7インチのWindowsタブレットってどうなの？ － 読者情報を紹介するよ！

こんにちは、ウインタブ（@WTab8）です。7インチのWindowsタブレットについて、私はまだ実機を試用したことはなく、どんな使い勝手なのかよくわかっていません。しかし、最近ウインタブにはいろんな機種について貴重なコメントをいただくことができており、7インチタブレットについても非常に有益な情報が集まっています。そこで、今回は初めての試み「読者レビューまとめ」として7インチタブレットを取り上げてみます。コメントをしてくれたのは「おのけんさん」と「匿名さん」のお二方です。有益な情報ありがとうございました。

いただいたコメントは「あきばお～ WinTab 7」に関する情報なのですが、WinTab 7は「KEIAN KEM-70B」のOEM（相手先ブランド名製造、要するに実質的に同じもの）である可能性が高いです。その根拠として、WinTab 7がKEIAN製であること、ハードウェアと筐体のスペックが同一であることがあげられます（JANコードはチェックデジットを除き1番違い）。ただし、公式にそのような発表はなく、あくまでもウインタブの推測であることにご注意ください。

また、国内で購入できる技適マークの付いた7インチタブレットとしては、他に「geanee WDP-072-1G16G-BT」がありますが、CPU（Atom Z3736G）、RAM（1GB）、ストレージ（16GB）、ディスプレイ解像度（1,024 × 600）の各スペックがWinTab 7と同一になっているので、使用感はよく似た感じになると思われます。

それと、コメント欄にいただいた情報は、提供者の方のご好意によるものであり、もともとウインタブの記事になることを想定して書いていただいたものではありません、従って、情報の正確さを保証するものではないことと、使用感など個人の感想に属する記載については、あくまでも参考情報とご理解ください。

1.初期状態について

保証書は恵安で起動時も恵安のロゴでした。全て日本語で簡単に設定できました。予め液晶保護フィルムも貼ってあり、マイクロUSB変換ケーブルもついていましたよ。空き容量は初期設定後で7.45GBでした。技適マークは裏にシールが貼られていましたよ。（おのけんさんのコメントをもとに、文意を損なわない範囲で文面修正）

とりあえず日本語環境で初期設定ができ、保護フィルムつき、ということで、1万円のタブレットながら不安なく使えるようですね。1万円という価格だと多少は覚悟して開封する感じだと思いますが、心配無用のようです。また、WIMブートを使っていると思われ、初期状態での空き容量はまずまずの数値になっています。Windows 10にアップグレードすることを仮定すれば、アプリ類もmicroSDカードにインストールすることができるようになるため、ストレージ16GBでも乗り切れるんじゃないか、という気がしています。

2.ディスプレイについて

文字がボケ気味だったので、ディスプレイの設定を確認したところ1200×800が設定され動作してました。ハードの解像度に変更したところシャープな表示になりましたが、起動しないアプリがあったりするので、ボケ気味のデフォルトで利用する事にしました。（おのけんさんのコメント）

解像度を1024×600に変更し、Windows8.1標準のアプリケーション表示倍率を100%に変更して再起動すると、途端に不満が軽くなります。とりあえずこれだけやっとけばストレス無くなる。（匿名さんのコメント）

ディスプレイ解像度1024 × 600というのはさすがに厳しいイメージがあります。実際初期状態では実際のディスプレイサイズとは異なる1,280 × 800が設定されているようです。コメントをいただいた方が継続使用している設定はそれぞれ異なるようですが、これは個人の好みの問題です。7インチタブレットを購入したら、ディスプレイの解像度をいろいろと調整してみて自分の好みの設定を探すという作業が必要になるようですね。ただ、おふたりとも大きな不満を持ってはおられない様子です。

3.その他の使用感

良い点
・分をわきまえて使う限り、かなりサクサク動く。
・全般的に素直なWindows。
・物理的に小さい。Nexus7より小さい。男性なら、スーツのパンツやチノパンのポケットにも入る。このサイズ的なアドバンテージだけでも買う価値があった。
・コスパはかなり良い。仮に1年で使い潰したとしても惜しくない。

悪い点
・付属ACアダプタなのか本体コネクタ側なのか分からないが、消費電力に対して給電能力が足りない。重いアプリ使ってると給電しててもバッテリ残量が減っていく。
・マルチタップの反応に難があり、2本以上の指を使ったドラッグ等がかなり厳しい。
・タッチ位置が体感と4mmくらい下にズレる(指の腹の実際にあたった位置で取得してて、体感と合わせる補正を行っていないためと思われる)
・5GHz帯のWLANに繋がらない。2.4GHz帯は問題なし。
・他のWIn8.xタブレット同様、2.4GHz帯WLANとBTを同時に使うとかなり干渉する。

良くも悪くも
・バッテリのもち。片道40分の通勤に使って残量66～72%程度になる。良いとも悪いともいえる。
・ハードウェアWindowsキーが無い。不便だが、無いおかげで鞄の中等で勝手に静電反応して電源ONにならないのは助かる。
（以上、匿名さんのコメント）

非常にわかりやすい評価コメントですよね。やはり7インチのサイズ感は素晴らしいみたいです。ただ、軽量化されている分、バッテリーの持ちには若干不安がありそうです。いただいたコメントはWinTab 7に関するものですが、geaneeのほうもバッテリーの連続稼働時間は「約2.5時間」となっているので、ひょっとしたらWinTab 7よりも厳しいかもしれません。

また、無線LANの5GHz帯非対応（IEEE802.11 b/g/nのみ対応で11aやacに非対応ということ）というのは普及価格帯の8インチ、10インチタブレットでもむしろ普通です。私が持っているThinkPad 8とVivoTab Note 8は5GHz帯に対応しますが、acer Aspire Switch 10は非対応です。なので、この価格帯の7インチタブレットが5GHz帯非対応というのは仕方ないかな、と思います。

あと、ウインタブの嫌いな「Bluetoothの電波干渉」は発生するみたいですね。キーボードを使うときはUSBキーボード（とハブ）があったほうがいいかも、です。それと「Windowsボタンがない」というのはちょっとビックリです。ただ、考えてみればWindows 8.1環境のタッチパネルなら、チャームを出せばWindowsボタンが出てくるので実用上はそんなに問題はないでしょう。個人的にWindowsボタンがなくて困るのはスクリーンショットを撮るときくらいですかね。

4.総合コメント

Webなどスマホより大きな画面でサクサク確認できますし値段を考えれば十分満足できる良い商品です。（おのけんさん）

サイズ的なアドバンテージとコストパフォーマンスの2点だけでも、十分買う価値ありました。あと艦これには全くストレス無いです。（匿名さん）

WinTab 7は税込み10,800円という、フルWindowsが搭載された製品として非常にお買い得価格になっているので、購入された方はよくわかっているというか、過度な期待を持たずに購入されているというか、「コストパフォーマンスの高さ」に満足しているようですね。逆にいえば、ある程度の割り切りを持って購入する場合、期待以上の性能であり、使い勝手である、ということも言えるんじゃないでしょうか？

なんだか私も1台欲しくなってしまいました。最後に、この記事の元情報を提供してくださった、おのけんさんと匿名さんに重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。

5.関連リンク

WinTab 7 7インチWindowsタブレット：あきばお～（2015年7月1日現在在庫切れ、次回入荷は7月中旬とのこと）
KEM-70B：KEIAN 公式サイト