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2025年 お気に入りガジェット5選 - 実機レビューで「これは良かった」と思えた製品たち (ノートPC編)

オピニオン

2025年 お気に入りPC
2025年のお気に入りとして、先日「ノートPC以外編」を掲載しました。今回は「ノートPC編」で、2025年にメーカーさんから実機をお借りしてレビューした製品の中から特に印象に残ったものを5機種ピックアップしてみました。

ウインタブが実機をお借りできる国内 (外資系を含む)メーカー製品はどれも品質が良く、はっきり言って「ハズレは見かけない」です。よって、この記事で取り上げた基準は「いい、悪い」というよりも「ウインタブの好み」です。この点あらかじめご了承ください。


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1. ThinkPad X13 Gen 6 (Intel) / (AMD)

Lenovo ThinkPad X13 Gen 6(13.3型 Intel) ディスプレイ

実売価格:17万円~20万円
※カスタマイズにより、これ以上になることもあり

おもなスペック
OS:Windows 11 Home/Pro
CPU:
 Intel版:Core Ultra 5 225U/Core Ultra 7 255Hなど
 AMD版:Ryzen AI 5 PRO 340/Ryzen AI 7 PRO 350
RAM:16GB/32GB (オンボード)
SSD:256GB/512GB/1TB
ディスプレイ:13.3インチIPS(1920×1200)
重量:933g~

トップバッターはこれです。まさに「ウインタブ好み」の製品です。 13.3インチと「王道サイズ」で重量1キロを切る超軽量モバイルノートです。Intel版とAMD版があり、Intel版はCore Ultraシリーズ2 (Arrow Lake)を、AMD版はRyzen AI PRO 300シリーズ (Krackan Point)を搭載しています。AMD版はCopilot+ PCですが、Intel版はCopilot+ PCではありません (AI処理チップNPUを内蔵していますが、Copilot+ PCの要件を満たしません)。ただしこれはあくまで「Copilot+ PCの要件」だけの話で、Intel版の性能が低いわけではなく、むしろIntel版のH型番 (型番の末尾がHのもの)のほうがCPU/GPU性能は上です。

ThinkPadシリーズはビジネスユーザーから高い評価を得ています。その理由は様々ですが、特に「並外れて頑丈な筐体」「使いやすいキーボード」「モデルチェンジしても変わらない基本デザイン」などが挙げられると思います。

このX13 Gen 6はThinkPadシリーズの特徴をほぼすべて満たしつつ、超軽量に仕上げている、という点がすごい、と思います。軽いということなら上位モデルのX1 Carbonも1キロ切りですが、製品価格はX13のほうがずっと安く、コストパフォーマンスという点でもX13は高く評価できます。

また、以前 (と言っても10年近く前の話ですけど)のThinkPadシリーズはディスプレイの発色がお世辞にもいいとは言えなかったのですが、X13 Gen 6のディスプレイは100%sRGBの色域を誇り、スピーカー品質も素晴らしいので、必ずしもビジネス専用という感じではなく、動画視聴や音楽鑑賞といった用途も快適に楽しめます。

私は2世代前のX13 Gen 4を購入し、2年ほど使っていますが、X13 Gen 6は使いやすさはそのままに筐体が小さく、軽くなり、レビューしていて「いいなあ…」と思いました。

2. Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD)

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) レビュー

実売価格:13万円~20万円
※カスタマイズにより、これ以上になることもあり

おもなスペック
OS:Windows 11 Home/Pro
CPU:Ryzen AI 5 340/Ryzen AI 7 350
RAM:16GB/32GB (オンボード)
SSD:512GB/1TB
ディスプレイ:14インチOLED (2,880×1,800)
サイズ:312✕219.3✕13.9 mm (最厚部) / 1.28 kg

Yoga Slim 7 Gen 10はウインタブのセール情報記事の「常連」でした (この先はどうなるかわかりません)。その理由は「鬼コスパだから」です。直近のPC価格上昇の流れにより価格が上がってしまいましたが、最低価格138,948円のモデルのスペックは「Ryzen AI 5 340/RAM16GB/SSD512GB/2.8K有機ELディスプレイ」です。もちろんCopilot+ PC。

周辺装備でもスピーカーは4つ搭載、Wi-Fi 7対応、顔認証カメラと、非常に充実しています。筐体はアルミのユニボディで重量も1.28 kgと、超軽量とは言えないものの薄型でモバイルノートとして十分なサイズ感です。

ウインタブでこの製品のレビューをする際に「どこかコストダウンの影響が出ているんだろう」と思いましたが、実際そんなことはなく、スペック表通りの性能でしたし、筐体も薄型で高質感でした。なので、今でも「安い理由がわからない」ですね。

この製品より安いノートPCはたくさんありますが、この製品と同等のシステムスペック・筐体品質でより安い製品というのは見かけません。まさに最強コスパのCopilot+ PCだと思います。

3. dynabook GR/ZZ

dynabook GR/ZZ 実機レビュー

実売価格:14万円~19万円
※特別サイトでの価格

おもなスペック
OS:Windows 11 Home
CPU:Core Ultra 5 125U/Core Ultra 7 155U/Core Ultra 7 155H
RAM:16GB/32GB
SSD:512GB/1TB
ディスプレイ:13.3インチ (1,920×1,200)※タッチ対応あり
サイズ:298.8×212.0×17.7-18.7 mm/861-939 g

dynabook GシリーズのWeb直販モデルです。Gシリーズはもともと13.3インチサイズで重さ1キロを切る超軽量モバイルノートでしたが、2025年10月発売のニューモデルはサイズと軽さをキープしつつ、大きくイメージチェンジしました。

Dynabookのモバイルノートって「濃紺」のイメージが強いと思っているのですが、このGR/ZZでは「セレストブルー」というさわやかなブルーが設定されました。この製品、ケチをつけるとしたら「CPUがCore Ultraシリーズ1と1世代前」であることくらいでしょうか。AI処理チップNPUは内蔵していますが性能は低めでCopilot+ PCの要件を満たしません。

それ以外の品質は非常に高いです。例えばディスプレイ。100%sRGBなど具体的な数値は開示されていませんが、「高輝度・高色純度・高視野角」と開示されており、ウインタブの実機レビューでも発色品質を高く評価しています。

また、Dynabookなど国内の伝統大手メーカーは超軽量ノートPCであっても (軽量化のために)ポートを端折ることはしません。GR/ZZも4つのUSBポート (うち2つがThunderbolt 4)にHDMI、microSDカードリーダー、さらには有線LANポートまでついています。

どうしてもCPUの世代が気になる、という人も多いでしょうが、そこにこだわらないのであれば国内メーカー製品らしい使い勝手の良さが光る製品だと思いました。

特別サイトID::dyna204cls、パスワード:T8Y7GRSV

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4. HP OmniBook 7 Aero 13-bg

HP OmniBook 7 Aero 13-bg レビュー

実売価格 :12万円~

おもなスペック
OS:Windows 11 Home
CPU:Ryzen AI 5 340/Ryzen AI 7 350
RAM:16GB/32GB (オンボード)
SSD:512GB/1TB
ディスプレイ:13.3インチIPS(1920×1200)
サイズ:297×211×16.5 -17.4 (最厚部) mm / 970 g~

13.3インチと「王道サイズ」で重さ1キロを切る超軽量なモバイルノートです。と書くと最初に紹介したThinkPad X13と同じ方向性と感じられますが、このOmniBook 7 Aero 13のほうが「かなりカジュアル」な雰囲気で価格も安いです。また、この製品はHP公式オンラインストアの「売れ筋No.1 (12月27日現在)」でもあります。

実機レビューをしてみて感じたのは「バランスの良さ」ですね。超軽量モバイルノートとしては低価格な部類の製品ですが、性能は高くディスプレイも100%sRGBの色域なので発色もよく、要するにアラ探しをしてもなかなかアラが出てこない、という感じでした。

私はモバイルノートの評価では「軽さ」を重視しています。毎日PCをバッグに入れて持ち歩く人にとってはCPU性能よりもむしろ軽いことのほうが重要なんじゃないかと。

超大手PCメーカーの売れ筋No.1というだけあり、「この価格にしてこの性能、この軽さ、この質感」というのが非常に印象的でした。

5. ASUS ExpertBook P3

ASUS ExpertBook P3 ( PM3406CKA)

実売価格:13万円~18万円

おもなスペック
OS:Windows 11 Pro
CPU:Ryzen AI 7 PRO 350
RAM:32GB/64GB
SSD:1TB
ディスプレイ:14インチ(1920×1200)
サイズ:312.7×227.1×17.9-18.0 mm / 1.468kg

ExpertBookというのはASUSのビジネスPCブランド (製品ブランド)です。法人向けですね。ただ、個人ユーザーもASUS Storeで購入できますし、価格もかなり割安なので、個人向けか法人向けかということはあまり考える必要はないでしょう。

スペックもよく、OSはPro版、CPUはRyzen AI 7 PRO 350なのでCopilot+ PCです。また、RAMも大容量で32GBと64GBを選べます。2026年に本格化しそうなオンデバイスAIにも対応できそうな容量ですよね。SSDも1TBと大きいです。

この記事で取り上げたExpertBook P3以外の製品は1キロ切りの超軽量PCが多く、1キロを超えるYoga Slim 7も1.28 kgと比較的軽いです。一方でExpertBook P3は1.5 kg近い重さなので、毎日持ち歩くのはちょっと辛いかもしれません。しかし、筐体が堅牢で使っていてしっかり感があります。

法人向けと言いつつもスペックは個人向けPCと遜色がなく、筐体のしっかり感はビジネスPCらしく、そして価格設定がかなり低めです。仕事用のPCとして素晴らしいと思いました。

執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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執筆者:ウインタブ
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