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NEC LAVIE NEXTREME - ThinkPadシリーズの特徴を移植したNECのCopilot+ PC

NEC LAVIE NEXTREME
NECがノートPC「LAVIE NEXTREME」をリニューアルしました。…リニューアルどころの話ではなく、ガラッと変わってしまったんですけどね。どこかで見たことのあるような特徴を備えた、最新CPU搭載の「Copilot+ PC」です。

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なお、この製品には店頭販売モデルの「LAVIE NEXTREME」とWeb限定モデルの「LAVIE Direct NEXTREME」がありますが、ここでは注文時にシステム構成の選択余地があるLAVIE Direct NEXTREMEについてご説明します。

1.概要

スペック表

  NEC LAVIE Direct NEXTREME
OS Windows 11 Home/Pro
CPU AMD Ryzen AI 7 PRO 360
GPU なし
RAM 32GB (LPDDR5X, オンボード)
ストレージ 256GB/512GB/1TB SSD(M.2 2280 PCIe)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 14インチIPS(1,920×1,200)
ネットワーク Wi-Fi7(a/b/g/n/ac/ax/be)、Bluetooth5.4
入出力 USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 Type-A × 2、オーディオジャック、HDMI
カメラ Webカメラ(5MP)顔認証対応
バッテリー 動画再生時 約11.7時間
サイズ 313.6×222.9×19.8mm
重量 1.39 kg~

コメント

ウインタブ読者ならすぐにわかると思うので最初に書いておきます。この製品は「Lenovo ThinkPad T14s Gen 6 Strix Point(AMD)」と「ほぼ同じもの」です。もちろん別メーカー、別ブランドの製品ではありますけど、実質的に兄弟機と言っていいでしょう。もちろんメーカーの資本構成の変化によってもたらされた結果ですが、「ここまでThinkPad」だと、古くからのNECユーザーはちょっと複雑な気持ちになるかもしれません。

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LAVIE Direct NEXTREMEは注文時にシステム構成のカスタマイズが可能です。OSはHome版とPro版を選べ、CPUはRyzen AI PRO 300シリーズのRyzen AI 7 PRO 360です。NPU性能は最大50TOPSをマークする、Copilot+ PCの要件を満たす型番ですね。

RAMは32GBです。ちなみにThinkPad T14s Gen 6(AMD)はRAM64GBを選択可能ですが、LAVIEのほうは32GBのみです。SSDは256GB/512GB/1TBを選択可能です。

ディスプレイは14インチのIPS液晶で1,920 × 1,200解像度、「広視野角・高輝度・高色純度・ノングレア」という説明があり、ThinkPad T14s Gen 6(AMD)では100%sRGBという記載もありましたので、おそらくそれと同等の発色品質と思われます。

NEC LAVIE NEXTREME

クリックで拡大します

ちょっと衝撃なのがキーボード面です。赤ではなくて黒、名称も「ポインティングデバイス」になっていますが、ThinkPadの「トラックポイント」とおなじものがついています。また、タッチパッド上部にクリックボタンがあるのもThinkPadシリーズの特徴です。あと、キーボード面の両サイドにスピーカーが配されているのもThinkPad T14s Gen 6(AMD)と同じです。ポインティングデバイスとタッチパッドの仕様は「ThinkPadシリーズの最大の特徴」と言ってもいい箇所なので、この部分が同じ、というのはThinkPadユーザーにとっても、LAVIEユーザーにとっても驚きかと。

なお、キーボードの仕様は「バックライト付き、キーピッチ19.1mm、キーストローク1.6mm、89キー、JIS標準配列、Copilotキー」と開示されており、英語配列は選べません。

NEC LAVIE NEXTREME
天板はもちろん「LAVIE」ですが、上部の突起はThinkPadと同じですね。筐体色は「ルナグレー」といいます。

NEC LAVIE NEXTREME
側面です。ポートの構成や配置もThinkPad T14s Gen 6(AMD)と同じですが、ThinkPadにオプション設定されるスマートカードリーダーはありませんし、LTE/5Gモデルの設定もないのでSIMスロットもありません。USBポートは4つでうち2つがThunderbolt 4、他にはHDMIポートがあります。

2.価格など

NEC LAVIE Direct NEXTREMEは11月下旬の発売予定で、LAVIE公式サイトで予約販売がスタートしています。11月16日現在の予約価格は247,610円からですが、製品ページに10%OFFクーポンがありますので、222,750円から予約購入ができます。

メーカーが異なり、筐体色もグレーで、ThinkPadシリーズのような「無骨な黒」ではなく、しかしThinkPadシリーズの「個性」を移植されたLAVIE NEXTREME。モノがいいのは間違いないと思いますが、「伝家の宝刀を抜いた」よね、という気もします。

3.関連リンク

LAVIE NEXTREME:LAVIE

執筆者:ウインタブ
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。
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コメント

  1. Onji より:

    いつかこういう日が来るとは思っていましたが、実物を目にすると正直ショッキングです。
    あのNECが(もう実際にはNEC PCは日本電気株式会社からは完全に分かれてしまったようですが)こういう製品を出してくるとは。
    ただ、シナジーの相手としてThinkpadを持ってきたのは大きいかもしれません。これなら品質は文句なしですから、法人向けのシステム販売でも顧客はある意味安心して導入できるでしょう。
    1976年TK-80から始まったNECパソコンは、2024年にこうやってある意味幕を閉じる。
    感慨深いものがあります。