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次期大型アップデートで削除されることが決まったワードパッドの代替ソフトを紹介します

ワードパッド代替ソフト初回記事
Windows 11 バージョン24H2から標準アクセサリとして用意されていたワープロソフト「ワードパッド」が削除されます。ワープロソフトがインストールされていない場合、Windows 11 バージョン24H2に更新するとWord 2007以降で採用されているOffice Open XML(.docx)形式とリッチテキスト(.rtf)形式のドキュメントを開けなくなります。

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Microsoftでは代替ソフトとしてMicrosoft Office、またはMicrosoft 365 Appsに含まれているWordか、そのWEBアプリ版であるWord Onlineを使うよう案内していますが、無料で利用できるWord OnlineはあくまでWEBアプリなので、オフライン環境では使用出来ません。この記事では「無料で使えるワードパッド代替ワープロソフト」をいくつか紹介いたします。

1. Word Mobile

Word Mobile

モバイル端末向けにリリースされている、UWPアプリ版Wordです。今ではすっかり忘れ去れてしまったような印象を受けますが、現在でも開発が継続されています。

デスクトップアプリ版Wordに備わっているすべての機能が利用できるわけではありませんが、Microsoft純正アプリということもあって文章の再現性が高く、ディスプレイのサイズが10インチ未満のデバイスであれば基本的な編集機能は無料で使用出来ます。

ただし、10インチ以上のディスプレイを搭載するPCの場合、利用できる機能がドキュメントの閲覧と印刷のみに制限され、編集するにはMicrosoft 365 Personal/Familyのサブスクリプション契約が必要となります。

Word Mobile:Microsoft Store

2. Libre Office

Libre Office(Libre Office Writer)

オープンソースのオフィススイートです。Windowsのみならず、macOS、Linux・FreeBSDなどのUNIX派生OSもサポートしています。オフィススイート製品なので、ワープロソフト(Writer)だけでなく、表計算ソフト(SpreedSheet)、データベースソフト(Base)も利用できます。

Microsoft Officeのドキュメントも開けますが、あくまで「相互利用性」が高いことを謳っているため、場合によってはレイアウトが崩れてしまったり、そもそも正常に開けない場合もありますが、一般家庭で利用するには十分な機能を備えているので、ワードパッドからの乗換であれば不満を感じることはないでしょう。

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Libre Office:公式サイト

3. WPS Office(無料版)

WPS Office Free

日本では中古・新品PCを購入した際に付属していることも多い、キングソフトのOffice互換ソフトです。日本公式サイトでは配布されていませんが、実は個人利用であれば無料で利用できる無料版もあり、グローバルサイトからダウンロードできます。

日本公式サイトで配布されているWPS Office 2 体験版とは異なり、利用期間や画面の透かし表示といった制限は存在せず、すべての機能を完全無料で利用できます。

有料版とは異なり、Microsoft Officeと同じ11書体の追加フォントは含まれておらず、メーカーによるサポートも利用できませんが、Officeドキュメントの再現性が高く、ワードパッドやWordと同じリボンUIを採用しているので、Officeドキュメントをメールなどでやりとりすることが多い方におすすめです。

WPS Office 無料版:WPS.com

4. まとめ

Microsoft Office・Microsoft 365 Appsを既に使用している方であれば、そもそもワードパッドがサポートしているドキュメントをすべて読み書きできるので問題ありませんが、Officeを使用していない場合Windows 11 バージョン24H2にアップデートしてしまうとワード形式とリッチテキストフォーマット形式を開けなくなってしまいます。

前述の通りMicrosoftとしてワードパッド代替としてWordやOffice Online(Word Online)の利用を推奨していますが、Office Onlineは冒頭で取り上げたとおり、オフライン環境では利用できず、単体でも約2万程度で販売されているWordをわざわざ購入するのも躊躇するという方も多いのではないでしょうか。

LibreOffice、無料版WPS Officeであればワードパッドより高機能なので、「ワープロソフトはたまに使う程度、仕事で添付されているファイルを閲覧できれば良い」のであれば乗り換え先としてちょうど良い選択肢になると思います。

5.関連リンク

Windows・Androidの小ネタ 記事一覧
Microsoftが簡易ワープロソフト「ワードパッド」の廃止を発表。今後はMicrosoft Word等の利用を推奨

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コメント

  1. まりぼぐ より:

    本記事内に2個所「観覧」とありますが、この場合「閲覧」が適切です。

  2. 匿名 より:

    WPS Officeに無料版があるのは知らなかった、その手があったか。
    ありがとうございます。

    • かのあゆ より:

      >>匿名さん
      日本公式サイトとグローバルサイトが分かれている上に、サポートなども別扱いになっているのでWPS Officeに無料版が存在していることを知らない方はけっこう多いかもしれませんね。AIによる文章校正機能もありますし、アカウントなしでも利用できるので正直個人利用であればWPS Officeデモ十分だと思います。

      • Onji より:

        ダウンロードしてインストールしてみました。
        ウィルスバスターによるチェックではインストーラーなどでの警告はでておりません。
        インストール手順自体は他のアプリと同様で難しいところはありません。ただ、インストールの最後でセキュリティ対策ソフトのインストールを促されますが、それは既に何らかのソフトがインストールされているならチェックは入れずに(デフォルトでチェックは入っていません)インストールを終わらせるのが無難だと考えます。
        実際に仕事で作成した(ただあまり複雑ではない)WordファイルやExcelファイルを開いてみましたが、特に大きな崩れとかは見受けられませんでした。ただ、無償版ですので、画面の2か所にアップグレードを促すボタンが表示されますが、それは納得して利用するしかないでしょう。
        まぁ私自身はMicrosoft 365 Personalを普段利用しているので、私自身が使うことは当面はないと思いますが、これなら人様に勧めてもいいかな、と思います。特に今はOffice 2024のリリース待ちで、2021からのアップグレードパスが公表されていない(昔ならバージョンアップ版として通常版より安価に入手できたのですが2021ではアップグレード版は販売されませんでした)こともあり、Officeが必要という人に「本当にMicrosoft Officeが必要ですか?」と確認し、仕事で使わない人への選択肢が一つ増えたかなと考えています。

        前の投稿で「名前」を入れ忘れてました。失礼しました。