こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。先日海外ニュースをネタ元にして書いた記事「Windows 10 Anniversary Updateは8月2日リリースか? - 海外ニュースから」ですが、珍しくガセとならず、本当になりました。6月30日に日本Microsoftがニュースリリースを出しました。
Windows 10 Anniversary Update を 8 月 2 日(火)より提供
ガセネタにならずにすんだのは何よりですが、読者のトシさんという方からいただいたコメントを読んでいて、ちょっと気になることがありますので、念のため記事を書きます。
1.Windows 10無償アップグレード期限は7月29日
読者のほとんどはすでにOSをWindows 10にアップグレードし、1カ月以上経過しているものと思います。この人たちにはこの記事はあまり意味がありません。問題なのはまだOSのアップグレードをしておらず、「7月29日までにはやろう」と考えている人たちです。要するにOSのアップグレードとAnniversary Updateを実施する間隔が非常に短い(具体的には1カ月以内)場合に注意が必要なんです。
2.Windows.oldに注意!
Anniversary Updateでどのような取り扱いになるかわかりませんが、2015年11月の「バージョン1511(Threshold 2)」への大型アップデートでは、「Windows.old」という巨大なバックアップファイルが自動的に作られました。この「Windows.old」はOSのアップグレードの際にも作られます。「同じ名前」です。
通常の場合、Windows.oldが使われることはなく、Windows.oldはアップデートあるいはアップグレードから1カ月後に自動的に消滅します。一方、Windows.oldが残っている期間内であれば、ユーザーはいつでも前のバージョンのOSに戻すことができます。
7月29日ギリギリにOS(たとえばWindows 8.1)をWindows 10にアップグレードするとします。そうするとWindows.oldが出来ます。次に8月2日にAnniversary Updateを実行します。そうするとまたWindows.oldが出来ます(すみません、確証はありませんが、その前提で読んでください)。
つまり、Windows.oldが上書きされます。そうなると、Windows 8.1に戻そうと思っていたのに戻せず、Threshold 2(現在のWindows 10)に戻ってしまう、という笑えない話になる可能性があります。
もしもまだWindows 10へのアップグレードを悩んでいたり、元に戻す可能性がある、という人がいましたら、注意してください。この場合、いったんWindows 10にアップグレードした後、8月2日までにいったんWindows 8.1に戻し(これをやると7月29日以降もWindows 10に無償で再アップグレードできる)、Windows 10を使うことに決めたら再度アップグレード、という手があります。
Anniversary UpdateでWindows.oldが生成されない、ということがはっきりしたら、この記事で書いていることは無視して頂いても大丈夫ですが、そうでない場合は十分注意しましょう。