MSIがビジネスノート「VenturePro A15 AI+ A3HW」を発表しました。ゲーミングPCのイメージが強いMSIですが、ビジネスノートも幅広く手掛けており、ウインタブでも「Prestigeシリーズ(ビジネス&ライトクリエイターノートPC)」「Summitシリーズ(プレミアムビジネスノートPC)」「Modernシリーズ(ベーシックビジネスノートPC)」の記事を多数掲載しています。今回紹介する「Ventureシリーズ」は「パワフルビジネスノートPC」という位置づけになっており、このVenturePro A15 AI+ A3HWもAI性能やグラフィック性能が非常に高い製品です。
1. スペック表
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen AI 7 350 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 5060 Laptop GPU |
RAM | 32GB(16GB ×2)DDR5 |
ストレージ | 1TB(M.2 NVMe) |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920 × 1,080)144Hz |
無線通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
ポート類 | USB 3.2 Gen1 Type-C (映像、PD対応) USB 3.2 Gen1 Type-A ×2 HDMI、LAN (RJ45) オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 75Whr (動画再生 約6時間) |
サイズ | 359.3×245.25×23.15mm (突起部含まず) |
重量 | 2.2 kg |
2. CPU/GPU/RAM/SSD
OSはWindows 11 HomeでCPUはRyzen AI 7 350です。コードネームはKrackan Point、最大50TOPSと高い性能のNPUを内蔵するCopilot+ PC対応の型番です。
GPUはGeForce RTX 5060 Laptop GPUで、最新のRTX50シリーズでは「中の下」くらいの位置づけになります。もちろんCPU内蔵のGPUよりも遥かに性能が高く、コンテンツクリエーションやPCゲームも快適にこなせる実力があります。
RAMは32GBで2スロットありますが空きスロットはありません。SSDは1TBです。RAM/SSDとも換装は可能と思われますが、MSI製品はユーザーが筐体内部にアクセスすると保証が切れてしまいますので、換装をする場合はMSI公認サポート店に作業を依頼することになります(保証が切れても構わない場合はDIYでの作業もできると思います)
3. ディスプレイ
ディスプレイは15.6インチ・FHD解像度(1,920×1,080)とアスペクト比16:9のトラディショナルな形状です。発色品質については開示されていませんでしたが、リフレッシュレートは144Hzと高速です。
4. 筐体
VenturePro A15 AI+ A3HWは(ゲーミングノートみたいなスペックですけど)「ビジネスノートPC」なので、外観は落ち着いたものになっており、天板のロゴも「ドラゴン」ではなく、ビジネスPC用のものが使われています。また、MIL規格(MIL-STD-810H)準拠の堅牢性も備えています。筐体色は「ソリッドグレイ」。
キーボードにはテンキーもつきます。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「シングルカラーバックライト内蔵日本語キーボード」と開示されています。
側面と入出力ポートの配置です。USBポートは合計で3つありますが、USB4あるいはThunderbolt 4といった高規格なポートはありません。また、有線LANポートも装備しています。
5. 価格など
MSI VenturePro A15 AI+ A3HWは8月28日の発売予定で、「MSIストア限定モデル」です。MSIストアではすでに予約販売がスタートしており、8月9日現在の価格は239,800円です(MSIストア楽天市場店では242,500円+ポイント)。
CPUはCopilot+ PC対応でGPU性能はゲーミングノート並み、ディスプレイも高リフレッシュレートと、非常に高いスペックでありながらビジネス向けの穏やかな外観になっているのが印象的な製品です。「こういうのを待っていた」人も多いんじゃないでしょうか。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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