職業柄Androidにも触れているのですが、普段はiPhoneを使用しており、Android端末の実機を触るのは実にAndroid 4.2以来という浦島太郎状態だったりします。しかし、ここ数年は趣味の工作の部品等を中国通販で良く購入することもあり、通販ページで見る中華携帯ガジェットには大変興味がありました。
過去にはChuwiのVi8とHi10を入手し、携帯Windows機として使用したりもしました。(残念ながら両機ともOSの入れ替え等を試しているうちに起動不能となり文鎮化してしまいました(汗))
今回、Elephone P8 miniについてレビューする機会をいただき、大変感謝しております。改めて、機会を与えていただいたWin-tab様、製品ご提供のgeekbuying様、そして国内ではまず入手できないであろうElephone P8 mini専用の液晶保護フィルムを製作・ご提供いただいたPDA工房様に御礼申し上げます。
ファーストインプレッション
最初に届いた実機を見たときには、「あれ?液晶保護フィルムは自分で貼るのかな?」と思いました。というのも、届いた荷物の中に、液晶保護フィルムがあり、本体液晶面を見ても「素」の状態に見えたからです。
しかし、じっくりと液晶周辺部を見ると「確かに何か貼ってある。」そして、電源を入れて操作した時点で「この入っていた液晶保護フィルムは予備で、すでに貼ってある!」と確信しました。明らかに生の液晶面をスワイプした時より指の滑りが滑らかです。PDA工房様の技術力を体感させていただきました(専用フィルムが入手できない機種等では、100円ショップで大きめのフィルムを買ってハサミで切って使用していましたが、品質はお察しです)。
Elephone P8 miniのアレコレ
Win-tab様のレビューのコメントで出ていた質問と、疑問点について実機で確認したことをお知らせします。
まず、戻るボタンの位置ですが、右下にあります。左下、右下のどちらが標準でどちらが逆かということは無いと思いますが、本機種では右下に配置されています。では、左はというとタスクボタンだと思うのですが、Android 7.0の使いこなし記事等で書かれているものと若干挙動が違うような・・・。 真ん中はホームボタンです。
次にFM受信機能の周波数ですが、表示上は87.5Mhz~108.0Mhzが表示されます。国内のFM局は、おおむね76.1Mhz~86Mhz付近なので、InterFMの89.7Mhzを除き受信できないようですが、逆にAM放送のFM補完放送が90~95MHzのため、AM放送を聞くことができます(笑)。
なお、ヘッドフンを刺すとケーブルがアンテナとして働き受信する仕組みのため、内スピーカーでの聴取はできないようです。アプリはOSを日本語化すると「FMラジオ」という名前になりました。
VR視聴用として
じつは今回レビューに応募させていただいた動機として、写真のようなVRゴーグルに入れてVRコンテンツを楽しみたいというのがありました。
それというのも、前述したとおり現在はiPhone、それも小ささが魅力な5sを使用しておりゴーグルに取り付けた時の視野の狭さが気になっていたのです。かなりの没入感は味わえるものの、どうしても周りの黒い空間が多いため、望遠鏡を覗いているような感じなってしまうのです。
さらに、iPhoneは実はVRゴーグルに向かないという理由があります。性能は充分なのですが、どうしても画面の解像度が低いのですよね。VRゴーグルに入れて使用する場合、液晶画面の半分が左目用、もう半分が右目用となります。この左右の画像をいわば重ね合わせて立体感を生む仕組みです。
ということは、実際に目に入る解像度は液晶画面の半分の大きさということになります。それに対してiPhoneの場合、5sは言わずもがな、iPhone 6や7ですらPlusが付く大きいほうじゃないとフルHD(1920*1080)の解像度は持っていないのです。また、実運用しているiPhoneなので視聴中に電話やLINEが届くこともしばしば(笑)
そのため、「安くてフルHDでVR専用のAndroid」を求めておりました。これってまさに「中華スマホ」が備えている条件じゃないでしょうか?というわけで手持ちのゴーグルにElephone p8 miniを早速入れてみました。
サイズ感としてはばっちりです。ただ、両サイドにやはり隙間ができてしまうので望むべくは5.5インチ~6インチサイズがベストかもしれません。
ということで、さっそく国内の超大手動画配信サービスのDMMからアプリをダウンロードし、購入したVR動画を転送してみたところ・・・、画面が真っ黒で音しか出ません。VRではない通常の動画コンテンツは問題なく再生できるのですが、待望のVR動画についてはうまく再生できませんでした。手持ちの動画ファイルを転送して、再生してみましたが、そちらは問題なく再生できました。VR動画のみが駄目です。
それではと、海外でかなり大手の配信サービスからダウンロードした、アプリと動画ファイルをコピーして再生してみると・・・、同じく画面が真っ暗で音しか出ませんでした(両サイトとも、アプリはGoogle Playからではなく、サービス提供サイトからダウンロードしてインストールする形になっています)。
一説によるとDMMのプレイヤーはCPUの種類を判別して再生できるできないを判別しているとか。残念ながら、ソッチの利用目的は達することができませんでしたが、通常の動画ファイルの再生は問題ないので、Youtubeなどの動画サイトも問題なく再生できるはずです。VR動画についてはGoogleのDaydreamなどもあり、Androidでの利用はまだ過渡期なのかもしれません。今後もう少し調べてみようと思います。
その他
最後に、VRコンテンツを楽しむために、OTGでの有線LAN接続をいろいろと試したのですが、OTG対応を謳ったmicro USB<->イーサネットアダプターを使っても接続はできませんでした。また、OTGアダプタを使い、無線LANアダプタやUSBイーサネットアダプタ(PC用)を接続して認識させようと試みましたが、こちらも認識せず。どうやらOSのコンフィギュレーションでドライバ類が入っていない模様です。
なんとかしようとTWRPでROOT化するなども挑戦したのですが、力及ばず上手くROOT化できませんでした。途中であやうく文鎮化させるところでしたが、リカバリーイメージがメーカーから提供されているため、事なきを得ました。
Elephone Official ForumのROMイメージ配布場所
おわりに
後半ちょっと変わったレビューとなってしまいましたが、お送りいただいてから20日程使っての感想は以上のようになります。性能的には過不足なく、十分な能力を持っていると感じました。 まだまだ、楽しめるガジェットとして、これからも使い込んでいくと思います。
関連リンク
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ELEPHONE P8 Mini:geekbuying