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UFSとは? - eMMCとの違いとSSDとの比較でわかるストレージ性能

オピニオン

UFSとは?
最近のWindowsノートPCはほとんどが「SSD搭載」ですよね。さすがに「HDD (ハードディスクドライブ)にOSが入っているWindows ノートPC」は見かけなくなりました。また、低価格なノートPCやタブレットにはSSDではなく「eMMC搭載」の製品もあります。

Androidタブレットやスマホの場合、「UFS」というストレージが使われていますが、エントリー機種の場合は低価格帯のPCと同様にeMMCが搭載されていることもあります。

この記事では、読者の製品購入のお役に立てるよう、UFSとは何か、eMMCやSSDと何が違うのかを整理したいと思います。

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1. UFSとは何か

UFSは「Universal Flash Storage」の略で、主にスマートフォンやタブレット向けに設計された高速ストレージ規格です。eMMCの後継として登場し、次のような特徴があります。

・高速なデータ転送
・読み書きの同時処理(フルデュプレックス)に対応
・省電力設計

簡単に言えば、モバイル機器向けの高速ストレージ規格です。

2. eMMCとの違い ― なぜ体感差が出るのか

eMMCは片側交互通行、UFSは対面通行

eMMCもフラッシュメモリですが、UFSよりも設計が古く、同時処理や並列処理が弱いという特徴があります。そのためUFSと比較すると

・アプリの起動が遅い
・OSアップデートに時間がかかる
・大容量データ転送で待たされる

といった差が出やすくなります。ざっくり「eMMCよりUFSのほうが大幅に高速」と考えて結構です。これは、UFSが複数の処理を同時にさばきやすい設計になっているためです。

3. UFSの世代と理論最大速度

UFSには複数の世代があります。以下は理論最大転送速度(目安)です。

規格 理論最大速度(目安)
eMMC 5.1 約400MB/s
UFS 2.1 / 2.2 約1,200MB/s
UFS 3.0 / 3.1 約2,900MB/s
UFS 4.0 約5,800MB/s

※上記は理論値であり、実際の速度は製品によって異なります。

重要なのは、

・eMMCとUFSの差は大きい
・UFS 2.xと3.xの差は用途次第

という点です。一般的な用途であれば、UFS 2.x以上であれば十分に快適です。

4. SATA SSD・PCIe SSDとの比較

参考までに、PC向けSSDの理論最大速度も見てみましょう。

規格 理論最大速度(目安)
SATA SSD 約550MB/s
PCIe 3.0 x4 NVMe 約3,500MB/s
PCIe 4.0 x4 NVMe 約7,000MB/s
PCIe 5.0 x4 NVMe 約14,000MB/s

これを見ると、

・UFS 2.2はSATA SSDを上回る
・UFS 3.1はPCIe 3.0世代に近い理論値
・UFS 4.0の理論値はPCIe 3.0世代を超える

となります。

ただし、UFSとNVMeは設計思想が異なるため、単純に「同等」とは言えません。あくまで理論上の最大転送速度の比較です。UFSはスマホなどのモバイルデバイス向けに省電力性や小型化を重視した規格で、基板に直接実装されます。一方、PC向けのNVMe SSDはより高い性能を前提とした構成で、スロット接続のため増設や換装ができる製品もあります。

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5. まとめ

高速なUFSのメリットとして、まず分かりやすいのは「アプリの起動速度」です。重めのSNSアプリや画像編集アプリ、大型ゲームなどでは、ストレージの速度差が体感につながりやすくなります。eMMCではワンテンポ遅れる場面でも、UFSでは引っかかりが少なく、動作がスムーズに感じられることがあります。

次に、「OSアップデート」や「大容量データの処理」です。AndroidやWindowsの大型アップデートでは、ストレージが遅いと完了までに長時間かかることがあります。また、4K動画や数GB単位の写真データ、ゲームデータのコピーなどでも、差が出やすくなります。

さらに、「マルチタスク時の安定感」も見逃せません。UFSは同時読み書きに強いため、ダウンロードしながら動画を再生したり、アプリを更新しながらブラウジングをしたりといった場面で、動作が安定しやすい傾向があります。

では、どんな人が高速なUFSを選ぶべきでしょうか。

・容量の大きいゲームをプレイする人
・写真や動画を大量に扱う人
・タブレットで動画編集などを行う人
・長く使う前提で、将来的な余裕を持たせたい人
・価格差が小さいなら上位世代を選びたいと考える人

こうした用途では、UFS のメリットを感じやすいはずです。一方で、

・Webブラウジングや動画視聴中心
・文書作成や軽作業が中心

という人なら、高速なストレージのメリットは大きくありません。私は日常的に数GB単位のデータを扱うことも少なく、ゲームをする機会も多くありませんし、特殊なアプリも使いません。そのため、ストレージ速度については無頓着なほうです。PCに関して正直に言えば、「さすがにOSをHDDに入れたいとは思わないが、SATA SSDやeMMCの速度でも特に大きな不満を感じたことはない」というのが本音ですし、Android機のストレージ速度を気にしたこともありません。

それでも、ストレージ速度は使い方によって使用感を左右するのは間違いありません。ストレージ規格は地味なスペック項目ですが、購入後の快適さに直結する部分でもあります。購入時には容量だけでなく、「どんなストレージが搭載されているのか」はチェックしておきましょう。

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執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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