VAIOが15.6インチスタンダードノート「S15」をリニューアルしました。筐体は従来モデルとほとんど変わらないようですが、システムスペックが新しくなり、CPUは第12世代(Alder Lake-H)のCore i9も選択可能です(Core i9はALL BLACK EDITIONのみ)。
1.VAIO S15 スペック
スペック表
VAIO S15(VJS155) | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i3-1215U / Core i5-12500H / Core i7-12700H / Core i9-12900HK |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB/32GB/64GB(DDR5) |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB/1TB/2TB NVMe SSD HDDなし/1TB SATA HDD |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ/ブルーレイ |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920 × 1,080) 15.6インチ(3,84 × 2,160) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.0 × 3、HDMI、D-sub、LAN(RJ45)、オーディオジャック、SDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(207万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 稼働時間 約4.2-7.4時間 |
サイズ | 361.4 × 254.3 × 22.0-26.0 mm |
重量 | 2.25 kg |
スペック表の注意点
VAIO S15は注文の際にシステム構成のカスタマイズが可能です。また、(他のVAIO PCと同様に)ALL BLACK EDITIONというスペシャルエディション(特別仕様)があります。ALL BLACK EDITIONは筐体のデザイン・仕上げが異なり、CPUにはCore i9の選択も可能です(通常仕様はCore i7まで)。また、CPUやRAM、ストレージ容量の選択範囲も異なり、RAM8GB、128GB SSDといった下位構成は選べません。
コメント
CPUは第12世代(Alder Lake)のCore i3からCore i9までを選べますが、Core i3のみ省電力タイプの型番(Alder-Lake-U)で、Core i5以上は高性能な型番(Alder-Lake-H)となります。しかし、GeForceなど外部GPUの設定はありません。
RAMは8GBから64GBまで選択できます。注意したいのは「RAM8GBのみシングルチャネル」という点です。Core i3モデルを別とすれば、この製品でRAM8GBは選択しないほうがいいでしょう(シングルチャネルでは本来のグラフィック性能を発揮できません)。
ストレージは128GBから最大2TBまでと、多彩なSSD容量を選択可能で「第四世代ハイスピードSSD(PCIe 4.0のことだと思います)」も選べます。また、SSDに加え、1TB SATA HDDも搭載可能です。
ディスプレイは15.6インチでトラディショナルな縦横比16:9、4K解像度を選択できます。なお、タッチパネルの設定はありません。
それと、この製品は光学ドライブを搭載しています。…使用頻度は低そうですけどね。
通信まわりではWi-Fi6に対応し、入出力ポートも充実しています。D-subが温存されているというのはいまどき結構珍しいんじゃないでしょうか。一方でUSB type-CはThunderbolt 4なので、高速なデータ伝送も可能です。
サイズは「小さくありません」。VAIO ZやVAIO SX14のイメージがあって、「15.6インチでもかなり軽量なのでは…」などと思ってしまいますが、筐体サイズは従来モデルから変わっておらず、重量も2.25 kgと、2022年の水準だと「重いほう」です。
1.VAIO S15 筐体
ちょっと古い、ということでもありませんが、ベゼル幅は特に細いほうとは言えません。
この画像を見ればわかるように、他のVAIOシリーズと同様、リフトアップヒンジ(ヒンジ開口時に筐体後部がせり上がり、キーボード面に適度な角度がつく構造)を採用しています。VAIO ZやSX14と「パッと見るとよく似て」いますよね。ただし、コンパクトで軽量というわけではありません。
キーボードです。テンキーありの日本語配列(かな文字あり)、キーピッチ約19 mm(テンキー部分は約16 mm)、キーストローク約1.5 mm、バックライトなし、と開示されています。VAIOに限らず、日本メーカー製品のキーボードはメーカーのこだわりが詰まっていますので、使用感は素晴らしいものと思います。
側面と入出力ポートの構成です。やはりD-subが目を引きますねー。また、光学ドライブが右側面(画像下)にありますので、左側面に多くのポートが配置されていますが、USB Type-Aポートが左右に振り分けられていますので、使い勝手がよさそうです。
天板です。上が標準版、下がALL BLACK EDITIONです。標準版には部分的にメッキが施されていますが、ALL BLACK EDITIONはその名の通り「真っ黒」です。また、筐体の質感(手触り)も多少異なるようで、より高級感のあるものになっています。
3.VAIO S15 価格など
VAIO S15(VJS155)はVAIO STOREおよびソニーストアで5月中旬から受注開始、5月下旬発売の予定です。想定価格は標準版が税込み159,800円から、ALL BLACK EDITIONが税込み296,800円から(いずれもソニーストア扱い分)、となっています。
CPU性能が非常に高くなっていますので、ビジネスやクリエイティブワークで頼れる一台になってくれそうです。