こんにちは、natsukiです。そろそろ、確定申告の準備に入る季節となってまいりました。ときに皆様、いま流行の「ふるさと納税」は利用していますでしょうか。
「ふるさと納税」とは、おおざっぱに言うと、任意の地方自治体に寄付を行うと、その寄付額から2,000円を引いた分が払うべき税金から免除されるというもの。実際は「寄付」なわけですが、払う側からすると、国や自分の本来税を納めるべき地方自治体の代わりに、任意の地方自治体に税を払っている感覚なので「ふるさと納税」と呼ばれています。
ただし、気をつけなくてはいけないのが、「免除される税金」には限度額があるということ。その限度額を超えて寄付した分は免除されませんので、まさに文字通り「寄付」した事になります。
では、その限度額は具体的にはどうなるのとか、実際の納付方法はどうするかとかいうのは、この記事の主題ではないので割愛します。詳しくは総務省のページをご覧ください。(総務省ポータルページ)
さて、このふるさと納税、確実に2,000円分は「免除される税金」とはならずに「自己負担」になってしまうわけですが、一方で、その寄付の返礼品として寄付を行った自治体より様々な品物が受け取れます。そして、返礼品は基本的にその地方自治体の特産品なので、全体的に見ると圧倒的に食べ物系が多いのですが、電機メーカーの工場を抱える自治体などは返礼品にパソコンや周辺器機をラインアップしている場合もあります。
そこで、この記事では、「ふるさと納税」の返礼品でパソコンや周辺器機がもらえる地方自治体を紹介してみたいと思います。
「え、でも、パソコンなんてもらえるのは高額納税者だけでしょう?」と思うアナタ! たしかに、庶民には手の届きにくい寄付額の自治体もあります。が、その一方で、比較的安価な寄付額から、パソコンや周辺器機が手に入る自治体もけっこうあるのです!!
私自身も、高額寄付の自治体はどうせ指をくわえてみているだけなので、比較的寄付額が少額な自治体の説明に力が入っておりますが、ご容赦ください。
「ふるさと納税」の返礼品ラインアップを調べるときには、まず、「ふるなび」「ふるさとチョイス」の2つのサイトをブックマークしておきましょう。
なぜなら、この2つは最大規模の「ふるさと納税」まとめサイトであるだけでなく、手続きの仲介もやっておりまして、地方自治体の中にはこの2つのサイトに「ふるさと納税」の返礼品ラインアップの掲示や「ふるさと納税」の手続きそのものまでマルナゲしているところも多くあるからです。特に「ふるなび」は電子器機系の返礼品に強いようです。
さて、具体的な注目の自治体をご紹介する前に3点、注意をお願いします。
まず、1点目。この記事における「ふるさと納税」に関する記述は、あくまで紹介のための簡易的なものです。制度や手続などについては、必ず、各自で総務省および対象の地方自治体、お住まいの地方自治体などに詳細を確認してください。「ふるさと納税」を行ったことによって発生しうる一切の損失について、natsuki、ウインタブとも責任を負いかねます。
2点目。この記事で紹介する返礼品のラインアップは、11月の初旬から中旬にかけてnatsukiが調べたものです。ですが、このラインアップは頻繁に更新される上、特にパソコンなどの高額な返礼品については数の限定もあります。したがって、いざ申し込む際にはラインアップが変わっている可能性も十分にあります。申込みの際には必ず最新情報をチェックしてください。
3点目。「ふるさと納税」の理念は、なんといっても対象の自治体への「愛」です。今回の記事を執筆したそもそものきっかけは、私自身が昔、徳島県徳島市に住んでいて、そのときの生活が素晴らしい思い出になっているので、ぜひこの制度で徳島市に寄付できればと考えたからでした。皆さんも、寄付をされるときはその自治体への「愛」を忘れずに。(そんなわけで、「コスパがどう」とかは言わないようにしています)
それでは、比較的安価な寄付額での自治体から順にご紹介してまいりましょう。
目次
1.まずはちょっとした寄付で周辺器機を―京都府 大山崎町
大山崎市のホームページはこちら。
羽柴秀吉と明智光秀の決戦、山崎の戦い(天王山の戦い)の舞台となった京都府乙訓郡大山崎町。ここには日立マクセルの工場があり、比較的安い寄付額から、パソコン周辺器機が返礼品となっています。
例えば、このように10,000円の寄付でモバイルバッテリーがラインアップされています。20,000円の寄付にはBluetoothスピーカーもあります。まずはこのあたりの少額の寄付からはじめてみてはいかがでしょうか?。
2.こちらも手軽な納税額で周辺器機を―長野県 伊那市
伊那市のふるさと納税特設サイトはこちら。
長野県伊那市には、大手電化製品メーカーの工場が集中しておりまして、返礼品にはロジテック、パナソニック、ケンウッド、オリンパスといった、そうそうたるメーカの製品がラインアップされています。このうち、ロジテック製の周辺器機は数万円レベルの寄付から対象となっていますよ。
例えば、こんな感じです。ちなみに、寄付額が30,000円になると、容量が2Tに増えます。さらに高額な寄付を行うと、ケンウッドのスピーカーや、オリンパスのカメラ、パナソニックのディスプレイなどもラインアップされていますので、チェックしてみてください。
3.ドスパラ製品はここ―神奈川県 綾瀬市
はい、ウインタブおなじみドスパラの工場のある神奈川県綾瀬市です。
公式サイトはこちら。
私が見た限り、最も安い寄付額でパソコン本体がラインアップされているのが綾瀬市です。なんと、30,000円の寄付でスティックPCのDiginnos Stick DG-STK3が受け取れます。寄付額をアップすれば、スペックもアップします。スティックPCに興味はあるんだけど、踏み切れなくて手を出していなかったアナタ! ここで入手してしまっては?
4.木製スピーカーでふるさとの響き―徳島県徳島市
はい、私のこよなく愛する徳島県徳島市です。
公式サイトはこちら。
徳島市では寄付額30,000円から、ミニサイズの木製スピーカーが返礼品にラインアップされています。寄付額70,000円まで、だんだんとスピーカーのランクがアップします。詳しくは、上記サイトから「ふるさと納税」>「木工」>「ヨシモク」で。
さて、特筆すべきは、やはり寄付金額の少額さ。音響系の返礼品は、調べてみるとそこそこあるのですが、そのほとんどが高額寄付に対応した、かなり気合いの入ったものとなっています。このくらいの手軽なスピーカは、実はなかなか無いんです。なにより、徳島の伝統工芸をきちんと活かした、「ふるさと納税」の返礼品にふさわしいこのデザイン。正直、普段なら、音響系の周辺機器でマイナーなメーカーの製品に手を出すのは勇気が要ります。が、こういう機会ならば、試しに使ってみようという気になりますよね。
というわけで、これはもう、寄付するしかないでしょう。私はします。お手もとのノートブックにちょっとだけリッチな音響を!
5.マウスのiiyamaブランドのお膝元―長野県 飯山市
露骨なひいきが入り失礼しました。おつぎは、これもウインタブではおなじみ、マウスコンピューターの飯山工場がある長野県飯山市。iiyamaブランドの名称にもなっています。ここは当然、マウスのパソコンが返礼品に入ってくるのですが、そのラインアップがとってもユニーク。
いきなり、Windows Phoneの登場です。シェアを考えるとちょっと手を出しにくいWindows Phoneですが、こういうきっかけでなら、どうでしょう? その下のMT-WN1001-IIYAMAも気になるところですね。
そして、やっぱり異彩を放っているのがその下に書かれている「マウスコンピューター組み立て体験&名前印刷付」。なんと、工場に行って自分でパソコンを組み立て、そのパソコンに自分の名前を入れてもらえます(笑)。詳しくは、マウスコンピューターのホームページにも説明があります。これは、減税額を超えてしてしまってでも、寄付してみる価値があるかも?
それから、この辺も注目なんじゃないでしょうか? この寄付額なら可能な人も多いはず。もし、まだタブレットPCをもっておらず、どんなの買おうかな~とウインタブをのぞいたアナタ! まずは信頼のiiyamaブランドを手に入れてしまってはどうでしょう?
マウスコンピューターらしい多彩な品揃えですが、高額寄付に対応しているものほど台数が少なく、またラインアップは随時更新されています。詳細は飯山市ホームページで是非確認を。
最新情報はちょっと分かりにくい場所にあります。飯山市のホームページの「03飯山市役所から」のプルダウンメニューを開き、「悠久のふるさと飯山応援金(ふるさと納税)」をクリック。その先のページの「返礼品の最新情報は、こちら」をチェックしてください。
6.老舗エプソンの周辺器機を―長野県 塩尻市
セイコーエプソンの工場がある長野県塩尻市(公式サイトはこちら)では、比較的高額な寄付からになりますが、エプソンのプリンタ、プロジェクターやセイコーの時計なんかが返礼品にラインアップされています。
やっぱり、国内老舗メーカーですから寄付額も跳ね上がります。もっとも少額でも90,000円からとなりますね。
7.エプソンのパソコンはこっち―長野県 喬木村
長野県下伊那郡喬木村(公式サイトはこちら)です。ここにはエプソンダイレクトの工場があり、エプソンのパソコンが返礼にラインアップされています。
が、当然ながら寄付額も高額になります。最低でも120,000円からです。
8.豪華なラインアップだが寄付額が…―山形県 米沢市
NECすなわちLenovoの工場を持つ、山形県米沢市(公式サイトはこちら)です。というわけで、NECとLenovoのパソコンがそろい踏み。非常に豪華なラインアップとなっています。
まあ、もちろん、寄付額も高額ですがね。寄付額は最低でも160,000円からとなります。え、どんどん紹介が投げやりになってる? だって、ねぇ。
9.いやーこんなに納税してみたいわ―長野県 安曇野市
もちろん、安曇野市といえばVaio!! ということで、なんと、Vaioブランドのパソコンが返礼として手に入ります。
当然、寄付額は超高額!! Windows Phoneが寄付額150,000円以上で、その他のパソコンはのきなみ寄付額500,000円越えです。まあ、品質を考えれば当たり前ですが、これだけの額が減税されるための、納税額と年収を逆算してみると…。いやー、高嶺の花ですね。長野だけに!(うまいこと言ったつもり)
それぞれの台数も少なく、「休止中」のものもありますので、最新情報は市のホームページで確認を。
10.おわりに
いかがでしたでしょうか。特に1.~5.あたりは寄付額も現実的で、真剣に検討してみてもよいのではないかと思います。また、徳島市で紹介したような地元の小規模なメーカーの製品は、いろいろと検索をかけてもなかなか引っかかりません。ぶらぶらといろんな自治体を見て回って、こういう埋もれた品物を探すのもふるさと納税の楽しみのひとつかと思います。
最後に、繰り返しになりますが、「ふるさと納税」は地域への愛あってこその仕組みです。返礼品をもらった際には、その製品が地域の経済を支えていることに、ぜひ思いを馳せてみてください。
コメント
Winタブ愛好家にふるさと納税…需要…ないな
あれこれの記事でiiyamaのPCやエプソンのプリンタなど、いくらかそういった機器があることは知っていましたがそれ以上調べることはなかったのでとても興味深く参考になりました。
ただ、ふるさと納税するよりはつい型遅れ品の安いところを探して買ってしまったりするのですが・・・(汗)
あるえふさん、こんにちは、コメントありがとうございます。私なんてそもそも納税したくない…。サラリーマン時代と違って重税感半端ないです。所得は低いのに…
こんばんは。
どのみち、払わないわけにもいかないものですから、であれば、その一部でも払う先や用途を指定できるということ自体は悪いことではないと思います。
というのは模範生的解答に過ぎますかねぇ。
ともあれ、複数の自治体に寄付しても「最低自己負担額」¥2,000は変わりませんし、もらえるものはもらっておいて、自分への税の還元と考えておけばよいのではないでしょうか。
免税限度額を超えたとしても、それでも普通に買うより安い場合も出てきますし。そういうあれこれを試算してみるのもまた一興かと。
試算の過程で「こんなに持ってかれてるのかよ!」ってのを再確認しちゃいますけどね。
それで、追加情報ですが、長野県喬木村の¥88,000以上で、エプソンの10.1インチタブレットEndeavor TN21Eが追加されたようです。
natsukiさん、寄付額8.8万円とかなら現実的ですね。そういえば戸田市で高額なボート(競技用)が返礼品にあるらしいです。私には使えそうにないですけど。