Microsoftが8月31日(現地時間)にWindows Experience Blogにて、10月5日にWindows 11を正式リリースすると発表しました。
Windows 11 available on October 5:Windows Experience Blog
※原文は英語ですがブラウザーの翻訳機能でほぼ日本語化できます
Windows 11へのアップグレードは10月5日から順次Windows Updateを使って実施され、2022年半ばまでにはアップグレード対象のPC全てがWindows 11にアップグレードされるとのこと。また、Windows 10の場合と同様、Microsoftから手動でWindows 11にアップグレードできる手法も用意されるのではないか、と思います。
Windows 11は6月24日(現地時間)に「リリースされることが正式に発表」され、6月末からプレビュー版が公開されています。ウインタブ読者にもプレビュー版を試している人は多いと思いますし、そうでない人も各所でWindows 11のスクリーンショットを目にし、また新機能の情報も入手されていることと思います。
現在Windows 10が搭載されているPCをお使いの場合、無料でWindows 11にアップグレードすることができます。これまでも年に2回のペースで実施されてきたWindows 10の大型アップデートの「さらに大型版」と考えるとわかりやすいでしょう。
ただし、Windows 10の大型アップデートとは異なり、Windows 11のシステム要件には少し厄介な部分があります。こちらが主なシステム要件です。
・1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサまたはSystem on a Chip (SoC)
・メモリ4GB以上
・ストレージ64GB以上
・DirectX 12互換のグラフィックス/WDDM 2.x
・9インチ以上、HD解像度 (720p)のディスプレイ
・システムファームウェアがUEFI、セキュア ブート対応
・TPMバージョン 2.0
・インターネット接続
特に引っかかりそうなのが「64ビット互換プロセッサ(CPU型番)」「ファームウェアがUEFI、セキュアブート対応」「TPMバージョン 2.0」だと思います。総じて「少し古めのPCを使っている人は要注意」ですね。
つい先日、Windows Blogにて、アップグレード対象のCPUに「ほんの少し」型番が追加されました。しかし、依然として「第7世代以前のCoreプロセッサー」の大部分と「Zen1世代のRyzen」はアップグレード非対応のままです。
Update on Windows 11 minimum system requirements and the PC Health Check app:Windows Blog
※原文は英語ですがブラウザーの翻訳機能でほぼ日本語化できます
Windows 11に対応するCPUの一覧はこちらです
・Windows 11 でサポートされている AMD プロセッサ:Microsoft
・Windows 11 でサポートされている Intel プロセッサ:Microsoft
また、上記のWindows Blogの記事に「正常性チェックツール」の更新版へのリンクが張られました(日本のMicrosoftサイトではまだ「準備中」のままになっています)。
Windows Insider Preview PC Health Check Application:Microsoft
私も手持ちのPCのうち、アップグレード非対応の機種で試してみましたが、ダウンロードサイトは英語だったものの、ツールは日本語になっていましたし「なぜアップグレードできないのか」という点についても説明されました。
正式リリースが10月5日で、直近追加された対応CPUの状況を見ると、この先どうやら「システム要件はほぼこのまま」になりそうな気もしますね。
私の手持ちのPCのうち、アップグレード非対応のものについては、「別にWindows 10のままでいいや」と思っています。Windows 10のままでも2025年まではサポート対象なので、追加される機能には対応できないものの、仕事に使う上で特に大きな問題もありませんしね。
しかし、リリース日は思ったより早いなあ、と思いました。10月5日に正式版がリリースされるのであれば、今から頑張ってプレビュー版を試す必要はないかもしれませんね。