こんにちは、ゆないとです。家庭向けノートPCのNEC「LAVIE Note Standard(以下、LAVIE NS)」に、同モデル初となる17.3インチモデルが登場しています。LAVIE NSの17.3インチには、カタログモデル(NS850/NA、NS350/NA)とカスタマイズモデル(LAVIE Direct NS)が存在しています。カタログモデルは家電量販店などの販売店向け、カスタマイズモデルは公式オンラインストア向けとなっています。カタログモデル2機種は、CPUがIntel Core i7(NS850/NA)かCore i3(NS350/NA)か、というのが主な相違点です。また、17.3インチのカスタマイズモデルではCPUがIntel Core i7のみとなっています。
1.スペック
このスペック表は、メーカーサイトの製品仕様ページをもとに作成しています。OSは、Windows 10 Homeが標準となりますが、カスタマイズモデルではProも選択可能です。CPUは、Whiskey LakeのCore i7とCore i3で、冒頭に記載したとおり、NS350/NAはCore i3、NS850/NAはCore i7に固定されます。カスタマイズモデルはCore i7しか選択できません。
RAMとストレージは型番によって決まっていて、NS850/NAはRAM8GB/256GB SSD + 1TB HDD、NS350/NAはRAM4GB/16GB Optaneメモリー+1TB HDDとなります。Optaneメモリーはキャッシュ用のSSDのことで、これを搭載することにより、通常のHDDよりもデータの読み書きが高速になります。
一方、カスタマイズモデルでは、RAMを4GB/8GB/12GB/20GBから選択可能で、ストレージも2基搭載可能(1基のみも可)です。2基搭載する場合はSSD+HDDという組合わせとなり、SSD側は16GB Optane/128GB SSD/256GB SSD/512GB SSDから1つ、HDD側は1TBもしくは2TB HDDから1つを選ぶことになります。ただし、1基のみ搭載の場合、16GB Optaneのみというのは選択できず、128GB SSDのみという選択もできません。最低でも1TBもしくは2TBのHDDか、256GB以上のSSDを選ばなくてはなりません。
光学ドライブが搭載でき、カスタマイズモデルではDVDスーパーマルチもしくはBru-rayを選べ(なし、というのはできません)、カタログモデルではBlue-rayドライブが採用されています。
ディスプレイは、17.3インチのIPS液晶、FHD解像度です。入出力ポートはUSB3.0が2つ、Type-Cが1つ、HDMI端子やイヤホンマイクジャックなどがあります。ただ、この製品はSD(microSD)カードリーダーがありません。ここはちょっと首を傾げたくなるところです。
ディスプレイ上部にはWebカメラがあり、使用時以外は物理的にレンズを遮断するプライバシーシャッターが付いています。この機能、最近のLenovo ThinkPadなどでも採用されていますね。
バッテリー容量は未記載だったのですが、Core i7モデルが8.3-8.4時間、Core i3モデルが7.5時間の駆動時間を確保しています。あくまでもスペック上の数値となりますので、実際の使用時間はもう少し短くなるはずです。しかし、サイズ的に(重量2.7 kgですし…)持ち運ぶことはあまりなく、常時ACアダプタに繋いで使用する前提だと思うので、むしろバッテリー駆動でこれだけもつのであれば十分な能力だと思います。
NECらしく、ソフトウェアもいろいろ入っているようです。「使いたいアプリがすぐ見つかる・起動できる「LAVIEアプリナビ」、基本操作やアプリの使い方をわかりやすく解説したWeb動画「LAVIE動画なび」、見やすい紙マニュアルなど、さまざまなツールで初心者の方をアシスト」という説明があり、PC操作に慣れていない人にはありがたいかもしれません。
また、カタログモデルにはOffice Home & Business 2019が付属し、カスタマイズモデルでは、Office Personal 2019(PowerPointがありません)か Home & Business 2019、あるいは「Officeなし」を選択することができます。
2.筐体
天板です。初めて買ったPCがLAVIEだったのですが、その頃からシンプルな印象でした。最近のモデルでも変わらずのシンプルさが活きており、場所を選ばないデザインだと思います。
正面は画像のとおりです。左右のベゼルは特に細いという感じではないですね。
17.3インチサイズということもあり、キーボード面は余裕があります。もちろんテンキーも装備されます。キーピッチは19mm、キーストロークは1.5mmと、ノートPCとしてはフルサイズですね。ただ、電源スイッチがキーボードの外には出ておらず、普通のキーのようにして存在していますので、誤操作の心配があるかも。タッチパッドはシンプルで、物理クリックボタンはありません。
側面と入出力ポートの配置です。光学ドライブを装備するためか、右側面にはポートがありません。使い勝手にはマイナスかと思います。
付属品として、BluetoothのBlueLEDのマウスが付属します(カタログモデルのみ)。BlueLEDは、通常のマウスの赤い光ではなく、より波長が短い青い光が底面より出ています。これによって、小さな凹凸や小さな塵などがあっても正確に動作を読み取ることができるようになっています。例えば、ガラスのデスクの上でもマウスパッドなしに反応してくれます。
なお、筐体色は「カームブラック」「カームシルバー」の2色のみで、15.6インチモデルに設定のある「カームレッド」「カームホワイト」は選べません。
3.価格など
NEC LAVIE Note Standard NS850/NA・NS350/NAは家電量販店などで販売中、Web直販モデルのLAVIE Direct NS(17.3インチ)はNEC Directで販売中です。Web直販モデルの7月31日現在の価格は160,800円(税込173,664円)から、となっていますが、製品ページに13%OFFとなるクーポンコートが記載されています。
試しに家庭で使うことを考えて私が考えた構成、「Core i7/RAM8GB/Optaneメモリー+1TB HDD/Office H&B2019」にカスタマイズしてみたところ、190,800円(税込206,064円、13%OFFクーポンで税込み179,275円)でした。
17.3インチって家で使うには最強のサイズだと思います。15.6インチクラスよりも大きく、映画やドラマをさらに快適に視聴できます。そんなモデルがサポートがしっかりしているNECから登場し、性能も丁度良く、より大きな画面を欲していた層にピッタリの製品になりそうです。