リンクスインターナショナルがミニPC「LZ16J」を発売します(3月10日より予約販売開始)。リンクスはMinisforumやGPD、AYANEOなどの販売代理店としておなじみですが、今回ご紹介するLZ16Jは「リンクスオリジナル」の製品です。
1.LZ16J 概要
スペック表
LZ16J | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core i5-1030NG7 |
GPU | なし |
RAM | 16GB(LPDDR4, オンボード) |
ストレージ | 512GB SSD(M.2 SSD NVMe 2242) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB3.0 Type-C、USB3.0 Type-A × 3、HDMI × 2、LAN(RJ45)、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 89.5 x 89.5 x 25 mm |
重量 | 255 g |
コメント
OSはWindows 11 ProでCPUはCore i5-1030NG7です。あまり聞き慣れない型番ですが、第10世代(Ice Lake)の4コア8スレッドCPUです。
Passmarkがベンチマークスコアを公開していましたので掲載します。一緒に掲載しているのは「最近のノートPCで搭載例の多い第12世代のCore i5(Core i5-1235U/Core i5-1240P)」および「当時ノートPCに搭載例が多かった第10世代のCore i5(Core i5-1035G4/Core i5-1035G1)」です。第10世代のCore i5は内蔵GPUがIris PlusとIntel UHD Graphicsの2種類あり、Iris Plusのほうがより高いグラフィック性能になっていました。
Core i5-1030NG7は内蔵GPUこそIris Plusですが、TDP10Wと超省電力タイプなこともあり、パフォーマンスは低めです。もちろんCeleronよりはずっと高性能ではあるのですが、「今どきのCore i5」をイメージしてしまうと少し期待外れに感じられるかもしれないですね。ただ、Passmarkスコア6,000点ということであれば一般的なビジネス文書の作成とか表計算資料の作成で力不足を感じることはないと思います。
RAMは16GBで「オンボード」なので購入後の増設・換装はできません。SSDは512GBのM.2 2242 NVMeですから、換装は可能かと思われますが、他のミニPCのように筐体内部の画像が公開されていませんので、実際どうなのかは不明です。
LZ16Jは筐体サイズが(ミニPCとしてみても)非常にコンパクトなのが特徴です。ウインタブでよくご紹介している他社のミニPCはタテ・ヨコが12センチ四方くらいになっていることが多いのですが、LZ16Jは9センチ四方ですから、「一回りか二回り小さい」ですね。
ポート構成です。USBポートが合計で4つ、HDMIポートが2つ、そしてmicroSDカードリーダーと有線LANを装備しています。ミニPCはノートPCと異なり、キーボードやマウス、ディスプレイ(必要があればWebカメラやマイク、スピーカー)の接続が必要になりますので、USBポートが合計で4つというのは必ずしも十分な数とは言えません。そのため、Bluetooth機器やハブを用意するほうがいいかもしれません。
また、この筐体はVESAマウンタ(75 mm)が付属しており、ディスプレイの背面に取り付けることができます。
2.LZ16J 価格など
LZ16JはリンクスダイレクトやAmazonなどで予約販売中です。通常価格は税込み79,980円ですが、3月11日現在、リンクスダイレクトで「予約特価」として税込み69,980円で購入できます。
記事中にご説明した通り、搭載CPUがCore i5、といっても最近のノートPCに搭載例の多いCore i5-1235UやCore i5-1240Pほど高性能ではありません。また、サイズがコンパクトなので、他のミニPCのように筐体内部にアクセスしてRAMやSSDを増設したり換装したりといった「DIYによるカスタマイズ」にもあまり向きませんね。省スペース性を重視する人向けの製品かと思います。
3.関連リンク
リンクスインターナショナル ミニPC LZ16J:リンクスダイレクト
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