記事にアフィリエイト広告を含みます

Banggoodが技適認証付きドローン販売開始! - 閉塞した日本のドローン状況に一石を投じるか!?

Banggoodが技適認証付きドローン販売開始
こんにちは、natsukiです。まさかの状況に興奮が隠せません。ちょうど、日本のドローン規制の状況を嘆く記事を投稿したところに、驚くべき朗報! Banggoodが、技適認証を行ったドローンの販売を開始しました。管見の限り、海外通販サイトとしては、初の快挙です。すばらしい英断。いやいや、技適通ったドローンって、Amazonでも普通に売っているじゃんって? その通りです。実は、今回Banggoodが売り出す製品も、多くは、すでに日本のAmazonで販売済みです。ええ、も・ち・ろ・ん、国内販売向けのお値段でね。と、いうわけで、手に入る製品が変わるというような劇的な変化のあるものではありません。しかし、非常に安い価格で合法の娯楽用ドローンが手に入るようになることは、やはり文句なしに歓迎すべき事でしょう。

スポンサーリンク

また、検索してみると分かりますが、Banggoodの自社ドローンブランドである「Eachine」は、娯楽ドローンで世界的に非常に大きなシェアを誇っています。何かトラブっても、Eachineブランドなら、ググれば膨大な情報があふれているので、たいていのことは解析できる安心感があります。あ、もちろん、英語でですよ。そのようなBanggoodが日本市場に本格的に目を向けてくれたというのは、やはり、日本の娯楽ドローン界に一石を投じる出来事だと思います。いや、そうなってくれ。

Banggoodが技適認証付きドローン販売開始

クリックで拡大します

ではでは、早速、セールページ「BANGGOOD超最安値セール日本限定情報」に掲載されているラインナップをチェックしてみましょう。先の記事でも解説したように、日本でドローンを飛ばすには、技適さえ通っていればいいというものではないので、せっかく買ってもやっぱり飛ばせないじゃん、というのもありますからね。

1.注目!! 屋内で遊べる手のひらサイズマイクロドローン

やっぱり、なんといっても注目はこのジャンルでしょう。屋内で遊ぶことを前提とした、超ミニサイズのドローンたちです。これなら、狭い日本でも、航空規制を気にせずに楽しむことができます。

シンプルにして頑丈、入門機中の入門機「Eachine E010」

Banggoodが技適認証付きドローン販売開始
真っ先に抑えておきたいのは、コレ。おそらく、販売台数では文句なしに世界一なんじゃなかろうかという「Eachine E010」。最小限の機能のみのシンプルなドローン。ともかく頑丈。ただし、高度維持機能がついていないので、操縦にはそれなりに訓練が必要。そして何より、構造が単純なため、改造の元ネタに最適。

Banggoodが技適認証付きドローン販売開始
こうやって、カメラ積んじゃうのは定番中の定番。あ、カメラの方にすさまじく面倒な手続きが必要なんで、その件はまたあらためて。

で、価格は、「モード1」の「バッテリー3つ付き」で1,217円という冗談のような安さ……、が、ちょっと待って。「モード1」ってのは操縦方法のパターン(どのレバーで上昇下降旋回などをするか)なんですが、世界標準は「モード2」なんですよね。他のドローンでも遊ぶことを考えると、「モード1」はお勧めできません。「モード2」だと、同じくバッテリー3個付きで1,549円。Amazonで同じもの(ただし、こっちに技適ついているかは微妙)が2,300円なんですが、こっちはたぶんバッテリー1個です。

Banggoodが技適認証付きドローン販売開始
なお、このE010を買うなら、一緒に操縦機に付けるスティックも買っておくことを、強く勧めます。E010は高度維持機能がついていないため、操縦にそれなりに技術を要するのですが、このスティックを付けるか付けないかで、操縦難度が劇的に変わります。

飛ばしやすさなら、この「Eachine E016」

Banggoodが技適認証付きドローン販売開始
こちらは、性能的には、先ほどのE010に高度維持機能がついたものです。その分、はじめてドローンに触る人でも、それなりに操縦できるでしょう。

やはり、操縦機に付けるスティックの同時購入を強く勧めます。サイズが合わないかもしれませんが、構造は単純なので、そこは削るなり接着剤で付けるなりして。あるいは、こっちのスティックの方が、サイズが合わない場合に取り付けやすいかも。

価格は、バッテリー3個付きで2,434円。なお、Amazonでは、同じもの(ただしバッテリー2個)は、現在品切れ中ですが、3,500円で売っていました。ほぼ同性能でバッテリー3個付きのHoly Stone HS210(バッテリー3個付き)も、クーポン割引込みで、アバウト3,500円。うーん、さすが安いぜBanggood。

とりあえず、カメラを体験してみたいなら「Eachine E61HW」

Banggoodが技適認証付きドローン販売開始
なんちゃって空撮を試すだけ試してみたいなら、この「Eachine E61HW」。まあ、ぶっちゃけ、カメラは最低限の性能です。スマホとペアリングして、専用アプリを通して見るタイプですが、解像度は悪いし、視野角は狭いし、動くと画像のブレがひどいしで、画像を見ながらの操縦はまったく不可能です。ついでに、カメラの角度調整もできません。それでも、オモチャとして、ドローンから見た映像を見られるというのはやっぱり楽しいもの。あと、操縦機がE010よりはるかにまっとうです。

コイツの弱点は、プロペラガードがともかくもろいこと。予備のプロペラガードも買っておいた方がいいでしょう。あと、E010よりひとまわり大きいので、小回りはききにくいです。

価格は、カメラ付きタイプにバッテリー3個付きで、2,988円。Amazonで同じもの(ただし、バッテリー1個)は、現在品切れですが、販売時は4,600円でした。参考までに、ほぼ同性能のPotensic A20W(バッテリー2個付きバージョン)は、4,999円。

ただただ爆笑、「Eachine E019」

Banggoodが技適認証付きドローン販売開始
出オチ以外の何物でもない。明らかに、某ゲームにインスパイアされた、だからといって、本当に作るやつがあるかとう、爆笑アイテム「Eachine E019」。性能的には、高度維持機能がついているので、先ほどのE016と変わりません。

どう見ても、バランスや空気抵抗が劣悪で操縦しづらそうなんだけど、機能的には完全に無駄なものをのせているだけあって、ペイロードは案外あるのかも。実際、拡張モジュールとして専用カメラなんてものが、別売であります。どこまで笑わせてくるんだ! あ、こっちのカメラはきっと技適通っていないです。

価格は、バッテリー3個付きで2,656円。Amazonだと同じものが2,800円で、このあいだまで2,500円で売ってた。……アレ? と思いきや、Amazonのはバッテリーが1つでした。

スポンサーリンク

ホバークラフトにトランスフォーム! 「Eachine E016F」

Banggoodが技適認証付きドローン販売開始
アイデア賞ですね。なんと、ホバークラフトに変形して、空陸海を制覇する「Eachine E016F」。型番からしてE016ベースのようですが、高度維持機能がついていないので、ドローンとしての性能はE010と同じです。

レビュー動画なんかを見ていると、さすがにサイズが小さいので、陸上ならフローリングを走るのが関の山。絨毯やアスファルトは論外で、畳すら厳しいみたいですね。水上も、どう見ても防水構造ではないので、波かぶったらアウトと思われます。もちろん、ドローンとして見たときはギミック部分の強度が心配。と、突っ込みどころはたくさんあるわけですが、そんなものを吹っ飛ばすロマンあふれる機体です。

価格は、2,988円。Amazonで同じものが、2,999円ですが、やはりバッテリーは1つ。

以上、いずれもオモチャとして価格分は十分に楽しめる機体だと思います。非常に重要なポイントは、いずれも「バッテリー3個付き」を選択できること。これらのミニサイズドローンの稼働時間は、せいぜい5分です。そして、バッテリーの充電には、だいたい40分~60分くらいかかります。従って、バッテリー1個では全然楽しめない。そして、調べてみると分かりますが、バッテリーって、単体で買うと高いか、送料がかなりかかるんですよ。3個あれば、合計だいたい15分は遊べます。使ったらすぐ充電して、その間は一休みで。ということで、バッテリーの数は非常に重要です。

2.残念ながら日本で飛ばすのは厳しい空撮ドローンたち

今回のセールページには、空撮ドローン(とはいっても、ブレ防止のジンバルがついていないので、ガチな撮影は厳しいです)も数多くラインナップされています。しかし、残念ながら、そのほとんどが重量200gオーバーのため、日本の航空法の規制対象となってしまい、実際に日本の空を飛ばすのは困難です。

Banggoodが技適認証付きドローン販売開始

クリックで拡大します

これは、SORAPASSで航空法による飛行禁止エリアを表示したものです。首都圏真っ赤っか。これに、重量に依らない小型無人機等飛行禁止法や地方自治体の条例による禁止区域などが加わります。さらに、航空法には「第3者から30m以上離れること」という規定が、あります。この「第3者」とは、人間だけでなく、建物から電柱にいたるまで、ほぼあらゆる人工物を差します。うん、もうムリ、って感じですね。

Banggoodが技適認証付きドローン販売開始
セールページの空撮ドローンで、唯一200g以下なのが、この「Eachine E58」です。ただし、200g以下とはいってもそれなりのサイズなので、実際に飛ばす場所には十分に注意が必要です。

これ、Eachineブランドのロングセラー機で、豊富なオプションを選択できます。試しに、最大構成の「バッテリー3個付き」「カメラは1080P HD Angle」「専用バッグ付き」のフルコースにしてみると、7,748円。ただし、Amazonでも、「バッテリー3個付き」「カメラは720P」「バッグ無し」で、7,800円です。ん~、微妙。ついでに言うと、日進月歩のドローン業界の中ではさすがに古い機体なので、同価格帯の最新機は、カメラ映像から機体制御をしてくれるオプティカルフローや、衛星電波で機体制御を行うGPS機能を積んでるのもザラなんですよね。E58の利点は、microSDカードによる本体録画ができる、つまりこの価格帯としては比較的きれいな空撮動画が撮れるということ。この機能は同価格帯の200g未満ドローンではまれです。

いずれの機種も、ググれば豊富にレビュー動画があるので、参考にしてみてください。

3.もっと増えて欲しいな ― 技適取得のラジコンカー

Banggoodが技適認証付きドローン販売開始
ドローンに混じってこんなのもあります。タイヤがぐりんぐりん回るラジコンカー「Eachine EC02」。

価格は、1,992円。ただし、アプリからポイントを利用して購入すれば、1,600円台まで下がることを確認済みです。参考までに、Amazonでは、ほぼ同性能品でバッテリー2個付きのものがだいたい2,500円前後です。

この製品を買うかは別にして、Banggoodでは、ラジコンカーも魅力的なラインナップが揃っているので、ぜひとも、ドローン意外にもこうやって技適取得を広げて欲しいところです。これからに期待!

4.他にも技適取得済み機種があるらしい

Banggoodが技適認証付きドローン販売開始

クリックで拡大します

この画像は、総務省の技適証明済み機器のページです。ご覧のとおり、2年前の段階で、多くのEachine製品が技適を通っていることが分かります。ここに上がっている製品の中には、現在もBanggoodで販売継続中ながら、今回のセール対象にはなっていないものもあります。

Banggoodが技適認証付きドローン販売開始

クリックで拡大します

また、こちらのページもご覧ください。Amazonで販売しているEachine製品の多くが、この技適番号になっています。おそらく、通信モジュールがらみの部分で技適をとって、そのモジュールを複数のドローンで使用しているようです。それっていいのかどうか知りませんが。

ともあれ、今後、今回のセール品以外にもさらに技適証明取得済み製品の販売が広がることも期待されますね。

5.不安点

もちろん、不安点もあります。

最大のものは、ちゃんと技適認証表示がされるのか? という点。実際、E010は、上述のように2年以上前に技適を通っていて、それと合わせてAmazonで販売を開始しているのですが、私が入手したものは本体やケースに技適表示はありません。ロットによるのかもしれませんけど。もし、今後の生産分について技適証明済みの製品にはちゃんと表示がされるとしても、そんな厳密なロット別の管理をBanggoodがやるとは、ちょっと思えないんですよね。まだセールがはじまったばかりですが、ざっとネットをあさると、届いたけどやっぱり技適表示がされていなくて文句付けたらシールを後から送ってきた、なんて証言もあるようです。うん、そんなところだろうね。

Banggoodが技適認証付きドローン販売開始
あとは、お約束の配送品質。経験上、ことEachineブランドのドローンについては、箱のダメージ率が高いんですよね。なにこれ、我が社の製品はこのくらいじゃ壊れないぜアピール?(笑) いや、たしかにE010とかめっちゃ頑丈なんだけどさ。

6.まとめ

はじめに述べたように、顧客の立場としては、手に入る製品が大きく変わるというような変化ではありません。しかし、Banggoodのような海外通販が、今まで基本的にスルーしてきた日本の技適という制度に一部とはいえ正面から対応をはじめたというのは、ドローンというジャンルに限らず、いろいろと希望を感じさせる出来事だと思います。

なお、上記で紹介した価格は、ほとんどが10/21までの限定価格となっています。購入はお早めに。もっとも、どのみち独身の日やブラックフライデーが迫っていますので、そこまで待ってもいいかもしれません。一方で、そういうデカいセール時は、在庫管理がいつも以上に甘かったり配送が遅れがちというリスクもあるので、購入タイミングは適宜ご判断ください。

Eachineは、ドローンの改造や自作のための部品も豊富にラインナップしているので、すっごく遠い道のりの話になりますが、この先、ドローン用5.8GHz帯カメラも技適取得してくれないかな…… それでも利用に手続きは必要なんですが、大幅に負担は軽減されるので。ともあれ、こういう取り組みの積み重ねが、日本の電子機器の閉塞した状況を少しでも改善してくれることを願います。

7.関連リンク

超最安値セール日本限定情報:Banggood

スポンサーリンク